『古事記ディサイファード』第一巻056【Level 7】 ヤカミヒメを捜せ!(3)
【ミッション21】ヤカミヒメ・エックスの検証
ミッション20で割り出した海上座標、ヤカミヒメ・エックスからの各重要座標への距離や方位角を割り出して検証してみよう。
ヤカミヒメ・エックスが正しく〈ヤエガキ〉の一部であるならば巧妙に仕組まれた図形が現れるはずである。■
【解答21】
弥高山からヤカミヒメ・エックスへの距離は66キロメートル。
生石神社石宝殿、弥高山、ヤカミヒメ・エックスで一辺が66キロの二等辺三角形が成立する。
底角は36度であり、頂角は108度である。
その頂角へ向かうヤカミヒメ・エックスから弥高山への方位角も108度。垂直二等分線の方位角は54度と108の半分の数字となる。
弥高山からヤカミヒメ・エックスへの方位角は288度でヤカミヒメ・エックスから生石神社への方位角、つまり底辺の方位角は144度と288の半分の数値となる。
幾何学的に当然とは言え、あり得ないほどの巧妙さではないだろうか?
そしてヤカミヒメ・エックスから熊野大社への距離は96キロメートルである。
熊野大社からの方位角は77度。
これで見事に66キロの垣が八つ連なり、八重垣が成立したと言える。
そして左側、出雲側の96キロメートルの垣も現れた。
富士山
焼津神社
馬背岩
熱田神宮
赤神山(太郎坊阿賀神社)
走落神社
生石神社
弥高山(養父神社)
ヤカミヒメX
この九つの座標がヤエガキであると同時に、アタマ(始点)が八つ、シッポ(終点)が八つのヤマタノオロチにもなるわけである。
間違い無くこれこそが八重垣の最後の座標なのだ。
【ミッション22】富士山から96キロの円周上をサーチせよ!
これで八重垣、あるいは八岐大蛇の西側に96キロの垣が更に加わった。では反対の東側はどうだろうか?
もしかすると同様に相模の方にも何かがあると考えるのが自然ではないだろうか?
紙の地図上で富士山の山頂を中心として半径およそ96キロの円を描いてみよう。その円周はどこを通るだろうか?
何か古事記のエピソードが起きたとされる地点と重ならないだろうか?
もし相模の方にも何か現れるとすればそれはどの辺りと考えられるか考察せよ。
また、古事記のどのエピソードが関係しているのかも考察せよ。■
(つづく)
※ 最初から順を追って読まないと内容が理解できないと思います。途中から入られた方は『古事記デイサイファード』第一巻001からお読みいただくことをお薦めいたします。
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