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我慢のダムはまだ無事か!?あふれる前に我慢はやめよう

確か就職した頃からだったと思う。
その頃からなぜか私は、子どもが発表している場面に出くわすと、自然と涙が溢れるようになってしまっていた。


内容に感動しているわけではない。
その子たちに思い入れがあるわけでもない。
とにかく、子どもの発表が始まると、条件反射のように涙が溢れ出る。


時折子どもの発表を観る機会があったので、これには本当に困っていた。
ちなみにテレビでも同じだ。
生だから出るわけでもない。


親になって、子どもの発表を観る機会が増えた。
感動出来る発表なら問題はないが、それ以外のときは本当に困る。
涙がこぼれないように必死で耐えるか、隠れて涙を拭わなきゃいけないので、発表どころではない。


どうしてこうなってしまったのか。
長年ずっと疑問だった。
そうなった心当たりなど、微塵も思い当たらない。


涙が出てしまうので嫌だな。
子どもの発表を観る機会が巡ってくるたびに、憂鬱になった。
それが最近、変化の兆しを見せている。


これまでは問答無用に流れていた涙。
最近は、少し鳴りを潜めている。
最近の変化といえば、noteで心の澱を暴露していることくらい。


ここからは推測だが、子どもの発表を観て涙が出ていた原因は、私がやり残したことへの念のようなものではないだろうか。



私は、子どもの頃にやりたいことが何も出来なかった。
つまり、やり残したことがたくさんある。
どれほどあるのかは、私でも数えきれない。
それぐらいたくさんある。


発表を観ながら、やりたいことをやれて羨ましいとか、一生懸命出来ることに出会えて羨ましいなどと思っている。
他にも、私は、頑張れるものに出会えなかったな、などのネガティブな感情に襲われるときもある。



だから、一生懸命何かを発表している子どもたちの姿を観て、心が反応して涙が溢れ出ているのではと考えた。

noteで心の内を暴露し始めた頃から、私は我慢をしなくなっているように思う。
些細なことだけかもしれないが、やりたいことはやっているし、やりたくないことはサボっている。


やりたくないことをサボることで支障はあるかと問われれば、それは多少はあるかもしれない。
しかし、私の周りの人はそれに順応しつつある。
つまり、やりたくないことをやらなくても、そこまで困ることにはならないということだ。


25年以上。
子どもの発表を観るたびに溢れ出す涙。
それはそれまでしてきた我慢のダムがついに決壊し、うちに秘めていた思いが溢れ出した結果なのかもしれない。


そう考えると、我慢は良くない。
本当に良くない。
そしていつまでもは続かない。
どんなに我慢強くても、いつかは決壊する。


もちろん、我慢させるのも良くない。
我慢させ続ければ、いつかはそれが爆発し、巻き込まれる覚悟を持たなくてはならない。
それでも人は人に我慢をさせるのか?


我慢させている側は自分が巻き込まれる可能性など微塵も考えていないのだろう。
しかし、何でも過ぎれば人を巻き込む。


私の場合、涙という多少決壊しても誰にも影響がない結果になったから、今こうして語っているに過ぎない。
しかし、身体に影響が出ていたかもしれないし、周りを傷つけることで出ていたかもと考えると恐ろしいと思う。


いや、私の場合、まだ決壊まではいっていなかったのかもしれない。
ヒビが割れ、そこから涙という形で溢れ出す。
これをそのまま放っておいたら、決壊して大災害になったかもしれない。


それを、あと一歩のところで踏みとどまり、noteに吐き出すことで回避した。
そう考えるほうがしっくりくる。


今も多くの人がたくさんの我慢をし続けていることだろう。
ニュースで聞く凄惨な事件のいくつかは、我慢のダムの決壊による大災害なのでは?という疑問も思い浮かんだ。


人をコントロールし我慢をさせる。
している側は優越感に浸っているのかもしれない。
しかしそれは、諸刃の剣だ。


いつそのエネルギーがコントロールしている側に向かうかはわからない。
もし、人をコントロールしようとするなら、その可能性を考えてみて欲しい。



蓄えた力は強大だ。
コントロール下においてると油断していると、あっという間に決壊し飲み込まれる。
気づいた頃にはもう、手の施しようがないかもしれない。


お互いを尊重し、助け合う。
片方が我慢をする関係は構築してはいけない。
そうすることで、少なくとも、自分と自分の周りの人は幸せになれると思う。


身近な人の我慢のダムが決壊するほど溜まらないと良い。
もし今にも溢れそうと感じたなら、回避する方法を教えていきたい。



もしかしたら私も、取り返しがつかないほど崩壊していたかもしれないから。




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