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地球へ途中下車夫婦のピースボート10/28 オット病院に行くinバルセロナ

バルセロナは、サグラダ・ファミリアではなく、ホスピタル行きになりました…

スペイン寄港の前の日、夕方から夫が発熱しました。2、3日前からしんどかったそうなのですが(いや、もっと前からかも…)、熱が39℃以上、出たので、船内の医務室に行くことにしました…
まず、コロナの抗体検査。コロナは陰性。
ホッとしたのも束の間、船内医の言うことには、胸の音に異常があるので、肺炎が疑われるが、船内にはレントゲン機がなく、血液検査も機械が十分でなく、白血球の数値などの結果が得られないので、明日、バルセロナで現地の病院に行って、レントゲンを撮って、血液検査をしてきてほしい、とのこと……そして、必ずRESOLUTE(結果をペーパーがデータで)を、もらってきてほしい(ここ、重要)、と。そうでないと治療方針がたてられないので、と。

バルセロナ港に着港し、現地の電波が拾えてから、カードの付帯保険の保険窓口に電話をしました。
医療費、薬代、病院への往き来のタクシー代、通訳さんの人件費、すべて保険でカバーできるが(注・保険の契約によって違うので、ご確認を)、立て替え払いの後日請求、実際には、医療費と通訳さんの費用はキャッシュレスで、立て替え払いしたのはタクシー代と薬代だけでした。それはもちろんカード払いできました。
最初、「医療通訳さんはもちろんほしいけど、今日じゅうに病院に行き、検査を受けて、帰船リミットまでに船に帰って来なければならないので、手配するのに時間がかかるようなら、ポケトークでがんばりますので病院だけは紹介してください」、など言っていたけど、すぐに手配してくれて通訳さんから電話があり、ターミナルまで迎えに来てくれ、タクシーで病院まで連れて行ってくださいました。嬉しかった!

待っている間、病院のなかの表示を見て、???

出口?

???

ここはスペインなので、普通、上がスペイン語で、下が英語(Exit )なのでは?と思うけど、あれ?どうも違うような。。。じゃ、上はスペイン語で、下はイタリア語かポルトガル語か?と思い、聞いてみたら、なんと、「上はカタルーニャ語で、下がスペイン語」!!
カタルーニャ地方はスペインからの独立運動もあるくらい独自のカタルーニャ地域文化があり、学校などで教えている公用語はカタルーニャ語なんだそうです。つくづく世界の広さ、国の事情の多様性を感じると同時に、英語圏以外の国で症状が難しいときは(英語圏でも)、医療通訳さんぬきではムリ、と思いました!

保険会社が手配しえくれた1軒目に行った病院では、「あなたは肺炎ではありません。気管支炎です。レントゲンの必要はありません」と言われ、ねばったけれど頑としてレントゲンを撮ってくれない(土曜日だったことも理由としてあったのかも)。船内医とナースかからは「くれぐれも手ぶらで帰ってくるな!」と言われています。通訳さんが、たまたま次の仕事で行く病院にかけあってくださって、2軒めの病院を受診できることになりました。
するとうってかわって、最速でレントゲン、血液検査、その結果でCTもとり、この頃からオットの熱もふたたび上がりはじめて、「右肺が肺炎を起こしていますね。白血球も上がっています。入院してください」と言われて、その頃が落ち込みのピーク。「船内には医師と看護師がいてある程度の医療体制もあるので、検査の結果を持ち帰らせていただけたら、船内で治療したい」と頼み、OKをもらって、7日間ぶんの抗生物質を出してもらいました。

手にしているのはポケトーク


通訳さんがおられない時はドクターとポケトークで会話していましたが(オットの、未体験の経験をしてみよう、という意欲もすごい)、血液検査の結果をもらい、肺のCTの動画を撮らせてもらうなど、こまかいところ、肝心なところは医療通訳さんがいてくれて、本当に助かりました。

今回、経験したことはカードの付帯保険でも、保険としては同じ。契約内容で大事なのは、現地の医療通訳さんを保険会社が手配してくれるかどうか、その費用が保険でまかなえるかどうかということを痛感しました!

当分、1日1回、医務室に行って点滴をしてもらい、7日間、2種類の抗生物質を飲み続けて安静にしている、という船室入院生活を続けます。

イタリア観光はパスです!



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