砥城 佳太流@元豚モツ業者
元「ひとり豚モツ業者」。仕入れ、加工、営業、販売という、屠場で豚さんのおなかが割かれてからお店に届くまでの、一連の流れすべてを担当。呑み屋さんや焼肉屋さんでは一般的な食材なのに、流通の過程があまり知られていないモツのことを書いていきます。
血圧👆、尿酸値👆、血糖値👆、eGFR値👇という、なかなか手ごわい生活習慣病の男が、「数値を正常に戻したい!」と願い、ぼくに、食事を作ってほしいという依頼をしてきた。 どうせ自分の分を作るのだから、手間は一緒だと受託。一応材料費はもらうものの、特に儲けはなし。むしろ金銭面では、ガス水道電気などを考えるとマイナス。 ということで、せめてnoteのネタにくらいはさせてもらいます。
砥城佳太流は文筆業もしております。 元豚モツ業者で、屠場に入り、モツの仕入れから加工、販売までをひとりで行っていました。屠畜やモツ全般のすべてを見てきたので、そのあたり、専門的な原稿を提供できます。例えば……、 屠畜のこと 精肉業者の業態 内臓それぞれの部位のこと モツやお肉の価格 焼き鳥屋さんの実態 など。なかなか一般の方々が触れられない品物と業種なので、お役に立てることがあるかと思います。この業種を、広く正しく知られてほしいと願っているので、原
2ヶ月ほど前に、口内炎に関する2冊目の電子書籍を出した。 前回は、できた口内炎に対する緩和法だったが、今回は『根絶編』。 その本の前書きでも書いているが、まさか一生のうちに、「口内炎がまったくできない年」をすごせるとは、思いもしなかった。 それほど、子ども時分から頻繁にできていたのだ。同時に複数できることも、ちょくちょくだった。 正直、緩和や対処に比べて「根絶」はとてもむずかしい。生活全般から見直さなければならないからだ。 少なくとも、昨年一つもできなか
(自分の会社をぶっ潰したくてたまらない男たち) 以前付き合いのあった業者の社長は、電子レンジをとても傷みつけていた。 傷めつけるといっても、腹を立てて叩くというようなわけではない。食べ物を温めている状態で、忘れてしまうのだ。 とても古いレンジで、自動では止まらない。時間を設定しなければ、いつまで経っても温め続けるという代物だ。 いくらレンジ対応の弁当容器だって、限度がある。20分も30分も延々レンジにかけられれば、容器は変形し、さらには、もっとすさまじ
例えば焼き鳥。ちょっと高級かな、というお店で食べると1本150円以上する。安いところだと80円くらいが限界だろうか。 ネットの安売りまで探しても、高級店の10分の1までは落とせない。 訳アリ商品のサイトで冷凍モノを買ったとしても、1本40円から50円だろう。 ところが、同じく人気の肉料理でも、ハンバーグは違う。個人店で手作りハンバーグを頼めば、2000円近くする。しかし、業務スーパーの冷凍モノなら、100円から150円。もっと安く買えるかもしれない。 こ
電子書籍をいくつか出している。 モツ業者だったことで、その特殊性を狙って「豚モツ」に関する本を出版している。現役時に撮った内臓のレアな写真も書籍内に含めていて、他にない内容なので、薄いがそれなりに利益になっている。 しかし、いちばんの稼ぎ頭は「豚モツ」の書籍ではない。これは自分でも意外だったが、「口内炎」のことを書いた書籍が、最も利益を叩きだしている。下記の本が、それ。 多くの方はご存じだろうが、Amazonの電子書籍「Kindle」では、書籍の販売とは別に
今日の午前中、Yahoo!の検索サイトのトップニュースに載っていたのが上記の記事。 なぜこれがトップ画面に採りあげられたのだろう。 「百貨店消える訳」とあるが、それは客が減ったのと、売れなくなったから。それだけのことだ。商売の撤退は、99パーセントが「売り上げの減少」だ。 自明の理じゃないかと思うのだが、でも、サイトの1面。ニュースの特等席だ。 なにも事件がない日だったからということもあるだろうが、ようは、それだけ読む人がいるからなのだろう。ノスタルジックな内容のも
この冬、コンビニで白湯を売り出している。 もっとも白湯と言っても、ペットボトルに入っているお湯のことだ。沸騰させてちょっと冷ましたものが「白湯」だと思っているので、厳密には白湯ではなく「お湯」だなぁと感じているのだが、でもまぁ「お湯」より「白湯」の方が売れるだろうから、メーカーやコンビニが「白湯」として売る気持ちは分かる。 そのくらいのズレは、しょうがないだろう。 ぼくは白湯が好きで、南部鉄瓶で数分間沸騰させて、冷まして水筒に入れる。 ポッドキャストの『白湯F
