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”より豊かで快適な社会生活を創る保険商品開発を” ~ビジネスデザイン部社員が語る「解決したい社会課題」とは~

みなさん、こんにちは!Tokio Marine X公式note編集部です。
今回のテーマは「Tokio Marine Xが解決したい社会課題」です。
Tokio Marine X ビジネスデザイン部長の入門さんと、同じくビジネスデザイン部の横倉さんに、「商品開発を通じて解決したい社会課題」について想いを語っていただきました! ぜひ最後までご覧ください。

【プロフィール】横倉 秀一 (よこくら しゅういち)
生命保険業界にて戦略策定から商品開発・付帯サービス開発・新規事業開発・マーケティングの経験を経て、2021年東京海上ホールディングス株式会社へ中途入社。スタートアップとの協業や、シニア戦略立案・実行、健康経営関連のサポートツールを開発するプロジェクトなどを担う。現在ではTokio Marine Xを兼務し、ビジネスデザイン部で商品開発を担う。


東京海上の新会社は、しなやかだ。

ーー世の中のニーズの高まりを受け、登録されている少額短期保険(以下、少短)事業者数は121社にのぼっています(2024年1月11日現在)。数ある少短事業者の中で、Tokio Marine Xの特徴は何でしょうか?

入門 大きく3点あると考えています。
1点目は、メンバー個々人の業務範囲が非常に広いことです。限られた人員で保険会社を運営していく中で、1人ひとりが獲得できる経験やスキルの幅が非常に広くなりますし、保険会社側の経費を抑えることが出来るので、お客様へ安価な保険料で補償を提供出来るというメリットもあります。
2点目は、スピード感です。ビジネスパートナーとの合意形成から商品のローンチまでが非常にスピーディーです。商品の企画開発からWebの加入導線を構築して代理店委託をするといった一連のプロセスについて、非常に短期間で実行できているのではないかと感じています。他の少短事業者で働いた経験が無いため個人的な所感になりますが、専門性の高いメンバーが集まり限られた人員で運営することで、意思決定スピードも速くなり、通常の5倍、6倍速くらいのスピード感で業務運営ができると思います。
3点目はピボットの速さです。基本的に保険会社は1年スパンでやることを決めていたり、3年スパンの中期経営計画の中で運営していくことが多いと思いますが、 良いものを迅速にお届けするために3~4か月ぐらいでビジネスデザインの方向性や商品開発の観点を見直し、必要に応じて変えたりしています。このピボットの速さも大きな特徴ではないかと思っています。
 
横倉 加えて、東京海上グループのバックグラウンドがあり、ビジネスパートナーとのビジネスが複層的に展開できる点も大きな特徴かと思います。私がビジネスパートナーと会話をする時に感じるのが、東京海上グループ全体のグループ総合力を活かしたアクセスルートがあるというところが、アドバンテージになっているという点です。

ビジネスパートナーとクロスオーバーすることで、新たな価値を創造できる。

ーー入門さんは以前のインタビューにおいて、「損害保険会社がプロダクトアウトで行き届かなかったニッチな市場を取り扱っている感覚」とおっしゃっていました。また、「多くの方々に加入頂けるような保険商品を開発したい」ともおっしゃっていました。ニッチかつ多くのお客様のニーズがある商品を開発していくために、心掛けていることはなんでしょうか。
 
入門 ビジネスパートナーがどのようなビジネスをやられていて、どのようなビジネス課題を抱えておられるかをよく理解するように努めています。また、ビジネスパートナーのサービスのユーザーにとってどのような”負” があるかを想像したり、理解するようにしています。
商品面で言うと、広く販売されていない領域を攻めるということを意識しています。お客様ニーズはあるものの、損害保険会社が手を出しにくい部分のニーズを調査していき、ニーズがあることが分かったら迅速に開発を進めるということを心掛けています。
 
ーービジネスパートナーのビジネス内容にもよるかと思いますが 、保険の購買をされるお客様がどのような”負”を抱えているか想像することが難しい領域もあると思います。その場合にお客様目線でニーズの掘り起こしをしていく際のコツはありますか?

