砥城 佳太流@元豚モツ業者

元『一人モツ業社』。 呑み屋さんでおなじみの焼き鳥やモツ煮の食材を仕入れ、卸していまし…

砥城 佳太流@元豚モツ業者

元『一人モツ業社』。 呑み屋さんでおなじみの焼き鳥やモツ煮の食材を仕入れ、卸していました。身体を痛める商売なので早々に引退し、現在は文筆業。執筆のご依頼、お受けいたします。食肉関係のコラム執筆や、レクチャ―、ご質問まで、なんでもOK。他のペンネームで紙媒体の書籍出版、数冊あり。

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  • 煮込みのミニコミ

    元「ひとり豚モツ業者」。仕入れ、加工、営業、販売という、屠場で豚さんのおなかが割かれてからお店に届くまでの、一連の流れすべてを担当。呑み屋さんや焼肉屋さんでは一般的な食材なのに、流通の過程があまり知られていないモツのことを書いていきます。

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  • 赤の他人の食事を作ってる

    血圧👆、尿酸値👆、血糖値👆、eGFR値👇という、なかなか手ごわい生活習慣病の男が、「数値を正常に戻したい!」と願い、ぼくに、食事を作ってほしいという依頼をしてきた。 どうせ自分の分を作るのだから、手間は一緒だと受託。一応材料費はもらうものの、特に儲けはなし。むしろ金銭面では、ガス水道電気などを考えるとマイナス。 ということで、せめてnoteのネタにくらいはさせてもらいます。

  • 二代目社長の治める国

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1枚300円で書きます^^

   砥城佳太流は文筆業もしております。  元豚モツ業者で、屠場に入り、モツの仕入れから加工、販売までをひとりで行っていました。屠畜やモツ全般のすべてを見てきたので、そのあたり、専門的な原稿を提供できます。例えば……、    屠畜のこと  精肉業者の業態  内臓それぞれの部位のこと  モツやお肉の価格  焼き鳥屋さんの実態    など。なかなか一般の方々が触れられない品物と業種なので、お役に立てることがあるかと思います。この業種を、広く正しく知られてほしいと願っているので、原

    • 魚中心の食生活

       2ヶ月ほど前に、口内炎に関する2冊目の電子書籍を出した。  前回は、できた口内炎に対する緩和法だったが、今回は『根絶編』。    その本の前書きでも書いているが、まさか一生のうちに、「口内炎がまったくできない年」をすごせるとは、思いもしなかった。  それほど、子ども時分から頻繁にできていたのだ。同時に複数できることも、ちょくちょくだった。    正直、緩和や対処に比べて「根絶」はとてもむずかしい。生活全般から見直さなければならないからだ。  少なくとも、昨年一つもできなか

      • ずさんでとうさん

        (自分の会社をぶっ潰したくてたまらない男たち)      以前付き合いのあった業者の社長は、電子レンジをとても傷みつけていた。    傷めつけるといっても、腹を立てて叩くというようなわけではない。食べ物を温めている状態で、忘れてしまうのだ。  とても古いレンジで、自動では止まらない。時間を設定しなければ、いつまで経っても温め続けるという代物だ。    いくらレンジ対応の弁当容器だって、限度がある。20分も30分も延々レンジにかけられれば、容器は変形し、さらには、もっとすさまじ

        • 同じ食品の、大きすぎる価格の差

           例えば焼き鳥。ちょっと高級かな、というお店で食べると1本150円以上する。安いところだと80円くらいが限界だろうか。  ネットの安売りまで探しても、高級店の10分の1までは落とせない。  訳アリ商品のサイトで冷凍モノを買ったとしても、1本40円から50円だろう。      ところが、同じく人気の肉料理でも、ハンバーグは違う。個人店で手作りハンバーグを頼めば、2000円近くする。しかし、業務スーパーの冷凍モノなら、100円から150円。もっと安く買えるかもしれない。    こ

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          手のかからない商品

           電子書籍をいくつか出している。    モツ業者だったことで、その特殊性を狙って「豚モツ」に関する本を出版している。現役時に撮った内臓のレアな写真も書籍内に含めていて、他にない内容なので、薄いがそれなりに利益になっている。    しかし、いちばんの稼ぎ頭は「豚モツ」の書籍ではない。これは自分でも意外だったが、「口内炎」のことを書いた書籍が、最も利益を叩きだしている。下記の本が、それ。  多くの方はご存じだろうが、Amazonの電子書籍「Kindle」では、書籍の販売とは別に

          百貨店

           今日の午前中、Yahoo!の検索サイトのトップニュースに載っていたのが上記の記事。  なぜこれがトップ画面に採りあげられたのだろう。  「百貨店消える訳」とあるが、それは客が減ったのと、売れなくなったから。それだけのことだ。商売の撤退は、99パーセントが「売り上げの減少」だ。  自明の理じゃないかと思うのだが、でも、サイトの1面。ニュースの特等席だ。  なにも事件がない日だったからということもあるだろうが、ようは、それだけ読む人がいるからなのだろう。ノスタルジックな内容のも

          味と混じりけのないものを欲する

           この冬、コンビニで白湯を売り出している。  もっとも白湯と言っても、ペットボトルに入っているお湯のことだ。沸騰させてちょっと冷ましたものが「白湯」だと思っているので、厳密には白湯ではなく「お湯」だなぁと感じているのだが、でもまぁ「お湯」より「白湯」の方が売れるだろうから、メーカーやコンビニが「白湯」として売る気持ちは分かる。  そのくらいのズレは、しょうがないだろう。    ぼくは白湯が好きで、南部鉄瓶で数分間沸騰させて、冷まして水筒に入れる。  ポッドキャストの『白湯F

