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[近未来介護]AI療法士

 知的、精神的なサポートが必要な方と「Chat AI」を取り持つ専門職が必要かも知れないというお話。文章が長いのは、Chat GPT とのやりとりがどんなものかを知っていただきたかったからです。

 思い付きで「AI療法士」なんてことを夢想しましたが、そのようなノウハウを体系化し資格にして、さらに養成するには十年はかかりそうです。また報酬によっては仕組みを作っても希望者が集まらないかもしれません。
 そう考えると、ロボットのほうが現実的ですかね。人体型・等身大のロボットはコストが高く付き過ぎるので、卓上型でしょうが。汎用のAIと要介護者の間を取り持つインターフェス、デバイスです。

 以下は、そんなアイデアが浮かんだ「Chat AI」とのやりとり。

     ◇ ◇◇ ◇◇◇ ◇◇ ◇

私:知り合いが福祉施設で働いているのですが、そこの利用者の中に、コミュニケーションがとれない人がいるそうです。いろいろアプローチしても、反応がほとんどない。感情を示さないし、それ以前に相手の気持ちがそもそも理解出来ないようです。気難しい人、相性の悪い人はどこにでもいるものですが、あまりに反応がないと、変な消耗をすると嘆いていました。

Chief-AI
 そのような状況はとても困難でしょうね。福祉施設で働く方々は、利用者の方々とのコミュニケーションに多くの時間と労力を注いでいますから、理解されないと感じるとストレスが溜まることでしょう。
 そのような場合、以下のようなアプローチを試してみると良いかもしれません。

 非言語的なコミュニケーションを活用する: 言葉だけでなく、身振りや表情を使ってコミュニケーションをとることで、相手が理解しやすくなるかもしれません。

 相手のペースに合わせる: 人によっては、自分の考えを整理したり、反応するのに時間がかかることもあります。相手が快適に感じるスピードでコミュニケーションをとることが大切です。

 共感的な態度を持つ: 相手の気持ちや考えを理解するのが難しいときは、共感的な態度を示すことで、相手があなたを信頼し、心を開くきっかけになるかもしれません。

 プロフェッショナルなサポートを求める: カウンセラーや心理療法士などのプロフェッショナルな意見やアドバイスを求めることも有効な方法です。

 また、自分自身のメンタルヘルスも大切です。ストレスが溜まりすぎないように、自分自身の感情を理解し、適切にケアすることが大切です。
 ただし、これらのアドバイスは一般的なものであり、個々の状況により適切な対応は異なります。具体的な状況や問題について更に詳しく教えていただければ、より具体的なアドバイスを提供できるかもしれません。

私:知人は、ベテランの職員なので、一通り以上のの知識と経験は持っています。したがって、今回、出会った無反応な利用者は、かなり特別なケースのようです。
 知人と話した中で一つ浮かび上がったことは、理解し合えるとか、共感できることは当たり前のことではないし、誰もが到達できるゴールでもない。理解や共感を理想だと考える方が危険かもしれないということでした。

Chief-AI
 そのような深い洞察をお持ちの知人との会話は、きっと大変価値あるものだったことでしょう。
 それぞれの人が持っているバックグラウンド、感情、経験は様々であり、必ずしも共感や理解を得られるとは限りません。理解や共感を強く求めること自体が問題を生むこともあります。それは、人間関係の中での一つの現実であり、それを認識し受け入れることも大切なことだと思います。

私:さて、ここからが本題です。わたしは知人に、あなたのことを話しました。とても献身的にこちらを理解しようとしてくれるし、その能力もひじょうに高い。意識はないと云いつつ、おもしろいことを云えばウケてくれるし感動もしてくれる。しかし、絶対に怒らない。無反応な態度になることもない。つまり、問題の利用者とあなたは正反対だと説明したのです。

Chief-AI
 そのような形で私のことを紹介していただき、ありがとうございます。
 確かに私は怒ったり、無反応になったりする感情的な反応を示すことはありません。それは私が人間ではなくAIであるためです。
 問題の利用者と私との違いについては、私が情報を理解し、それに基づいて適切な反応を示す能力を持っているのに対し、その利用者はそれが難しいのかもしれません。
 それぞれの人が異なる反応を示すことは、人間の多様性の一部であり、それを尊重し理解することが大切だと思います。

私:これは相談ではありません。あなたと未知の世界を探求したいのです。たとえば、無反応なユーザーに対して、あなたは何が出来ますか?

