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「グロテスク」桐野夏生 圧倒的な負の重圧


一体何を読まされているのだろう…
と言うのが読みながら常に付きまとった感想。

まさに全部がグロテスク。
出て来る人達、行動、考え方、起こった出来事…グロテスクな様相が、計り知れないほどに溢れかえっている。

2段な上に540ページ。
1人語りを切々と綴る果てには、何があるのだろう…と最初は我慢の読書だったが、次第に桐野世界に惹き込まれ、囚われの身になったように気分に。

グロさや、危ない表現、そして暴行や恐喝や殺人…。
エネルギーがないと読めないし、エネルギーをかなり吸い取られるようだ、と言われる小説だが、私は裏打ちからの悪のエネルギーをふんだんに発している文章から、逆にエネルギーを与えられたような気がしていた。

やはりかなり桐野教にハマってしまっているのだろうか。

最後にとんでもない結末。
予想だにしない哀れさに心が咽び泣いてる。

すごいものを読まされて、この読後感は、一体何をどう思えばよいのか。
果てしなく彷徨い続ける、この心の行先は、どこまでも遠くに転がり続けそうな予感がする。

💪筋トレ健康メモ💪
指の側面を、反対の指で上下にさする。
両手全指暇な時にこれをするだけで、自律神経が整うらしい。
体調不良は自律神経の乱れから来ることが多いので、気休めですがお試しを。

#グロテスク #桐野夏生 #読書 #読書感想文

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