          味と混じりけのないものを欲する

          電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』を読む(6)

             この本では、がん検診のことも書かれている。  全体を通すと検診に否定的だが、それがどういった見地からということが分かりやすく、また受け入れやすい主張。そして、部位によっては効果的な検診もあると、全否定ではない。    こういう本を読むと、どのような主張も、書き方次第だなぁと思う。ちょっと極端に言うと、たとえ画期的で正しい主張だとしても、言い方、書き方でぶち壊しになってしまうとも言えるわけだ。  まぁ、科学的なレポートとは違うのだから、トーンによって効果が出る出ないがあっ

          電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』を読む(6)

          電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』を読む(5)

             スタチン系の薬には、かなりの副作用がある。  手足のしびれや痙攣、手足に力が入らない、激しい筋肉痛、赤褐色の尿などの症状が出る横紋筋融解症、肝機能障害、など。  他も蕁麻疹や喉の腫れなどあるが、大きいものは上記のとおりだ。    悪玉コレステロールが高い場合は「脂質異常症」となり、スタチン系の薬でコレステロールの生産を抑えることになる。  たしかにコレステロール値が異常に高ければ、生産を抑えなければならないので、ある程度の副作用も受け入れなければならない。  しかし、

          電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』を読む(5)

          電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』を読む(4)

           電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』によると、2016年に結果報告されたスウェーデンの研究チームの例を出し、悪玉コレステロール値が高い方が、死亡率が低いということを説明している。  このスウェーデンの研究チームの箇所は分かりにくいので端折るが、次に、2020年のデンマークでの例を本では挙げていて、こちらは分かりやすいので下記に引用する。    簡単に言うと、上記研究では、140㎎/㎗ が基準値の真ん中なのに、日本の健康診断の基準では、140㎎/㎗ が上限値となって

          電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』を読む(4)

          変人の同業者

             嶺上自摸のnoteの記事には、さまざまな常識はずれの人が出てきておもしろい。本当は困っているのだろうが、それをおもしろく文章のカタチにする嶺上自摸さんの才能が、その困る存在によって発揮されてしまうのだ。    常識はずれの人は、どこの世界にもたくさんいる。ずっと前のことだが、1人モツ業者の男から電話があった。その男とは、当時通っていた屠場の前の屠場での知り合いだった。気難しくて愛想がなく、周囲から「変人」と呼ばれ、敬遠される存在だったが、作業場が近くだったので多少の付き

          電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』を読む(3)

           おかしい基準のひとつに、「LDLコレステロール」がある。    これは悪玉コレステロールのことで、基準値は70~140mg/dl となっている。  本では、この上限140mg/dl がおかしいと、疑問視している。    その前に書いておくけど、この上限、健康診断によってマチマチだ。ぼくは勤め人ではなく、それでいて同じ形態で自営業を続けてきたわけではなかったので、毎年同じ健診場所ではなかった。  そんなカタチで受けていると、案外、受ける場所によって数値が違う。まぁさほどの違い

          電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』を読む(3)

          電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』を読む(2)

             元々ぼくが、健康診断に懐疑的だったということがある。だからこの本を、受け入れやすかったのだろう。    正直、その数値が大雑把すぎる。それでいて、問診時間が少なく、また結果が出たあとに問診もない。単純に基準値からちょっとはみ出していれば、問題視される。    たとえば175センチの男の人がいるとする。まぁ一般的と言えるだろう。その人の体重が65キロであったなら、身長から見て普通だ。見た感じ、おかしくはない。ちょっと痩せてるかな、という程度か。  その175センチの人が7

          電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』を読む(2)

          電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』を読む(1)

             「電子書籍は質が悪い」というのは、よく言われていること。ただ、多くの人や会社が関わる所謂普通の「出版」と、電子書籍のそれを同列に考えるのは、ちょっと無理がある。  出版方法が違うのだから、同レベルを求めるのは筋違いだろう。    とはいえ、電子書籍の質がすべて悪いというわけではない。莫大な数が出ているのだから、その中には良書もあるし、また一般には良書といえなくても自分に合った「響く」本もある。ブログだってそうなのだから、電子書籍だってそうだろう。    電子書籍『毎年受

          電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』を読む(1)

          本日のポッドキャスト『ニッポンのごはん』は、サプリメントについて

           いつも聴いているポッドキャストの『ニッポンのごはん』。本日更新分は、サプリメントについて。    おそらくこの御三方は、サプリについては語りたいことも知識も山ほどあるだろうから、どれくらいの長さになるのかと、内容だけでなく、番組の尺にも興味がわいた。    やっぱり、最近の配信の中では最も長い36分。それでも正直、1時間近く語り合うのではないかと思ったので、聴いてて短く感じた。  サプリは、ぼくはまったく摂っていない。理由は簡単。効かないからだ。もちろん人の身体には違いが

          本日のポッドキャスト『ニッポンのごはん』は、サプリメントについて

          わざわざ「おこげ」を作るために、鍋で炊いてます

           ずっとずっと前、1950年代の、4コマ漫画のサザエさん。  サザエさんがワカメちゃんを連れて、ちょっとお金持ちそうな女性のところに行ったという設定。その女性に好きな食べ物を聞かれたワカメちゃんは、「ごはんのおこげと魚の目玉」と言う。サザエさんは恥ずかしさで真っ赤になり、その後ワカメに怒るという内容。    時代が変わってオチが分かりづらいが、ようは、ワカメが貧乏人丸出しの食べ物を挙げてしまい、サザエさんが恥をかいたという意味だ。  日々変化をつけられない貧しい食生活の中で、

          わざわざ「おこげ」を作るために、鍋で炊いてます