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長詩('20.8~)

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再び詩が書けるようになってから書いた長詩をまとめたものです
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記事一覧

詩|笑顔

あなたの それ で救われた人がいる あなたの それ で病が治った人がいる あなたの それ …

あさぎ とち
5か月前
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詩|ハルコトバ

なかから ぼんやりと光は見えていました 話し声も 聞こえていました わたしは 時折 やわら…

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詩|こどう

消灯時間のすぎた 病室にて 眠り入ろうとするのを さまたげるのは 誰 どん どん どん ど…

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詩|空くう

しずかに量りに置かれている空 大切なひとが亡くなって 想い出す時 切なさが増しはじめる時 …

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詩|あちらのこちら

こちら側があちら側である つまり わたしにとって あちら側がこちら側であって こちら側はこ…

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詩|おなじよに

桜は きっと信じない 人に与えていることを 桜は きっと信じない 人を癒していることを 散…

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未完成交響曲

今日はコバルトブルーだったりする 神経が刺激に耐えられなくなり 文字を読めなくなり TVを見れなくなり 音楽を聞けなくなり…… つまり言葉に触れられなくなり 書く体力そのものもなくなった 体重はどんどん減り 筋線維が細くなり 姿勢や考える力を保持できなくなった (もういいや もういい) 行動を連続させることができなくなり 私を道化者ととらえる医者や看護師もいた (もういいや もういい) 自分抜きで世の中はどんどん進んでいる ニュース画面を見ているのは かつて自分だ

入院前夜Ⅱ

しずかな記憶は永遠の深淵に落ちるかもしれない 闇 もはや自分は字を書く体力を失くした 記…

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入院前夜

あの飛び去った詩は 旅立ったのであって ちょっと外へ出かけたわけではないのです だからいつ…

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