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子どもは、なんだかんだ言っても結局「ママ」が一番!!!

「子どもは、なんだかんだ言っても結局『ママ』が一番!」この言葉を男性が口にするとき、それはどんな気持ちなんだろう。

 この言葉には、女性、妻、母親に対する尊敬の念が込められている。たとえば、腕の良い美容師のAさんに「やっぱりAさんのカットじゃないとしっくり来ないんですよね。Aさんにお願いするのが一番です!」と言うとしたら。そこにはAさんに対する尊敬の念があり、言われたAさんだって誇らしい気持ちになるだろう。

 きっと、そんな感覚で男性は「ママが一番!」と気軽に口にする。悪気なんてないし、事実としてパパがどれだけ抱っこしても泣き止まないのに、ママだったら安心して泣き止ますことができたりする。

※ 超余談だけど、ママは泣き止むまで抱っこしてるだけだよ! という声もよく聞かれる。これは本当にそうで、育児経験の少ない男性は赤ちゃんを『スキルやテクニックで泣き止ますことができる』と考えている。だから、手持ちの技(高い高いとか、おしゃぶりとか、いないいないばぁとか)が効果を発揮しないとお手上げとなってしまう。

けど育児経験が豊富になるほど泣いている赤ちゃんは『泣き止むまで待つしかない』と達観するようになる。スキルやテクニックはその待ち時間を短縮するためのオプションみたいなもので、それをして泣き止まないからって別にテンパったりはしない。さっさと違う方法を試すだけだ。

 でも、これは「サービス提供者」と「お客様」の関係だからこそお互いが笑顔でいられるコミュニケーションだ。もし、同じ店舗で働く美容師同士だったらどうだろうか。

 「やっぱAさんのカット技術って最高ですよね!」この言葉に問題はひとつもない。問題が発生するとしたらその後だ。

「すみません、あのお客さんのカット難しいんでAさん代わってくれます?」
「あ、Aさん新しいお客さん来ましたよ〜」
「お客さんもAさんがいいって言ってるんで、休日のところ悪いんですけど出勤してもらえます?」

 こうなってくると、話は違ってくる。「一番」を理由に業務を押し付けられるようになってしまう。お願いしている方に悪気はない。押し付けようとか、利用してやろうとかの悪意ではなかったりする。単純に「だってAさんの方がお客さんの満足度高いからしょうがないよね」と思っていたりする。

 こうしたことが続けば「やっぱりAさんが一番です!」と言われても腹が立つだけだろう。

 困ったときに相談されるのはいい。頼りにされるのだって嫌じゃない。でも「カットはAさんには敵わないけど、カラーだったら俺だって負けてないよ」くらいの気概は欲しい。

 家庭の営みは、サービス提供者とお客様の関係ではない。褒めたり、感謝したり、尊重するのは大事だけど、その言葉に実が伴っていなければただ空虚なだけだ。

 「やっぱりママが一番」でもいい。だけど、それを口にする権利があるのは、同じ土俵に立って助け合っているパートナーだけだろう。自分を養護するために発していい言葉ではないのだ。

 じつは、「やっぱりママが一番」を女性が口にするときはどうだろうか、も考えている。そのバージョンは、また次回。

 では、また。


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