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4月1日。リスタートの日。

昨日をもって長年お世話になった会社を退職し、本日よりいち社長として舵取りをする事になりました。

エイプリルフールなんて事をすっかり忘れていましたが、冗談にならないように頑張りたいなと思っています。

大きな会社の経営陣の一角を担っていたわけですが、そこでのマネジメントの役割にやり甲斐を感じつつも達成感や仕事をする楽しさや生きがいを感じれずに自分のやりたい事を自分なりにやってみよう、と思っての起業でした。

いろんな提案をしてきた中で、そのほとんどが採用されなかった事に対しては自分の提案力の無さや実現性の低さという社の評価だったと思っていますが、一方で“やれるんなら自分でやってみろ“というメッセージのようにも感じていました。

初めて介護の仕事をして、初めてリーダーとして働いていた時に、当時の三好春樹さんの考え方や取り組みに感化されて様々な取り組みを実践したくて当時の上司に相談や提案をした時に『好きにやりたいなら自分で会社を作ってやればいい』と言われた事を思い出しました。

あれから18年。
今思えばあっという間です。
まだ気持ちは当時の29歳のままのような感じではたから見たら痛いおじさんです。

実際、介護福祉士の資格を取った頃には自分でグループホームを作りたかった事を考えると約20年を経て夢を実現させたという事でしょうか。
個人的にはまだ夢の途中だし、いつ消えて無くなるかもしれないような、そんな状態です。

やりたい事をやりたいならこの不安と向き合わなければならないんですよね。

うまくいかないかもしれない、失敗するかもしれない。

知名度もなくぽっと出の事業所に紹介はあるのか。
実践の積み重ねもない事業所がどうやって利用者を確保するのか。
お給料は払えるだろうか、支払いは大丈夫だろうか、資金は足りるだろうか。

不安や恐怖に目を向ければ目の前で大きく口を開いて暗い闇っぽい何かが待ち構えています。

それが怖くてたまらない時期もありました。
今でもこわいです。

一方で、自分が信じてきたケアの在り方が、本当に世の中に望まれているのかどうかの審判が下る取り組み・挑戦とも言えますので、そこは負けたくない、絶対に間違ってない、という想いがあります。

単に僕自身がお金を稼ぎたいとかそういう事ではなく、介護や援助が必要な方の人生が少しでも良くなるようにしたい、作業や業務ではなく介護の仕事を通じて人と人との繋がりでハンデがあっても当たり前の人生が送れるようになってほしいし、そこに介護される、介護するという考え方はなくて、ごくごく自然な人間社会があるような感じ。

まだまだ上手く言葉にできませんが、誰もが当たり前の人生を送れるようにしたい、そんな当たり前の事をただやりたいだけなんです。

だから、こんな当たり前の事を天下国家のためにやろうとしている事が失敗する訳がない、と全く合理的でない根拠のない自信で勝手に安心しているのが今の状態です。

あともう一つ大変だなぁと実感するのが、何もない状態から一つひとつ形にしていく工程が結構大変です。

これまではなんでも会社のモノがベースにあって、仕事でもスケジュールでも書類でも、基本的に足りないモノはなくて用意されてた訳なんですけど、今はそれが無い。

誰かに頼むのも社長の自分が動くか判断するかしないと0は0のままなんです。当たり前ですけど。

これまでもマネジメントやリーダーの役割の中で自分が判断・決断しないと物事は動きませんでしたが、全くの0ではなかったんですよね。

それが今は全てが0です。

ネットで調べれば見本や雛形はあります。

でも、それを自分のやりたい事をやれるように、それに合わせて作る事が必要ですし、僕がやりたいことって他での取り組みが少ない訳ですので、そもそも見本がなかったりするわけです。

だから難しいのか、僕自身が経営者として無知すぎるだけなのかはわかりませんが、今は本当に根拠を調べ倒す毎日です。

そしてわからない事がわからない。

トライアンドエラーを繰り返して自分の血肉にしていくしかないんですが、この手探りの感覚はエラーはしたくないんだけどワクワク感がたまらないですね。久しぶりのこの感覚は、僕に取っては大きなやり甲斐、楽しさに変換されています。

そんなわけで心機一転、今日からランニング習慣も再開です。

事務所の近所に川があって、その川沿いに小道があって走るには良さそうだと思っていたので走ってみました。

ほぼ半年ぶりのランニングなので慣れるまでは足がつりそうな前兆があったりしましたが、とにかくゆっくり身体を動かす事を楽しむ感じで。

天気は良かったのですがまだまだ風が冷たい北海道です。
身体があったまるまでは寒かったです。

久しぶりだったのでうっかりイヤホンを忘れて音楽や聞き流し無しの状態で走ってたのに途中で気がつきました。

コテンラジオとか聴きながら走るのが日課でしたし、それが楽しみで走る原動力にもなってたのでうっかりしてました。

3キロ走って1キロはウォーキングという感じになりましたが、ちょうどいい感じの行程でした。疲労感もそこそこで身体が慣れるまではいい感じのコースかもしれません。

それに白鳥がいるんですよ。

川に白鳥がいて、踊り場みたいなところでかなり近い所で白鳥を見れました。
川にも降りる事ができてこんな感じで満喫できます。
対岸には鹿もいました。

何という大自然でしょう。
野生を身近に感じながら人間の営みというのは自然から見たらどう見えているのだろうか、なんて思いつつ。

しばらくしたら筋肉痛になってぐったりしてしまう4月1日でした。

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