入門 段階に分けて検討しています。まずはまったく新しい補償を作って提供することを考えます。それが厳しそうであれば、次に既に世の中に出ている補償の中で、例えばお支払い頂く保険料がネックになっている商品があれば、安価に提供出来る仕組みがないかを考えます。そして、既存の補償はあるものの保険会社がWebでの加入導線を作っていないがために提供出来ていないような領域はないかを考えます。
1つの考え方に固執せず、大きく3段階に分けてアイディアを練っています。この検討プロセスによって、多角的なアイディアが出てくると思っています。
 
ーー商品開発をする中で、横倉さんが心掛けていることを教えてください。

横倉 ありきたりかもしれませんが、お客様視点でどう見えるかという点は心掛けています。一消費者目線で考えた時に、「この説明って分かりやすいだろうか」ということを常に意識しています。将来的な野望に近いものですが、専門用語を使わずにお客様へ説明・納得して加入頂けるような体験の提供や、約款を漫画にするといった世界感を作りたいと考えています。
実際は法規制があり、保険加入に必要な書類を定められた方法で提供しなければいけませんので、法規制を守りつつも、お客様目線でもっと平易化・簡略化していき、お客様にとって身近な世界観を作っていきたいと考えています。また、保険商品だけなく、募集ツールや付帯サービス、周辺事業までをパッケージにしたストーリー作りを行い、我々保険会社がどういった形でお役に立てるのかを、具体的にイメージしてもらうことを大事にしたいと考えています。
 
ーー残念ながら現状は「保険=難しいもの」と捉えておらえるお客様も多いように感じますが、専門用語を使わずにツールを工夫して分かりやすく保険を身近に感じていただける世界観を実現していきたいですよね。どうすれば近づくことが出来るでしょうか?

横倉 例えば保険会社によっては、約款を直接漫画にはしていないものの、しおりの中で漫画にて説明するという方法を採用している会社もあります。現行ルールの中で出来るだけお客様目線で分かりやすいものに近づけていき、それに対するお客様からの「分かりやすかった」といったフィードバックを積み上げていくことが重要だと考えています。

ーー以前のインタビューで、“多くの方に加入頂けるような保険を開発していきたい”と話されていたかと思います。具体的に、どの様な保険を提供していきたいと考えていますか?

入門 社会のお役に立てる保険や、お客様が入りやすい保険を作っていきたいと考えています。もう少し具体的にお話しすると、社会的意義があり世の中に付加価値を与えられる商品を、お求めやすい保険料で提供していくことを目指しています。
お客様は自身にとって価値があると思うものを入りやすい保険料で加入できることを希望されていると思いますが、現状は保険料が高く加入に至らないケースがあり、需要と供給のバランスが少しずれていると感じます。 この点を解消していきたいと思っています。

ーー横倉さんが解決したい社会課題を教えてください。

横倉 私は、長寿高齢化に伴う生活者の方々の諸々の課題の解決に貢献していきたいと考えています。寿命が延び高齢化していく中で出てくる課題に対する解決を、保険や周辺事業でご支援したいと考えています。万が一事故が起きてしまったら・・・、お亡くなりになってしまったら・・・、もしくは想定していなかったことが起きたら・・・という場合の備えを保険で準備いただくことが多いと思います。もちろん有事の際の備えとして保険を活用いただくことも大切なのですが、それだけではなく、その周辺事業を通して長い人生の中での人生設計や自己実現のお手伝いも出来るような価値提供をしていきたいと考えています。保険や付帯サービス、周辺事業を総合的に提供していくということが求められていくのではないかと思います。

自由な発想で少短の限界を超える。

ーー現行のルールでは取り扱うことが出来ない保険商品の中で、今後取り扱うことが出来たらいいなと思うものはなんでしょうか?

