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日本の健康食「もうやんカレー」は、現代を生き抜くために不可欠

1997年創業の「もうやんカレー」。
創業して以来、一途にカレーと向き合い、多くの人に愛されてきたもうやん。
1994年に誕生した「とと戸」は、28年間の多くを無駄な時間として費やし、現代フリーターにありがちな職を転々とする生き様で、多くの人に期待をされず生きてきた。

かけ離れた世界で存在するもうやんとと戸、ついに交わる日がやってきた。


もうやんカレー・初来店

オフィスビルの地下一階にあるもうやんカレー大手町店。
職場近くにこんなお店があったら間違いなくお昼休みにお世話になるだろう。

なんてワクワクする外観であろうか。この感じで「究極の、漢方薬膳」だなんて謳われちゃ、体調不良がちな私は一撃である。
「スパイス居酒屋」ってのもなかなかイケてるし、もうやんは間違いなく自分の良さをわかっている。
セルフプロデュース力が半端ではないくらい高い。

この雑多な南国レトロな感じ、若者の心はもちろん、おじさまおばさまの心にもささるであろう。
現金を持たなくなっているため、完全キャッシュレスなのも嬉しい。
休日であるにも関わらずスーツを着たおじさまが、「どこにかざすんだ?」とPayPay支払いに苦戦してたのもグッときた。
時代についていくのは大変だけれども、とてもスリリングなことだ。

もうやんのランチビュッフェ

もうやんといえばランチビュッフェ。
【1回盛り・おかわり1回・無制限】の3パターンから選べる。
来店したらすぐさまお皿1枚を渡される。
おかわり1回や無制限を選んだとしても、最後までこの1枚のみでやりくりするのがもうやんスタイル。
この日は「おかわり1回」を選択。汚れ一つないまっさらなお皿、どう盛ろうか。
自分の欲望をこの一皿につめ込む行為。至福の時間である。

豊富なバリエーション

※ご飯を撮りわすれたが、「もち麦入り白米」「フロリダライス(スパイス入りライス)」「前田ライス(黒胡椒とダシで味付けしたライス)」の3種類あった

2週間かけて作られるカレールウ。たっぷり美しい
最高の付け合わせ
野菜もたっぷり摂れるのが本当に最高

欲望あふれる一皿、完成

手前:とと戸 奥:夫

とりあえず全部の種類食べようと思い、全てをちょっとずつのせたのが手前の私の一皿。(もうやん初来店)
食べたいと思ったものを食べたい分だけ取りつつ、次のおかわりのことも考えたのが、奥の夫の一皿。(もうやん2回目)

私の方がやややみくも感が出てしまっているのは、やはり経験値の差だろうか。自分の思い思いのままに盛り付ける行為は、創作行為にかなり近い気がする。この一皿は、間違いなく私にしか作ることができない。

それにしても、これでもう1回おかわりができて、一人1155円なのは安すぎる。とにかく多くの種類を食べたい私は、完全もうやんのとりこである。

ちなみに夫は激辛20辛ソースを通常のカレールーとして盛り付け、汗を垂らしながら無言で撃沈していた。
ソースというくらいなので他のルーにちょっとずつ混ぜて食べるのがセオリーだそうで、夫の行為は禁忌とも言えるだろう。
初心者の皆様はご注意を。

初もうやん・感想

量あるように見えないが、実はこれ相当な量。
最上にあるうどんの下には、ごぼうサラダやフロリダライス、その下にさらにうどんが隠れている。
満腹中枢は一巡目で壊れ、二巡目は壊れた状態で盛り付けるもんだから、もう何がなんだかわからない。
一巡目のお気に入りたちをかき集めて、二巡目の一皿が完成した。
※二巡目も写真を撮ったが、見栄えが度外視されていたため、写真はなし。

元気もらえたみ放飲題

腹が膨れて膨れて、それはもう大変だった。
満腹すぎて胃がいつもの位置になく、大きさも2倍くらいになっていそうな感覚。背中がほんのり痛んだ。
夫も満腹すぎて、お腹に重心がもっていかれて反り腰になっていた。
尿意を我慢している時の体勢にも見え、あまり格好のつくものではなかった。

満腹になったことばかり思い出せるが、味ももちろん満足できるものだった。
「めちゃくちゃうまい!!」というより、
「あぁ、これこれ!!」という毎日食べたくなるような馴染みやすい味だと感じた。帰ってきたくなるような味。
栄養をたっぷり補えて、身体に害なものを使っていないというのが、もうやんカレーの魅力であると思う。

想像力を膨らませて盛り付け、食欲を爆発させてひたすら食べる。
なんというか色々な欲が満たされた気がする。
先週、派遣先から契約終了を宣告され、途方にくれていたとと戸の心身に、もうやんは大変よく染みた。
今の日本に足りてないものが、もうやんにはあったように思う。

現代社会を生き続けると、我々は無意識に多くのものを失う。
もうやんは、それらをチャージするのにうってつけであると思う。
日本の健康食「もうやんカレー」。疲れた現代人に胸張っておすすめしたい。


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