故郷に紡がれる 想いの形

私の住む地域では 9月の中旬に『お祭り』が 催される。

ストーリーとしては 各地域にいる『海の神様』や『山の神様』が 総本山である『八幡宮』に集まり これからの1年間を 無事に送れますようにと 願いを込めるといった内容だ。

そして その神様を乗せた『山車』が 町内を巡り その恩恵を 管轄外の地域にも お裾分けする。

私は 小学5年生の時から 高校3年生まで その『山車』に乗る『乗り子』をしていた。

その8年間の中で 地域の繋がりや 祭りの意味 そして 人生に於いての大切な基盤をいただいた。

交代で 仲間と やりくりしながら 食事や休憩をとる。

同級生の親御さん達に 挨拶をする。

お祭りでしか会えない方々から 色々な お話を聞かせていただく。

そこには 私以外の『誰か』が 必ずいて その助け合いで 成立していることを 年数が経つ毎に 実感していく。

専ら 社会人になって 静岡に就職してしまってからは 参加出来てはいないが 仕事を終えて 駐車場に 向かう際に 太鼓の音が聴こえる度に 懐かしい思い出達が 込み上げてくる。

緊張して 囃子を間違えては 怒られていた 初期当時。

慣れてきて 後輩の世話をしていた後期。

そのどれもが『今』の私に繋がっている。

私は『お祭り』というものは 一種のチャンスだと 捉えている。

普段は 仕事をしている両親も 親戚も 同じタイミングで会っては 近況を報告し合う。

他地域から訪れた 関わる機会の少ない同世代同士の交流。

そこには『人間関係の礎』があった。

「お祭りなんて 大体 一緒でしょ?」

そんなネガティブな発想は 投げ飛ばしてほしい。

「今年は どうなるかな?」

そう ドキドキしていてほしい。

あなたも 私も 知っているでしょう?

『同じ時間』なんて 一瞬たりとも 存在しないことを。

だったら『新しい時間』に『新しい出会い』を 見つけてに行きませんか?

きっと『自分濃度』が 増すはずだから。

さぁ 手を繋いで 屋台に 美味しいモノでも 買いにいくとしますか。

あなたにとっての『お祭り』とは どんなものでしょう?

プルタブを開けて じっくり 考えてみるのも 乙なものかもしれません。

それでは また。

※このnoteは あたすのフォロワーである『あちまる』様の提供で お送りしております。

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