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介護系イベントを開催したい方へ②(kaigo×kaigo ツナガルをモデルに)

①を読んでいただいた方、ありがとうございます。
お待たせいたしました、続きです。

を読んでいない方は、先にそちらを読んでからの方がわかりやすいのかなと思います。←文頭の①からリンクで飛びます。

①では主にイベントの立ち上げ方、会場の借り方、告知や参加費など条件設定について書かせてもらいました。
今回は内容について書きたいと思います。
ただ、決して①から②へ順番に準備しないといけないわけではありません。全く内容を考えずにイベントをやろうと思う人もそんなにいないと思うので、同時進行でも大丈夫です🙂

①どのような形のイベントなのか、イメージする

介護のイベントと言っても、参加したことのない人はイメージがわかないかもしれません。
スタイルとして一番想像しやすいのは「講習会」でしょうか。
前に講師の先生がいて、スライドを使って専門のテーマについての話をします。参加者は学校の授業のように、講師の方を向いて机のある椅子に座り、ある人はメモを取り、ある人はノートPCに記録したりもします。
これは、職場からの指示等で参加したことがある人も多いのではないでしょうか。
イベントでもゲストスピーカーを呼んで、こういった形で開催されるものは多くあります。

他に「ワールドカフェ方式」もあります。
ワールドカフェ方式についても、詳しくはGoogle先生に聞いたほうが確実ですが、簡単に言うと1テーブル4~5人程度に分かれて、カフェのような気軽な雰囲気で対話する方式です。一般的には話すテーマは統一されたものになります。
テーマが定まった対話メインの会に向いた形と言えます。
ツナガルでは現状この方式を基本に考えていますが、アドリブを加えることもあります。

また、居酒屋等で特にルールはなく、お酒を飲みながらざっくばらんと話すような集まりもあります。こういった形の方が気楽で良いという方ももちろんいます🙂

他にもいろいろな形はあると思いますし、ミックスもありえます。
最初はゲストの話しを聞いて、その後にワールドカフェ方式で対話して、最後は飲み会だっていいのです。
介護系なのにマラソンするイベントだってあるし、料理するイベントだってあります。形は自由です🙂

いま書いているのは、①でお話しした「なんのために、どうやって、どんなイベントをするのか」という話しの「どんなイベントをするのか」の部分ですが、大事なのは「なんのために」です。目的とイベントの形の相性をよく考えて設定することが大事だと思います。
ここをあまり考えずになんとなく開催してしまうと、大なり小なりの失敗に繋がることもあります。

一つ例をあげると、ツナガルでは、以前新宿御苑で小さめのイベントを開いたことがあります。
ビニールシートを敷いてランチをしながら気軽に介護の話しをしよう、というものでした。
気軽な会ですし、ビニールシートなので深く考えずに座り、ざっくばらんと話しましたが、これは私のミスも浮き出る結果となりました。
10人程度の人がまとめて座ってしまった為、全員が良いバランスで対話することが難しくなり、発言者が限られてしまう結果になりました。
隣同士2人で話してもらったりしていてもよかったのですが、そういう関係性をつくる配慮もせずに、なんとなく座ってなんとなく始めたら、そうなってしまったということです。
勿論楽しい話しもありましたし、来て良かったとの声も頂きました。ありがたい話しです。
ですが、友達との飲み会ならそれでもよいのですが、やはり人を集めてイベントを開催する以上、全員が楽しめるようにする配慮は必ずすべきだったと思う、反省点になっています。

②座席について

ツナガルの室内イベントでは、これまで座席は指定でスタートしてきました。
ツナガルのイベントには介護職員の方はもちろん、看護師やケアマネージャー、会社の代表の方、全く違う仕事の方、介護家族の方等々、本当にいろいろな方が参加してくれています。
こういった方々を、まさに「繋げる」ために、なるべく多職種が同じテーブルになるように配置し、普段話を聞く機会がない人との接点をつくっています。
※そのために、申し込みの際に現在のお仕事を簡単に聞かせてもらっています。
また、こういったイベントに初めて参加する方は緊張するでしょうし「さあ話してください」と言われても困ることもあると思うので、ツナガルのイベントのリピーターの方や他のイベント参加歴が見られる「イベント経験がある方」を各テーブルになるべく1人は配置し、テーブル内の対話が円滑に進むよう協力して頂いています。

