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短詩(~'19.3)

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主に'19年3月までに書いた短詩をまとめたものです
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記事一覧

詩|ふゆのこおり

ふゆのこおりは なにを うったえるために こおりとして このよに でてきているのだろ…

あさぎ とち
5か月前
3

詩|ふゆ

ふゆは ふくをかさねるように ことばをかさねたくなる さむさで はがされぬように (…

あさぎ とち
5か月前
2

詩|かなしみの袋

涙は ちいさな 袋にたまる こころを大きく大きく 出して かなしみは おおきな 袋にたま…

あさぎ とち
8か月前
5

詩|【夏の終わり】

夏の終わりと少女 いつしか夏よ終わるなと思ったとき わたしが鏡をよく見るようになったとき …

3

あまやどり

こころが 枝にのってふるえている おなじように すずめが飛んできている やはりカラスに追…

4

水は器に合わせ 形を変えるでしょう いつか 思いもよらぬ時に だから強く願わなくてもいいの…

24

卒業後3週間セッシ18℃

  3年間    大切に抱えていた          言の葉は散った 桜は咲いたと TVは言った  

立春

あたたまろ こうして 昼間に 陽が照った日は つちのしたに はるのあかちゃんがいるとおもえ…

15

ごめんね

さむいね さむかったね きびしいね きびしかったね ごめんね ほんとうにごめんね ひとこと…

13

新年

年は明け 日がのぼり 大気が揺れ 道はあらたまらない 目を覚まし 服を着て 顔をあげ カレンダ…

14

無垢のさいふ

ぼくは さいふをもちうまれてきた 破産して、この世の財布を持った (詩誌『everclear』第1…

8

炎暑

たとえ 一行でも 一つの音でも 気持ちを逃がすことが出来たなら だいぶ違ったろうに 夏の…

6

キャンディー

ふたくち目から ひろがるような 甘み はじめからわからないような いつしかそれが ほんと…

10

なつになる

あきらめたら 夏になっていた どこかで張っていた意地は アイスクリームのように  ひと口つけた瞬間に ほどけた (詩誌『everclear』第4号、雑誌『詩人会議』'19年7月号 収録)