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今日が子どもと過ごす最後の日かもしれない。

子どもの相手をするのが面倒くさいことがある。
テレビを見たかったり、本を読みたかったり、SNSを見ていたりすると話しかけられても、適当な相槌で返してしまう。

本当はもっとちゃんと、顔を見て話を聞いてあげなくちゃいけないって分かっているし、娘がニコニコと嬉しそうに話しかけてくれる時期には限りがあることも知っている。

それでも面倒くさくて、気持ちが乗らなかったり。
他に優先したいことや、やりたいことがあったり。
嫌なことがあって機嫌が悪い日だってある。

あるとき、娘がぼくに「パパ、怒ってるの?」と聞いてきた。

怒ってるわけじゃなかった。ただスマホを眺めながら適当に返事をしていただけだった。でも、すこし煩わしそうに返事をしてしまっていた。

きっと、横顔や返事が怒っているように見えてしまったのだろう。

「怒ってないよ」と言いながら、そう思わせてしまったことに申し訳無さを感じていた。べつに娘は何も悪くないのに、ただ面倒くさいという気持ちだけで不安な気持ちにさせてしまったと。

けど、どれだけ罪悪感を感じたとしても、自分の気持ちを抑え込んで、それでも子どもに優しく笑顔を向けるのは、正直に言えば僕には難しそうだ。

▶ 震災のニュースが、とても苦しかった

元旦に起きてしまった能登半島地震。
連日の辛いニュースの中、ご家族を亡くされたお父さんが取材されていたものがあった。

誰だって、今日突然、何の前触れもなく自分や家族が離れ離れになってしまうなんて思っていないだろう。だけど、災害や事故や事件は、理不尽に誰もに降りかかる可能性がある。

ニュースでは、毎日たくさんの辛い報道がされているけれど、僕は一人ぼっちになってしまったお父さんの取材をどうしても忘れることができなくなってしまった。

そして思った。

「もしも、今日が娘と過ごす最後の日だとしたら」

娘の寝顔を眺めながら、ふとそう思ったとき。

なぜスマホから目を離して、顔を見ながら話をしなかったんだろう。
なぜもっとちゃんと話を聞いてあげなかったんだろう。
なぜ面倒くさそうな相槌をうってしまったんだろう。

そんな気持ちが溢れてきた。明日また話を聞けばいいやとか、今日は疲れているから、なんて思いは一気に吹っ飛んでしまった。

実際に、今日が最後になるわけではないけれど。いつか必ず最後の日は訪れる。そのときになって「もっとちゃんと一緒に過ごせばよかった」と思ってもどうしようもない。

僕はそれから、「もしも、今日が娘と過ごす最後の日だとしたら」とたまに自分に語りかけている。

いつか、ずっとずっと先。本当に別れるそのときに後悔しないように。

では、また。

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