名曲を嗜む時間

最近、2時間くらい電車に揺られる長旅に出まして、日帰りだったし、新しいプロジェクトの下見だったから、バケーション/遠出みたいな感じだったのだけれど、それで、長い移動時間何しようかな、と思って音楽聴き始めて、なんとなく辿り着いた尾崎豊の曲たち。

YouTubeのコメント欄にもたくさん書いてあった通り、魂の歌。
全ての曲に思い起こされる80sくらいの時代背景。生きたことのない時代だけれど、戻ってみたいなと思ったのは、今から2年前くらいに、三木孝浩監督の「ホットロード」をみた時。その時は、あのブルーっぽい世界が好きだった。

しかし。

25歳(尾崎豊が亡くなった歳とちょうど同じくらい)になって聞いてみるとまた違った。

彼は誰も助けられないくらい孤独な人だったように感じる。それは、何千万人のファンも、愛する人ですら。

生き物というのはそもそも孤独であるのだけれど、普段それを意識して生きている生き物や人間はなかなかいない。孤独は、誰かが自分のそばをさったりした時に感じるものでもないし、友達がたくさんいるから孤独ではないってわけでもないと思う。

彼は、愛や真実や自由を追い求めていたけれど、結局ずっと孤独な中に居続けてしまったんだと思う。だから、全ての答えが孤独に塗り替えられて、歌詞の中の愛を求めたり、自由を追いかけたり、真実を探究する中の全てに、彼の寂しい様子が思い浮かべられる。

それと同時に、あの80年代に戻りたい、という気持ちもだんだんと薄れてきた。そういう、社会に対する反抗や情熱的な生き方を語る歌詞は本当に素晴らしいけれど、それほど、あの時代もとても大変だったものに違いない。好きだったドラマも音楽もあの頃に詰まって入るけれど、それを自由に見れて、いつだって感覚的にあの頃にタイムスリップできる今日に生まれてこれたことに、今は幸せを感じる。

それで、尾崎豊に加えて、ザ・ブルーハーツとか、Disneyの曲とか、ジャンル無視でとにかく好きな曲を聴きまくった。

どれにも共通しているのは、魂を震わせてくれるメロディー、歌詞…♪

そして清々しい気持ちで電車を降りると、月のような男と太陽のような男(破壊と再生のブログにて初登場を果たしたのわたしの親友)が、笑顔で待っててくれた。

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