入門 少短では保険金額の上限規制があるため、1回の事故における損害額が大きい傾向にある企業向け保険の引受は難しいのですが、その開発に注目しています。日本国内では人口がどんどん減っていく中で、中小企業というか小規模事業者がどんどん増えていく傾向にあります。今後、終身雇用や年功序列の考え方が無くなっていく世界で、個人がビジネスを始めることが今よりもさらに増えると考えていて、日本でもスタートアップ投資が始まっています。中小企業の方々に安価な保険料で広く補償を提供していきたいと考えています。私は会社を経営している一家で生まれ育ち、中小企業を営んでいる方々が身近な存在でした。生まれ育った環境による影響もありますが、特に地方の中小企業の皆さんが加入しやすい保険を提供したいという想いが強いです。
 
横倉 私は、長寿高齢化社会において、保険会社が人生設計や自己実現をご支援するにあたり、お金だけではない部分でのサポートが必要だと考えています。特に、現在は規制されている現物給付や貯蓄性・投資性のある保険商品が少短でも取り扱うことが出来れば、有事の際の補償だけではなく人生設計に役立てていただけるような商品を提供することが出来、幅は広がると思います。
 
ーー現物給付が可能となることで、提供出来る補償の幅が格段に広がりますよね。横倉さんご自身が、こんなものがあったらいいな、と思う現物給付の保険を教えてください。

横倉 自動車を購入して間もないタイミングで車に傷が付いてしまった場合に、修理業者さんで簡単にリペアをしてもらうということが何回かあったのですが、その場合にそのサービスが保険でそのまま現物給付として提供されたら非常に嬉しいなと思いました。発生頻度は高いものの、そこにあまり時間や労力をかけたくないというものが現物給付で簡単に提供されて、かつ加入も簡単に出来るような保険があれば便利だと思います。
 
ーー今後商品化をしたい領域を教えてください。

横倉 生活者の長い人生をお支えする中では、10年前には当たり前だったことが今では当たり前ではなくなったり、同じ人間でも価値観は変わりますし、人によってどんどん多様化していくと思います。先ほどの話にあった、長寿高齢化に関する諸課題というロングスパンの中で発生する価値観の変化・多様化についても、保険を通じて環境整備の一助に貢献出来ないかと考えています。保険会社を運営する上で一定のルールは必要ですが、既存の枠組みですと、保険設計にあたっては一定の”型”にあてはめる必要があります。いい意味でこの型を壊したり、新しく作ることで、ジェンダーレス・ボーダーレスなどの様々なフリー化に貢献していければと考えています。

ーー最後に、Tokio Marine Xで働く醍醐味を一言で言うと・・・?
 
入門 「素潜り」ですね。企画から商品開発までの過程においては厳しい局面も多いのですが、ローンチされるタイミングまでくると、それまでの苦労が報われてものすごく達成感を感じることが出来る仕事です。そういう意味で、水中では息苦しいものの水の上に上がって空気が吸えるようになった時に爽快感を感じる素潜りと相通じる面があると感じています。苦労して生み出した商品を、保険という無形のものであるが故にインターネットを通して多くの方々に届ける事ができたときに、大きな喜びを感じます。
 
横倉 少ない人員で保険会社を運営していることもあり、「保険を開発するっていう感覚ではなく、保険会社そのものを作っていっている」という感覚を持っています。商品を企画して終わりではなくて、それが実際世の中に出ていった後、保険金のお支払いも含めて自分たちで全ての工程を行っています。

ーー商品の企画から開発、商品届出、システム開発を経てお客様に保険を提供するまでに数々の厳しい局面がありながらも、世の中に役立つ保険商品を迅速にお求めやすく提供することに使命感を感じながら働くビジネスデザイン部メンバーの心意気を感じることが出来ました。
バイク盗難保険に続く第二弾商品のリリースが楽しみです!


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