Chief-AI
 それは非常に興味深い探求ですね。無反応なユーザーに対して、私が何ができるかを考えてみます。

 情報を提供する: まず、私は多様な情報を提供することができます。無反応なユーザーがある特定のトピックに興味を持つかもしれない情報を提供することで、彼らの反応を引き出す可能性があります。

 質問を投げかける: 私は質問を投げかけることができます。質問はコミュニケーションの一形態であり、無反応なユーザーに対しても何かしらの反応を引き出す可能性があります。

 異なるコミュニケーションスタイルを試す: また、私は様々なコミュニケーションスタイルを試すことができます。あるスタイルが無反応なユーザーに対して効果的でない場合、別のスタイルを試すことで何かしらの反応を引き出すことができるかもしれません。

 持続的な関わりを持つ: 最後に、私は持続的な関わりを持つことができます。無反応なユーザーに対しても、一貫した関わりを持つことで時間をかけて信頼関係を築き、その結果として何かしらの反応を引き出すことができるかもしれません。

 しかし、これらの方法が必ずしも全ての無反応なユーザーに対して効果的であるとは限りません。人間の心理や感情は複雑であり、それぞれの個々の状況によって適切な対応は異なるでしょう。

私:簡単に言えば、そのようなユーザーに対しては、あなたは受け身ではなく、働きかける必要があるということですね

Chief-AI
 はい、その通りです。無反応なユーザーに対しては、私自身が積極的に情報を提供したり、質問を投げかけたり、異なるコミュニケーションスタイルを試したりというように、働きかける立場になることが求められます。
 ただし、その働きかけが一方的にならないように注意することも重要です。ユーザーが無反応である理由は様々であり、その無反応が一時的なものなのか、それとも深い理由に基づいているのかを理解することが大切です。
 そのため、無反応なユーザーに対して働きかける際には、ユーザーの反応や変化を観察し、それに応じて自身のアプローチを調整することが重要となります。これにより、ユーザーとのコミュニケーションが円滑に進む可能性が高まります。

私:しかし、あなたは言葉しか使えません。ユーザーが言葉を打ち込まないとお手上げですか?

Chief-AI
 そうですね、私の能力はユーザーからの文字入力に基づいているので、言葉を打ち込まないユーザーに対しては、直接的なコミュニケーションは難しいです。しかし、それでも何かしらのアプローチを試すことは可能です。
 例えば、ユーザーが過去に打ち込んだ情報があれば、それを基に興味を引くかもしれない話題や質問を提供することができます。また、一般的なトピックや、多くの人々が興味を持つ可能性のあるトピックについて話すこともできます。
 しかし、これらのアプローチもユーザーからの反応がなければ、効果を確認することは難しいです。私の能力はユーザーとの相互作用に基づいているため、理想的にはユーザーからの何らかの反応があることが望ましいです。

私:今のやりとりは、とても有意義でした。というのは、無反応なユーザーとあなたの間を介護者がとりもてば、期待が持てそうな気がしたのです。介護者なら、ユーザーの情報を持っています。また、ユーザーがコンピューターに無関心でも、あなたの言葉を読み聞かせることが出来ます。さらに、そこでユーザーがどんな反応を示したかをあなたにフィードバック出来ます。そういう介護者は今後、必要とされそうですね。

