あなたのBMIは？

BMIはボディマス指数と言われます。

簡単に言うと身長と体重から栄養状態を判断しています。

痩せすぎ　か　太りすぎ　かが簡単にわかるよってことなんですけど、ご存知ですよね。

よく聞く、22がちょうどいいんや、って間違いではないんですが、それはすこーし、すこーし前の話でして。
実は年齢で違うんですよね。

まずは計算してみましょう。
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求められます。

例)体重50kg、身長162cm
50kg ÷ 1.62(m) ÷ 1.62(m)となります。

18歳〜49歳：18.5〜24.9
50歳〜64歳：20.0〜24.9
65歳〜 ：21.5〜24.9
となります。

日本人の食事摂取基準2020年度版より引用

この範囲に入っていれば、まあまず問題はないんですが、この数字に着目してみてください。

どの年齢でも24.9までが目標となっています。それに比べてBMIの最低基準が年齢が上がるとともに基準が上がってるのがわかると思います。

少し、ぽっちゃりしているほうが“健康”で長生きするためにいいことが証明されています。
“長生き”は　したい人　と　したくない人がいますが、自らコントロールすることはできません。

令和時代に突入し、色んなことが発展していった結果、【人生100年時代】と言われています。

単なる“長生き”ではなく、“健康で長生き”を目指すにはBMIはすごく大切な数字になります。

こんなに豊かに好きな食べ物が食べたいだけ食べれる幸せな時代なのにも関わらず、
日本人は栄養不足が多いという矛盾があります。

なぜか

なんとなーく、わかると思いますが、仕事から帰って疲れ果てて何も食べずに寝てしまう。
朝はコーヒーとパンだけ。昼はコンビニでパスタとサラダ。などなど、思い当たる節はありませんか？

1日3食食べていても実は栄養が足りていないことがあるんですね。というよりもまず1日3食食べている人って案外少ないんですよ。

食べ物の力ってすごくて、車で例えるならガソリン。だから、人間にとってはエネルギー源なんですね。

【エネルギーの源】

色んな種類の食品を食べている人ほど、筋肉量も多く、体力もあります。

たくさんの種類をとっている方が握力も高く、歩行速度も速いです。

種類が多ければ多いほどたくさんのエネルギーを取り入れれるから、もちろんの結果ですね。

太りすぎ

もちろんBMI値が高い方はエネルギーを取り入れてしまっています。走っていない車にガソリンだけ入れても消化しきれません。

ダイエットは誰もが経験したことがあると思うんですけど、昔に流行った〈炭水化物抜きダイエット〉今でもお米を抜いてる人もいますよね。〈置き換えダイエット〉野菜がたくさん摂れるとスープだけ等。

結果的には痩せます。ガソリンが入ってこないので。筋肉を分解してエネルギーに変えているので、筋肉がなくなる現象で痩せます。

でもよく聞く、リバウンドですよね。

それって身体の正常な反応なんですよね。
エネルギー足りてないから、入ってきた食べ物を急速に取り入れます。蓄えます。

ご存知ですよね。

炭水化物は栄養素の中でも“軸”なんです。
難しい暗号の化学。
たくさん栄養素の化学の軸は炭水化物です。
これを抜いてダイエットなんて。。

「1日2食でも太るから」

これよく聞くんですけど、2食だから太るんですよね。
1日2回しかないエネルギーだから、蓄えようって。貴重だからって。

そんな人は、お米も食べて、パンをやめて、サラダから先に食べて、1日3食にしてください。半年から1年後から痩せてきます。

これ本当です。

エネルギーが入ってきてるので、身体の脂肪が燃えやすくなるので代謝が上がるんです。

どんなに運動してても1日1食の人に素晴らしい筋肉なんてつきません。

ただ、最初は体重が増え始めるのでみなさん、「これはあかん」と元の食事に戻します。

が騙されたと思ってやってください。

ここで書きすぎるとダイエット記事となるので省略します。

痩せすぎ

実はもはやこっちの方が問題ですね。

今の若い人たちって痩せすぎなんですよね。
実は男性も。

若い時って、細いと服が似合う　細いと可愛く見える　細いとモテる　などなど、女性はみなさん、“細くならないと”に執着したことはありませんか？

私もその1人です。

若い時って20代前半のときも含めて気づかないんですよね。痩せてるのに太ってるように感じる。

もちろん遺伝で、太れない人だったり、若い時からずっと細いからの人もいるんですけど、

どんな理由であれ、BMIが18.5以下であれば、痩せすぎ＝栄養不良なんです。

骨の太さの骨格や筋肉のつき方、1人1人違うんですけど、どんな理由であれ18.5以下は栄養不良です。

若い人たちにこの痩せすぎが多すぎる。
エネルギーの源がない。

ホルモン。これは色んなことに関わって、種類もたくさんあるんですけど。
このホルモンの一部が腸から命令が出ます。

セロトニン。
生理痛の記事でも紹介したんですけど、幸せホルモン。
これって腸からも出ているんですけど、栄養不良だともちろんこのホルモンも出せないんです。

つまり、うつ症状。
うつ病に痩せている人って多いんですよ。
若者の自殺も増えていて、これは色んな要因があるんですけど。
医学的な観点からもたくさん言われていて、その１つに“痩せすぎ”もあって。

身体に栄養が足りていない＝腸の栄養も足りていない。こういうことですね。
それはあらゆる臓器にも言えます。

もう一度。
どんな理由であれ18.5以下は栄養不良です

年齢とともに食べる量は減っていきます。
体重を増やしたくても増やせなくなっていくんです。
身体には何でもかんでも“ホメオスタシス(恒常性)”が働きます。

簡単に言えば、今の状態を維持するぞーっ！！って身体は常に働いているよってことです。これは何でも！！

体重で言うと、どんなに一気に太っても、一気に痩せても元に戻りませんか？？

それはこの“ホメオスタシス”の作用なんです。

3ヶ月新しい体重を維持しないと身体は元に戻ろうとする力が働くんです。

新しいことを始めたら3ヶ月はキープしてください！！
身体はありがたいことに3ヶ月で覚えてくれます。

BMIがちょうどよかった人もみんながみんな意識してみてください。

＊1日3食食べる
＊食品の種類を増やす

とりあえず、この2つを意識してみてください。
あれもこれもは人間できないから。できることから一つ一つ。
少しの努力が未来の健康な体に繋がります。

中々多く食べれない人は1日4、5食でもいいんです。何でも1食で一気に吸収できないから、少しずつ体にエネルギーを入れて。

BMI、20はやっぱりほしい。
美が発展している現代で、痩せている肌は老けていく。ネガティブな情報しかない。
必要な栄養は自分自身で補おう。

助産師をしていて思う。妊婦さんが太りすぎよりも痩せすぎが多いなと。妊娠期間中に一気に体重が増加してちょうど良い体重になる。
けれども、短期間に増加した体重は体の色んな臓器に負担がかかり、ハイリスクとなる。

妊娠期間中に体重に関して指摘を受けた方は多くいるだろう。
それぐらい、体重は、＝栄養状態なのである。赤ちゃんの命を支えるために大切なこと。

赤ちゃんではなく、自分自身の命に目を向けたことがあるか。

自分は自分でしかなく誰も守ってくれない。
食べることはとても楽しい。
食べることは生きること。

楽しい健康ライフと選択を。

季(とき)助産師