学歴社会

学歴の時代は終わった! を本当の意味で理解しているか?

「世の中、もう学歴社会じゃない」

この言葉を聞いて、びっくりする人がどれだけいるだろうか。今やそんな事、当たり前の常識以外の何者でもなく、それこそこの言葉を全く聞いたこともなく一心不乱に高学歴を目指している人がいるとしたら、逆にお目にかかりたいものである。それ位、ありふれた言葉になってしまった。


でもね、私は思うのだ。もう学歴社会の時代は終わったのだと皆は言うが、結構な割合で勘違いしている人は多いんじゃないかなと。だって、「学歴社会ではない」とは言っているが、「学歴は必要ない」とは誰も一言も言っていない。


あなたは、そこに気付いているだろうか。


例えばITの寵児、ホリエモンなんかの学歴は有名な話。知ってた? あの人現役で東大合格を果たしてるのである。結局は中退だし、40歳を過ぎてからチャレンジした東大受験は失敗に終わったけれど、あの人絶対バカじゃない。

そんな人間が言うんだよ、「学歴は必要ない」って。


だからその言葉の意味を、単純に「もう勉強しなくていい」と捉えているとしたら、こんなに怖い事はないって事に気付くんじゃないだろうか。プロ棋士としてぐんぐん頭角を現している藤井聡太七段は国立付属中高一貫校生だって知ってた? 将棋の方が忙しくて、すでにプロ入りを果たしているというのに、悩んだ末に高校進学を選んだって知ってた? 

多忙スケジュールで難関私立校に合格を果たした芦田愛菜だって、すでに学歴なんてなくたって大成している。それなのにどうして難関校なんかにいくんだと思う?


それは一重に、世の中は学歴社会じゃないからなんだ。



でも私はそっち側の発言にも御幣があるんじゃないかなと常々思っていたりもする。つまり、ホリエモンが言う「学歴は必要ない」と言うのは、「バカでいい」と言っているわけではないって事なんだけど、そこんとこわかっている民衆がどれだけいるのか。

世の中の大半は「学歴は必要ない」って言われると、「じゃぁ大学に行く必要はないんだ」「世の中学歴が大切な時代は終わったんだ。勉強よりもっと大事な事を探そう! 」なんて言う思考回路に陥ってしまうけど、そもそもがホリエモンやその他学歴を重視していない人間の言は、かなりハイレベルな素地の上に成り立っている事を念頭において置かないととんでもない事になってしまうんだ。

そしてそれは、そんなつもりで相手は発していないわけだから、受け取る側に問題があったと言う事になってしまう。それこそ自己責任といわれるヤツである。



これからの時代、学歴は手を伸ばして掴んでご印籠のように生涯掲げて生きるものではなくて、当たり前のように自分の足元に敷いて歩いていくシロモノに変わっただけと言う事だ。学歴さえあれば後は何もいらなかった古き良き時代に比べたら、学があって当たり前の世の中になったと言う事なのだから、昔より遥かに生き抜くのはしんどい世の中になったと言う事なんじゃぁないのかしら。

そこんとこに気付いて「学歴は必要ない」と豪語出来る人間がどれだけいるか。私はぜひ世の中に問うてみたいものである。


サポートは、自己啓発、自己成長に繋がるよう大切に使わせていただきます。ありがとうございます。