※一例ですが、座席指定でイベントを開催した後に、参加者の方から「こういう場にくると”好きなところに座ってください”と言われて、知り合い同士で来てるらしい人のところには行きづらく、どこに座ればいいかいつも困っていたけど、席が決まっていてとてもありがたかった”との感想を頂いたりもしています。

もちろんこれはツナガルがそうしているというだけのことで、これが正しいとか、こうしなければいけないという話しでは全くありません。
上の項目に書いた「なんのために、どうやって」ということを考えた時に、ツナガルでは現状このスタイルでイベントを開催してきたということです。
自分で開催するときに、違うスタイルの方が相性が良いと思えば、そちらを選んで全く問題はありません。あくまでも一例として参考にしてもらえればと思います。介護と同じ「事例」ですね(笑
ツナガルも、次回以降が同じスタイルとは限りません。

③フリートーク

また、フリートーク等でも座席は重要な要素になります。
第4回のイベントで、ツナガルは席替えに大失敗し、参加者の皆さまにご迷惑をおかけしてしまいました(誠に申し訳ないです)。これは次の課題としますが。
例えばフリートークの際にテーブルを片付けて立食型にするイベントもありますが、これは自由に動きやすいかわりに、恥ずかしがり屋な方等は、自分から話しかけにいけずに戸惑ってしまうケースがあります。がんばって話しかけてみても、いつまでその人と話していればいいのかわからない人もいます。
ツナガルは「介護に興味がある方はどなたでも。初めての方でも歓迎です」と言っているので、当然「初めての方」でも話しやすい環境をつくる責任があると考えています。
そこを考慮した結果として、フリートークはテーブル席に着座したままで、話す相手が決まっている方が話しやすいのではないか、という選択をしました。スタートは経験者に協力してもらって初心者の方にも慣れてもらい、フリートークの際も最初は話す相手を限定することで発言しやすくする。
その上で、席替えを行って話せる相手の人数も確保しようと考えています。
スムーズな席替え方法は次回の課題です😅

これも前段と同様に、この形が正しい、ということではありません。
立食形式でどんどん話せる人が集まっている場であれば、そうした方が効率が良いでしょう。
参加人数が100人以上いるようなイベントで座席指定をしたり、着座→席替えは逆に管理がとても難しくなり、参加者の方にストレスを与えるかもしれません。ツナガルは40人程度のイベントを開催していますが、それでも混乱はあります。
自分がイベントを開催する目的や形、参加者の層、人数、いろんな要素を考慮した上で、ベターな選択をしていきます。
失敗することも勿論ありますが、それは次回の課題にしましょう🙂

④最後に

私はツナガルの代表ではありますが、職業は特養勤務の介護職員です。管理者でも主任でもなく、ユニットリーダーですらありません。
プロのイベンターでもありませんし、ツナガルも営利を目的としない任意団体です。
イベントを開催するための特別な技能も資格も何も持っていません。
それでも、ほんの身近な介護を良くするために、繋がった遠くの誰かのケアが良くなるために、ケアを必要とする人も、する人も、どこかで誰かがちょっと元気になって幸せになればいいなあと思い、イベントを開催しています。
つまり、思いがあれば誰だってできるし、やっていいのです。
実際、普通の介護職員の私がやっていますから。誰でもやれる、例として見てもらえればと思います🙂

めんどうなことも多々ありますし、ストレスもあります。お金のストレスは怖いです。
でも、やはりやってて良かったなあと思うシーンは必ずあります。
やってて良かったなあ、と思うために、私は、仲間と一緒にやることを薦めます。
だって、仲間がいるほうが一緒に「やってよかったね」って言えるでしょ?

より良いケアが増えていくために、みんなが元気でいるために、良い発信や良い対話、そして良い繋がりが増えていくことを願うばかりです。
外でイベントを開催する方、会社内でやってみようかなという方、どんな形でも応援しています🙂

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