この本では、がん検診のことも書かれている。 全体を通すと検診に否定的だが、それがどういった見地からということが分かりやすく、また受け入れやすい主張。そして、部位によっては効果的な検診もあると、全否定ではない。 こういう本を読むと、どのような主張も、書き方次第だなぁと思う。ちょっと極端に言うと、たとえ画期的で正しい主張だとしても、言い方、書き方でぶち壊しになってしまうとも言えるわけだ。 まぁ、科学的なレポートとは違うのだから、トーンによって効果が出る出ないがあっ
スタチン系の薬には、かなりの副作用がある。 手足のしびれや痙攣、手足に力が入らない、激しい筋肉痛、赤褐色の尿などの症状が出る横紋筋融解症、肝機能障害、など。 他も蕁麻疹や喉の腫れなどあるが、大きいものは上記のとおりだ。 悪玉コレステロールが高い場合は「脂質異常症」となり、スタチン系の薬でコレステロールの生産を抑えることになる。 たしかにコレステロール値が異常に高ければ、生産を抑えなければならないので、ある程度の副作用も受け入れなければならない。 しかし、
電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』によると、2016年に結果報告されたスウェーデンの研究チームの例を出し、悪玉コレステロール値が高い方が、死亡率が低いということを説明している。 このスウェーデンの研究チームの箇所は分かりにくいので端折るが、次に、2020年のデンマークでの例を本では挙げていて、こちらは分かりやすいので下記に引用する。 簡単に言うと、上記研究では、140㎎/㎗ が基準値の真ん中なのに、日本の健康診断の基準では、140㎎/㎗ が上限値となって
嶺上自摸のnoteの記事には、さまざまな常識はずれの人が出てきておもしろい。本当は困っているのだろうが、それをおもしろく文章のカタチにする嶺上自摸さんの才能が、その困る存在によって発揮されてしまうのだ。 常識はずれの人は、どこの世界にもたくさんいる。ずっと前のことだが、1人モツ業者の男から電話があった。その男とは、当時通っていた屠場の前の屠場での知り合いだった。気難しくて愛想がなく、周囲から「変人」と呼ばれ、敬遠される存在だったが、作業場が近くだったので多少の付き
おかしい基準のひとつに、「LDLコレステロール」がある。 これは悪玉コレステロールのことで、基準値は70~140mg/dl となっている。 本では、この上限140mg/dl がおかしいと、疑問視している。 その前に書いておくけど、この上限、健康診断によってマチマチだ。ぼくは勤め人ではなく、それでいて同じ形態で自営業を続けてきたわけではなかったので、毎年同じ健診場所ではなかった。 そんなカタチで受けていると、案外、受ける場所によって数値が違う。まぁさほどの違い
元々ぼくが、健康診断に懐疑的だったということがある。だからこの本を、受け入れやすかったのだろう。 正直、その数値が大雑把すぎる。それでいて、問診時間が少なく、また結果が出たあとに問診もない。単純に基準値からちょっとはみ出していれば、問題視される。 たとえば175センチの男の人がいるとする。まぁ一般的と言えるだろう。その人の体重が65キロであったなら、身長から見て普通だ。見た感じ、おかしくはない。ちょっと痩せてるかな、という程度か。 その175センチの人が7
「電子書籍は質が悪い」というのは、よく言われていること。ただ、多くの人や会社が関わる所謂普通の「出版」と、電子書籍のそれを同列に考えるのは、ちょっと無理がある。 出版方法が違うのだから、同レベルを求めるのは筋違いだろう。 とはいえ、電子書籍の質がすべて悪いというわけではない。莫大な数が出ているのだから、その中には良書もあるし、また一般には良書といえなくても自分に合った「響く」本もある。ブログだってそうなのだから、電子書籍だってそうだろう。 電子書籍『毎年受
いつも聴いているポッドキャストの『ニッポンのごはん』。本日更新分は、サプリメントについて。 おそらくこの御三方は、サプリについては語りたいことも知識も山ほどあるだろうから、どれくらいの長さになるのかと、内容だけでなく、番組の尺にも興味がわいた。 やっぱり、最近の配信の中では最も長い36分。それでも正直、1時間近く語り合うのではないかと思ったので、聴いてて短く感じた。 サプリは、ぼくはまったく摂っていない。理由は簡単。効かないからだ。もちろん人の身体には違いが
ずっとずっと前、1950年代の、4コマ漫画のサザエさん。 サザエさんがワカメちゃんを連れて、ちょっとお金持ちそうな女性のところに行ったという設定。その女性に好きな食べ物を聞かれたワカメちゃんは、「ごはんのおこげと魚の目玉」と言う。サザエさんは恥ずかしさで真っ赤になり、その後ワカメに怒るという内容。 時代が変わってオチが分かりづらいが、ようは、ワカメが貧乏人丸出しの食べ物を挙げてしまい、サザエさんが恥をかいたという意味だ。 日々変化をつけられない貧しい食生活の中で、