匿名ね子

言語化が難しいです

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最近の記事

あの子が〇〇な理由

私は月島祐美が大嫌いだ。 ・ 月島祐美は私と同じクラスの、それも隣の席の、綺麗な顔立ちをした女の子だ。 肩にかかる黒髪は艶やかなストレートで、横顔を盗み見ると、通った鼻筋や長さもボリュームもある睫毛に目が行く。 口数が少なくて周りの女の子たちみたいに大人数で行動なんてしないし、いつも片手に小説を開いている。 女子と楽しそうにお喋りしているところなんてめったに見ないけれど、男子には人気があるらしく、話したことすらなさそうな相手から告白されたって噂をしょっちゅう耳にする

    • 「確かなもの」なんて

      世界に確かなものなんて存在しないのかもしれない 目の前に見えているものは全て幻影で 「そこにある」と思っているだけかもしれない 無知の知という言葉があるが 私は知っているつもりでいて何一つ知らないのかもしれないし はたまた、私の知っていることがこの世の全てなのかもしれない 私という存在ですら、これを読んでいるあなたに証明することはできない AIがこんな駄文を目的なく書くこともないとは思うけど・・・ 反対に、いや同様に、「あなた」が本当にこれを読んでいるのかもわ

      • 助けるフリをして救われようとする

        逃げたっていいし、弱音を吐いたっていいんだよ。 友人や家族に悩みを相談をした時、またはされた時、このような台詞を言われたこと、言ったことはあるだろうか。 思い詰めた人へのアドバイスとしては常套句であるし、私はスパルタ人間ではないからこの考え方に異議を唱えるつもりはない。 「責任を取れるわけでもないのに安易に諦めさせるのはよくない!」と考える方もいるかもしれないが、まぁ相談してきた相手を批判して更に落ち込ませるのはもっと悪手だろう。 悩みの程度にもよるが、苦労した相手を

        • 哲学を語り合える友人が欲しかった。

          私には友達があまりいない。これは自他共に認める周知の事実である。ウェルノウンファクトである。 本心を隠さず語り合える友達は片手で間に合う…どころか、その手にミトンをつけていたとしても事足りてしまう。 人生観を共有できる友人など以ての外。lim[h→0]ではなくh=0である。皆無である。 ………と、まぁ友達がいないことを高らかに宣言することでその虚しさ恥ずかしさを誤魔化している訳だが、本題はそんな馬鹿げたことではない。 とはいえ、友達が"少ないこと"は"少なくとも"私に

        あの子が〇〇な理由

          安楽死合法化について

          身近に死期の迫る者がいる人、介護を経験したことがある人、自殺願望がある人、そうとまではいかなくとも「生きていたくない」と考えた人達の脳裏に1度は過ったことがあるであろう「安楽死」という概念について。 また先日、京都市にて嘱託殺人云々の事件が起きたこともありこのトピックは多少タイムリーなものであろう。 そのためか、ここ数日"安楽死合法化"の是非についての意見をTwitterで見かけることが多い。 中でも私が注目したのは、合法化反対派が挙げている"デスハラ" "死の義務化"と

          安楽死合法化について