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13_崖に向かってアクセルを踏むことを求めていいケースは、普通ない。

 前回の稿『「12階の一番奥」な気持ちから立ち直れない』で吐露したように、彼氏についてもやもやした思いを抱えるようになったのは、どうもやっぱり彼氏を頻繁に手助けするようになってからのような気がする。具体的に言うと、彼氏がお店を閉めてその物件を他社に貸すことを決めてからだ。仲介してくれる不動産屋さんとの契約内容確認にも立ち会ったし、会社の業務内容に不動産賃貸が入ってくることになるので、定款変更と変更登記も担当した。現行定款を新しく作ったし、仕事を休んで法務局にも行きました!そのあたりからだ。要するに、お返しが欲しいのだ。

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菊池とおこの第一冊目エッセイ集。2017年から2019年にかけてnoteに発表したエッセイの加筆修正セレクト版。 恋愛だとか助平だとか、結…

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