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朝ごはん何食べた?

今回のテーマ: 朝ごはん

by  萩原久代

ニューヨークで会社勤務している時代は朝食を食べず、紅茶だけ旦那と一緒に飲んでから家を飛び出した。でも週末にはパンケーキを作ったり、フルーツたっぷりヨーグルトにしたり、またはベーグルにクリームチーズとスモークサーモンでブランチした時もあった。フレンチトースト作りもトライした。人気ドラマ「きのう何食べた?」のシロさんの作るフレンチトーストとは少々違うが、それなりに美味しい。

さて、我が家のパンケーキ(上の写真)を、シロさん風にレシピ公開すると。。。
まず、パンケーキミックス。市販のミックスを使うのだが、卵とミルクを加えてミックスを混ぜる際に、溶かしたバターを多めに入れる。フライパンはノンスティックを使い、カロリーを控えるために油やバターは使わない。ミックスに混ぜたバターだけで充分で、カラッと焼ける。そしてお供のストロベリーとブルーベリーにぎゅっとライム汁を振りかけ、ヨーグルトも添える。パンケーキにはメープルシロップをたっぶりかけて食べる。

さて、旦那も私もフリーになって在宅が増えると、週日も朝ごはんをきちんと食べるようになった。朝ごはんを抜くと、お腹が空いてランチの分量とカロリーが上昇してしまう。さらに夜もたっぷり食べてしまう。この悪循環を避けるために、朝ごはんをちゃんと食べるよう心がけている。ただ、旦那が日本人ではないから、朝食は日本食ではない。

我が家の週日の朝ごはんは簡単でカロリー低めにしている。基本的に3品目を繰り返している。フルーツたっぷりヨーグルト、シリアル(cereal: シリアル食品)、そしてポレッジ(porridge:お粥のようなもの)だ。ポレッジは火を使うし、フーフー言って食べるから真夏の朝ごはんにはあまり向かない。夏はシリアルとヨーグルトだけを交互に食べることが多い。

シリアルは糖分の少ない2種類(コーンブレークとブラン系フレーク)、それにグラノーラを混ぜて、バナナとブルーベリー、季節によってはストロベリーも入れる。牛乳の代わりにアーモンドミルクや豆乳を使う。スキムミルクでもいいが、植物性代替飲料を利用する。

ポレッジはオートミールにミューズリーを混ぜたり、林檎やドライフルーツ、ナッツを混ぜて、牛乳:お湯(2:1)で5分ほど煮る。または、クリーム・オブ・ウィート(Cream Of Wheat)を食べることもある。これは細かく挽いた小麦から作られており、トロッとクリーム状になる。ボレッジもクリーム・オブ・ウィートも牛乳の代わりに豆乳やアーモンドミルクを試したが、牛乳で作るのが一番美味しい。

クリーム・オブ・ウィート:メープルシロップをかけて食べるが、ブルーベリーを添えても美味しい。

週末はニューヨークにいる時には相変わらずパンケーキとベーグル、フレンチトーストが定番のメニューだ。友人らとブランチで外食することもあるが、旦那と二人だと通常は家で食べる。

ただ、香港にいる時は美味しい焼きたてベーグルが入手できない。輸入の冷凍ベーグルになってしまう。ニューヨークの焼きたてベーグルを覚えてしまった舌には許せない味だ。そこで、土日のどちらかは香港らしい朝ごはんを食べに行く。

香港本場の点心を食べられるのが嬉しい。いろんな種類の点心を楽しむためには、二人よりも4〜5人で飲茶をするのがベストだが、二人飲茶も悪くない。朝7時くらいには開店しており、早めに行くと新聞を読みながら一人で点心つまんでいるオジサンもけっこういる。

7人で囲む飲茶、色々と種類が選べて楽しい。

または、お粥専門店で本場のお粥もいい。お店によって、ねっとり系とさっばり系のお粥がある。お粥に入れる具材は、肉(内臓部位含む)、魚、皮蛋、野菜など30〜40種類くらいあって、好きな具材を選んで注文する。そして、お粥のお供は揚げパン(炸鬼)で、こちらも数種類ある。15センチほどの棒状のものが「油條」、伝統的なお粥のお供だ。その他に丸形の揚げパンなどもある。または、「腸粉」(コメ粉を練って蒸したクレープ状のもの)を「油條」に巻いた「炸兩」という点心をお粥と一緒につまむ人もいる。

油條をお粥に浸してしっとりしてから食べるのが好き!

英国式朝ごはん、「イングリッシュ・ブレックファースト(English breakfast)」も時にはいいものだ。ベーコン、目玉焼き、ベイクド・ビーンズ、トマト、ベーコンやソーセージなどにトーストがついてくる。香港は99年間英国支配下にあったため、香港風にアレンジしたイングリッシュ・ブレックファーストが定着している。英国で実際に食べたものより量も質も貧弱である。が、香港風だと割り切ることにしよう。ただ香港のミルクティー(奶茶)は美味しい。濃い紅茶にコンデンスミルクがたっぶり入っている。

かなり貧弱だがお値段は35HKドルの激安。最近は物価高で香港は何でも高くなった。

香港にいても週日は同じ3品目の軽い朝ごはん。でも、週末はカロリー高めになってしまう。


萩原久代
ニューヨーク市で1990年から2年間大学院に通い、1995年からマンハッタンに住む。長いサラリーマン生活を経て、調査や翻訳分野の仕事を中心にのんびりと自由業を続けている。2010年からニューヨークを本拠にしながらも、冬は暖かい香港、夏は涼しい欧州で過ごす渡り鳥の生活をしている。

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