不適切にもほどがある!Daddy’s Suit 錦戸亮 古田新太 阿部サダヲ
Daddy’s Suit part①
ゆずる「記念の1着目は、純子のお父さんにプレゼントしたくて、思い切って手紙を書いたんです」
♬Daddy’s Suit
ゆずる ♪突然のおたより お許しください
♪お義父さん 背広を一着 贈らせてください
ユズル ♪吊るしではなく オーダーメイドで
♪神戸までご足労いただき 採寸をさせてください
市郎「だけど俺は来なかったんだ。悪かったね、もう分かったと思うけど、こういう人間だから」
ゆずる「いえ、お義父さんは来てくれました」
市郎「・・・」
ゆずる「純子が、引きずってでも連れてくるからって…東京まで迎えに行ってくれたんです」
純子「おーい、ほら、ジジイ、何やってんの、行くよ神戸!」
Daddy’s Suit part②
純子「ほら、入って」
ユズル「おかえり」
市郎「・・・」
ユズル「お義父さん…」(感無量)
市郎「・・・よう」
純子「渚~東京のじぃじ来たよ」
ユズル「(笑顔になり)いらっしゃいませ」
♬Daddy’s Suit
ユズル ♪肩幅~
ゆずる ♪背幅~
ユズル ♪胸幅~
ゆずる ♪袖丈~
ユズル ♪ユキ丈~あれ?違う、すいません、もう一回いいですか?
ゆずる 〈不慣れな上に極度の緊張から、僕は何度も失敗しては、アタマからやり直し〉
ユズル ♪肩幅~
市郎「肩幅は得意だろう、なあ、宇宙人」
ユズル ♪胸幅~じゃないや背幅が先だ、じゃないメモ
市郎「ちょっと一服、な、休憩!」
ユズル「すいません、お義父さん」
市郎「いいよいいよ、気にすんな」
純子「ほら、渚、じぃじに抱っこしてもらいな」〈恐くて泣き出す、渚〉
純子「あーあ、ねぇ、写真撮って」
市郎「抱っこしたの?オレ、抱っこすんの?渚を」
ゆずる「これがその時の」
〈市郎の膝の上で号泣する渚、笑顔の純子〉
市郎「うわーーっ!なにこれ!いいねえ、ねぇこれいつ?何年後だっけ?」
〈ゆずる、はぁはぁと呼吸が荒くなる〉
市郎「え?なに?また?」
〈写真の端に1995・1・16〉
市郎「・・・95年の1月か」
Daddy’s Suit ③
市郎「で、背広は?」
ゆずる「…ハイ、神戸から持って来ました」
ゆずる ♪これが、初めて仕立てた背広 {Daddy’s Suit}
♪お義父さんの 背広 {Daddy’s Suit}
ユズル ♪初めて仕立てる 背広 {Daddy’s Suit}
♪お義父さんの 背広 {Daddy’s Suit}
ゆずる ♪体型が変わってなければ
市郎 ♪変わってないさ
ゆずる ♪きっとお似合いでしょう
TAILOR INUSHIMAに渚と秋津が駆けつける
濃いグレーのオーダーメイドスーツを着た市郎が出てくる
遅れてゆずるが出てくる
市郎「よう、どうだい」
秋津「似合う」
渚「当たり前だよ父さんが仕立てたんだから」
ゆずる「(嬉しそう)」
市郎、ボタンを外し、誇らしげに裏地をみせる
刺繍で【小川市郎】と縫ってある
市郎、たばこを取り出し、火をつける
テレビドラマ史に残る名場面、でもあり「不適切にもほどがある!」を観た人みんなの記憶にずっと残り続けると思う。何度もみたくなっちゃいます。こんな素晴らしい番組を作ってくれて感謝しかありません!
作 宮藤官九郎/プロデュース 磯山晶/演出 金子文紀
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