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【日曜美術館】STARS〜現代美術のスターたち〜日本から世界へ

六本木森美術館で「SATARS展〜現代美術のスターたち〜日本から世界へ」という世界に羽ばたく日本を代表するアーティストの初期作品と最新作品を展示する企画をやっている。特集を見たら行きたくなった。

日曜美術館でそのアーティストの対談をやっていたが、とてもウィット過ぎてしびれたので個々に記す。

■生と死を追求する現代美術家の杉本博司とデジタルアートの宮島達男の対談

宮島:DNAには記憶が残っている

杉本:DNAの記憶をたどって(作品のモチーフである)海にたどり着いた

杉本:心はどこから生まれたのか?時間の意識を持ったときに生まれた。

宮島:物理学者のカルロロベッティの本で「時間はない」と述べていた。人は時間を1分、1時間とかで捉えているわけではなく、誰かと話したとか出来事として覚えている。

杉本・宮島:同じことですね。

■オタク文化のアート化の村上隆と”もの派”の李禹煥の対談

李:最近のわかりやすい文化はだめ。学者が入門書書いたり、内側でハードル低くしているのはダメ。外に出ていない。村上みたいな狂ったやつが出てきたのはすごい。

■奈良美智、草間彌生それぞれ

ちょっと衝撃だったのが、ぶすっとした少女の絵がポップアートとしてあまりにも有名な奈良美智。美術を学んで来たけどたどり着いた境地。しかし、消費されていく自分も感じて葛藤があったのだという。東日本大震災を経て、彼の描く少女の顔は優しくなったのだという。アートを誰のために書くのかの葛藤の果てだという。

草間彌生に関してはいつも思う。魂を揺さぶる強さ。子供の頃からドットが視界に見えるという統合失調症がある。しかし、それを逆手にアートとして、ポップに鮮やかに世界を再構成する。世界や環境に負けない。自分の世界を作るというパワーに圧巻される。

STARS展


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