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ダイエットの話

体はライフスタイルによって作られている

旅行、式典、結婚式のご招待…
非日常のイベントが近づくたびに焦っては、
「1ヶ月で5キロ痩せる方法」
「最短 ダイエット」
などの検索ワードを使い楽して早く痩せる方法ばかり模索していた、かつての私。

しかし、約半年かけて-17キロのダイエットをし、現在キープして7ヶ月を過ぎた今、中年以降のダイエットにおいて大切なのは、健康的かつ綺麗に痩せることであり、そのためには「楽して早く」だけはあり得ないと断言できる。

体は自分にしか作れない。
身長154センチの私のMAX体重は64.8キロ。
まさに、そのBMI27という肥満基準を満たす体は、他ならぬそれまでの私自身の生活によって作り上げられたものだった。
早くて楽ちん、そればかりを求めた結果なのは自明であった。

不満足な体が現状のライフスタイルによるものならば、
そのライフスタイル自体を変えなければ満足な体は作れないのだ。
もちろん、言うだけなら簡単だ。問題はどう変えていくか、だった。


ダイエット・ヒストリー

私の場合、ずっと肥満だったわけではなく中高〜大人になるまで48〜53キロのラインを彷徨う超標準体型だった。それが、2度の出産を経て徐々に増量、やがてベースラインが54〜57キロ、いわゆるぽっちゃり体型を常とするように。時には60キロという数値を見ることはあったが、まだすぐに戻す努力ができた時代、そんな気力があった時代が続いた。しかし、コロナ禍に突入したことで(大義名分)明らかな運動不足と食べすぎが災いし、あっという間に大台を突破。さらに、ええいままよと自暴自棄になり体重計から目を逸らし体は宇宙空間よろしく見事な膨張を続けていった。

何もしなかった訳ではない。むしろ人一倍危機感は持っていた、と思う。
七転八倒の万年ダイエッターとでも呼ぶべきだろうか、
大幅減量を夢に見て幾度もダイエットに挑戦してきた。
加圧トレーニング、パーソナルトレーニング、断食合宿、置き換えダイエットに漢方ダイエット、ホットヨガ、そしてエステなどなど…おそらく軽自動車一台分くらいはダイエットに費やしてきたのではないだろうか。

どれも期間中はそれなりに痩せる。
お金もかけるし、メンターとなる人もいることで頑張れた。
しかし、やめたあとは必ずリバウンドしてしまうのだ。
あっという間にbeforeと同じかそれ以上まで太り、永遠の膨張ループへと巻き込まれていくのは毎度必至のことだった。


どうせやるなら習慣ごと変えていく

それではリバウンドは一体なぜ起こるのだろう。意志の問題?いや、いっときでも痩せられるのであれば、きっとそうではないはずだ。

原因はおそらく『ダイエットはあくまで期間限定のもの』と捉えていたところにあった気がする。その時だけ頑張ればいい」の思考で無理をするから、はい、終了!となった途端に「その時」は過ぎ去り、再び元のライフスタイルに戻してしまうことなる。

金銭と期間が絡むダイエットは、ある日突然マルをシカクに変えるくらいの生活変容を求められる。心も体も追いつかないまま、本当はマルのままでいたいのに無理をしてシカクで過ごすから、チャンスがあればすぐさまマルに戻ってしまうのだ。

そう、マルをシカクに変えたければ、まず16角形に変えた方がいい。
次に16角形を10角形に、そして8角形にと次第に角を減らしていけば、
気がついた時にはきっとシカクになっているはずなのだ。
習い慣れろ、という字のごとく、習慣というのは本来そういうことだと思う。

そこに気がついたらあとは変わる自分も、変わるライフスタイルもとても楽しかった。外食も間食もする、なんでも食べる、その中でなりたい体になるためにどうしたらいいかを考え、自分に合った方法を探す作業だ。

さらに私の場合、やみくもというよりは、科学的根拠を求めた。科学はとても大事だったし、結果をくれた。

気がつけば、いつも重かった体と心はフワリと軽くなっていた。楽だと思っていた生活こそ、重くなる脂肪とともにストレスを作り出していたのかもしれない。

変わりたいなら、
変えたいと思ったなら、
まずは今の自分の体を見つめて、現実を受け止めること。そして生活全体を思い返し、できるところから少しずつ変え始めること。

急には変えない。無理はしない。
ゆっくりと、だけど確実に習慣を変えていく。

だからダイエットは難しくないし、変わりたいという思いさえあれば誰にでもできるのだ。
これは試行錯誤して、百万円以上を費やしてようやくわかったことだった。

さぁ、では実際どうやって習慣を変えていったのか、次回はそこから。



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