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#1TALKIN' ABOUT|映画『サマーフィルムにのって』

ずっと気になっていた『サマーフィルムにのって』を観てきました!

TALKIN' ABOUT『サマーフィルムにのって』

☑️監督:松本壮史
☑️制作:2020年
☑️評価(Filmarks):4.0
☑️あらすじ(Filmarksより引用):

勝新を敬愛する高校3年生のハダシ。キラキラ恋愛映画ばかりの映画部では、撮りたい時代劇を作れずにくすぶっていた。そんなある日、彼女の前に現れたのは武士役にぴったりな凛太郎。すぐさま個性豊かな仲間を集め出したハダシは、文化祭でのゲリラ上映を目指すことに。青春全てをかけた映画作りの中で、ハダシは凛太郎へほのかな恋心を抱き始めるが、彼には未来からやってきたタイムトラベラーだという秘密があった――。


時代劇×SF×恋愛×青春=???

正直観るまではちょっと疑っていた
だって、こんなに色んな要素が含まれているのに上映時間97分だよ!?

そんな気持ちを抱えたまま97分後には感情が大変なことになってたよ…
こんなに凄い勢いで、どストレートに心に突き刺さってくる映画は久々に観ました…

全部の要素がちゃんと届くのよ…
ストーリーも複雑なようでシンプル!

しかもどの要素が自分に刺さるのかは人それぞれなのかなと思った!
皆さんはどこにグッときましたか?
わたしの場合は…↓


ハダシの時代劇にかける想い

まずこれね!
これは冒頭からめちゃくちゃに共感してしまった…

映画部の花鈴ちゃんみたいに世間の高校生はラブコメとかキラキラしたものが好きな中、ハダシは秘密基地であるワゴンの中でひたすら時代劇を観ている
文化祭の上映作品の投票でもラブコメを推す花鈴派が圧倒的に多いんよね

わたしも中学生の時、周りが加藤ミリヤとか青山テルマを聴く中、こっそりSPEEDとかPUFFYを聴いてました笑
今思えば鼻にかけたような声で格好つけてミリヤやテルマっぽく歌うよりも(ファンの皆さん本当にごめんなさい…)、「カニったっべいこお〜!!!!」ってみんなの前で大熱唱してやれば良かったのにって思うけど、当時は自分だけパパママ世代の曲が好きって言うのが恥ずかしかったんよね…

その点ハダシは声を大にして時代劇が好き!と言えること、そしてそれに共感してくれる仲間がいることがすごいななんて思った!
出来るようでなかなか出来ないこと!

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愛すべき登場人物たち

あと、語りたいのは登場人物について

作中に出てくる人物は全員キャラが濃い!
めちゃくちゃキャラが立ってるのよ!

でも、その全員に共通して言えるのは”真っ直ぐさ”と”優しさ”を持ってること
ネタバレになるから詳しいことは言えないけど、お互いがお互いをリスペクトしている姿に涙が出ました

さらにそれぞれのキャラ=才能を映画づくりという方法でしっかり活かしているのが良かった…!

老け顔だといじられ悩んでいたダディボーイも
バッティングの音で選手を当てる一見下らない趣味をもつ小日向と池田も
電球をいっぱい付けた自転車で登校して怒られた小栗も
日常生活では”変なやつ”でもハダシの映画では”必要不可欠な存在”になっていた!

これぞハダシのみんなへのリスペクトの賜物!!!よっ!!!

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青春って素晴らしい!

この映画を観て自分の高校時代を思い出しました

わたしも高校の文化祭は今でも本当に大事な思い出!

毎日夜遅くまで公園やら施設やらで練習をして、
時には上手くいかなくてみんなで話し合ったり、
3時間ぐらい何もせずサボったり、
今思うとその後の人生で経験することができない時間だったなって思う!

だからこそ、夏の夕方の校舎や体育館の熱い空気の匂いとか…
もう何もかもフラッシュバックしてきて胸が苦しくなった


全員が全員”高校時代=青春”ではないと思うけど、この映画は自分の青春時代にダイレクトにぶつかってくる熱い映画だなと思います

2021年の夏の終わりに最高な映画に出逢いました!
気になった方はぜひ観てみてください💁‍♀️


ありがとう、ハダシ監督!

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