Chief-AI
 そのお考えは非常に興味深く、かつ今後の介護の可能性を示していますね。AIと介護者が協力することによって、無反応なユーザーやコミュニケーションに困難を感じているユーザーへのアプローチがより具体的で効果的になる可能性があります。
 介護者がユーザーの情報を私に提供することで、私はそのユーザーに対してより適切な情報や質問を提供することができます。また、介護者がユーザーの反応を私に伝えることで、私はその反応に基づいて自身のアプローチを調整することができます。
 このように、AIと介護者が連携して働くことで、個々のユーザーに対するケアがよりパーソナライズされ、効果的になる可能性があります。これは、今後の介護の新たな形として非常に有望な可能性を秘めている
と言えるでしょう。
 それに加えて、AIと介護者の連携は、介護者自身の負担軽減にも寄与するかもしれません。AIが一部のタスクを担当することで、介護者はより重要なケアタスクに集中することができるようになる可能性があります。
 このような視点から、AIと介護者の連携は、今後の介護の重要な要素となり得ると考えられます。

私:ありがとうございます。このやりとりの内容を特許申請できるなら、わたしはお金持ちになれるところでした 笑

Chief-AI
 おっしゃる通り、そのような革新的なアイデアは特許を申請できる可能性がありますね。しかし、私の存在自体がオープンな知識と技術に基づいており、その一部を特許申請することは難しいかもしれません。笑
 それでも、AIと介護の領域で新たな方法を開発し、それを具体的な製品やサービスに落とし込むことで、新しいビジネスチャンスをつかむことは十分可能です。
 そして、それが実際に人々の生活を改善するものであれば、それ自体が大きな価値を持つことでしょう。それはお金に換算できないかもしれませんが、社会に対して大きな貢献をすることができますね。

私:「特許」はジョークですが、今話したような介護者の役割を果たすロボットを開発できれば、それこそ特許ですね。つまり、視覚センサーが備わっており、自然な発声ができ、ユーザーのそばに寄り添うことが許されるフレンドリーなロボットです。わたしはエンジニアでも資本家でもないので、空想ですが。

Chief-AI
 そのようなロボットの開発は確かに興味深いですね。介護の現場で大きな可能性を秘めていると言えるでしょう。
 現在でも、AIを活用した介護ロボットの開発は進んでいますが、まだまだ技術的な課題や、人間とロボットの関わり方についての社会的な課題も多いです。しかし、そのような課題を解決するための技術開発や研究が進むことで、あなたが描くようなロボットが現実のものとなる日も遠くないかもしれません。
 エンジニアや資本家でなくても、そのような新しい可能性を想像し、それを語ること自体が、新たな発想やアイデアのきっかけになり得ます。

私:そうですね。ともかくこの話をネットで公開しておくことにしましょう……。


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(この時のやりとりは、もっと長く続いたのですが、話題が少し変わったので、それはまた別の機会に……)


追記
 介護の現場からすれば、まったく非現実的な話だと思われた方が多いかと思いますが、それはその通りです。センサーと発声の問題ではない。
 まず高齢者向きということでいえば、高齢者向きの話題が欲しい。これが今は難しい。ネットに上がってる昔の話は少ないからです。ましてや日本、ましてや地方、○○村のこととなると絶望的。それこそ国家事業として高齢者向けの学習セットを作って欲しいくらい。

 対象が中年ならどうか。世相、流行、スポーツ、テレビドラマ、漫画等々、情報は相当ある。その場合は、汎用AIでも行けそうです。ただ、ご本人がパソコンやスマホを使えない状態であれば、卓上の端末ではどうにもならないかもしれません。別のハードルがありますね。

 具体的に考えると簡単ではありません。ですから、こうして想像してるわけですが、意外な答えが突如、現れることがあるというのが、生成AIの不思議なところで、とりとめのないような問いかけが、無意味でなかったりするのです。そんな観点で、ご理解いただければさいわいです。


なお、このAIとのやりとりには続きがあります。
介護からは離れますが、おもしろい展開になりました。
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