フィンランドの共有洗濯機について
スウェーデンに住んでいる方のnoteで「共有の洗濯機があること」について疑問を持たれた記事を拝見しました。記事自体は2022年のものですけど便乗で書いてみます。
これから書くのはフィンランド版の経験ですが似たようなものなので気にしなくていいでしょう。大体一緒、たぶん。
マンション共有の洗濯ルームがある
無いところもありますが、フィンランドではかなりの確率でマンションには共通のランドリールームなるものがあります。
洗濯機
1台しかないとこもあれば、数台置いてあるところもあります。
ノートもしくはクリップボードに挟まれた紙をベースに予約を管理している場合は空白の時間帯に自分の名前を記入して予約をします。
(最近はウェブなどで管理している場合もあるようです。)
予約の時間になったら洗濯物を持ち込み洗濯機を利用しましょう。
なお次の予約者が来る時間までに洗濯物は必ず回収しておきましょう。
絶対に次の人が来る時間帯までに洗濯機を空にしましょう!!(2回目)
なぜここまで言うかというと自分は結構痛い経験をしたからです。
自分がされて嫌なことはしないのは大事です。
というのも、ある時予約した時間に行ったところ・・・洗濯機の中を前の人の洗濯物がもりもり元気に回っているではありませんか。
結局自分はその時間帯に洗濯できませんでした。ちなみにこの経験は1回や2回だけじゃありません。
なので共有の洗濯機を使う予定のそこのあなた。
今日洗濯をしないと着るものがない、もしくは今日以外家事をする時間がない・・・そんな追い込まれた状況では複数の時間を予約し保険をかけておきましょう。邪道ですが致し方ありません。
乾燥スペース
シーツを広げて干せるほど広いスペースと、その部屋に付随して天井近く上部に物干しロープがついている場合が多いです。
さらに温風を出し乾燥を促す機械もセットでついていることもあります。
一人暮らし用住居や学生アパートはそこまで広くないので、リネン類などの大きい洗濯物を干す場合は非常に助かりますね。
このスペースは予約制ではなく空いてる場所に好きに干していっていい制度がほとんどです。洗濯物を干したら送風機をONにし退室、乾いた頃合いに再度取りに行きましょう。
またこれもマンションによりますが、洗濯機だけでなくドラム式の乾燥機を置いてあるところもあります。ただ自分は自然乾燥のが好きなので使ったことはないですが。
その他
その他共有設備としてマンションの住民は自由に使えるものが置いてある場合も多いです。例としては以下のものがあります。
・手洗い場(水道)
・アイロン
・ローラー式脱水機(カーペット用の大きいもの)
・小さい衣類用の物干しラック
また洗濯用洗剤を提供しており、住民なら誰でも無償で使えることもマンションによってはあります。
そもそもなぜ共有の洗濯ルームがあるのか
理由その1 部屋が小さい
大きな理由の一つとしては部屋が小さいため洗濯機が部屋に入らない(もしくは入れたくない)が考えられます。
幅狭めな縦型洗濯機も販売されてはいますが、幅が大きめなドラム型洗濯機が主流のため置くスペースはそれなりに必要になってきます。
特に一人暮らし用や学生用の部屋だと部屋自体が狭く必然的にバスルームも狭かったりします。
仮に置けたとしてもより狭く感じてしまい置くことを嫌がる人もいます。
理由その2 お金がない or もったいない
学生や新社会人の多くはそこまでお金に余裕がなかったりしますので節約として共有のものを使うというのも理由としてあるでしょう。
また一人暮らしなら洗濯の頻度が高くないというのもあります。週に1回くらいじゃないでしょうか。そのためだけにわざわざ自分用の洗濯機を買う必要はないと考える人もいます。
ですので仮にお金があったとしても、必要のないものを購入するのは無駄遣い、エコじゃない、もしくは電気代※を節約したい、などの理由も考えられます。
※賃貸契約時、共有部分の電気代支払いは基本的にオーナー(貸主)です。
個人的な背景予想
冬が長く寒い北欧では外に洗濯物を干すことは中々できないため、こういった背景もあるのではないかなと勝手に想像しています。
共有洗濯機を利用するときの注意点
※先ほど「次の時間までに自分の洗濯物は回収」するべきと書きましたが些細なことなのでこれは注意点に入りません。
一番注意すべき点は利用時には盗難に注意することです。
幸い自分の洗濯物は被害にあったことがないものの盗難被害はよく聞くので経験者は多いです。
仕事場の同僚は過去高価なメリノウールのセーターを盗まれたことがあります。友人(女性)はブランド物の下着を盗まれた経験があると聞きました。
セーターはともかく他人の下着なんて盗んでどうするんだと問いたいですが売ったりするんでしょうか。理由は謎です。
洗濯が終わる時間になったら洗濯物をすぐに取り出し、衣類は自宅に干すようにするなど自衛しましょう。
非常に残念ではありますが手厚い社会福祉があり給与水準も高い国でもある北欧でも貧しい人はいます。
自分は自宅に購入しました
いつでも自由に洗濯したいので私は自前のを購入し使用しています。
自宅内で完結できるよう物干しラックも購入済みです。
共有の施設は大体1階か地下にあるので都度行くのが面倒なんですよね。