「差別をしよう!」

ホーキング青山氏って知らないけど、この本が10円で投げ売りされてたのでゲット。

乙武さんのように両手両脚が使えない、車イスの、第一級の身体障害者で、日本初の「身体障害者お笑い芸人」だって。

俺もハーフボディ麻痺の第2級身体障害者だし。

今の世の中は、“差別はいけない”という美名のもと、全てを無理矢理“平等”にしようとすることで、本来なら人間が持つ差別感・区別感、つまり自分と他人を比べることで自分を確認する作業を知らないまま育ち、”自信”を失ってしまった人間が増えていると警鐘を鳴らす。自信がないから陰湿なイジメも起こる。平等じゃなくて、単なる“同じ”だよね。

そして、世間は、「障害者=弱者」と勝手に捉えて、“障害者だから助けてあげる、面倒みてやる”との意識で上から接するようになって、障害者も被害者意識を持って、”だからやってもらって当たり前“と考えて障害者同士が固まってしまう傾向にあるとする。

さらに、障害者をヘルプしてるはずの、障害者の周りにいる人たちが、実は障害者と健常者の間の、一番の壁=バリアになってると嘆く。

健常者が障害者に接する時に、まず最初に“障害者だから”という意識があると、そのうちに健常者の方に内心、“なぜできない?”等のフラストレーションが溜まって関係が壊れてしまうことはよくあることだ。障害者も遠慮など自分で壁を作って本音が言えなくなる。

例えば、俺も障害者同士で付き合おうとは決して思わない。FBでは片麻痺のコミュに入ってても。

もうすでに麻痺の改善にこだわるリハビリには興味をなくしているので、同じ障害者同士で固まっても、建設的なことは少ないし、閉鎖的になってしまうと思うからだ。何よりも外に対して恥ずかしい(笑)。

前から、同じ片麻痺の人が歩いてきたら、隠れるか、違う方向に歩いて行くよ。フィリピン滞在時、なるべく日本人とは付き合わなかったのと同じだ。だから青山氏と同様、基本、「障害者のくせに障害者が嫌い」である。俺らは片麻痺という障害を負ってしまった社会的弱者であるというルサンチマン的意識も大嫌いである。逆に、片麻痺を自分の都合の良い武器にしてやろうと思ってるくらいだ。

最近、批判が多い「24時間テレビ」も、設備のバリアフリーは進んでも、障害者に対する世間の意識がいつまでも変わらないために続いているのだろう。つまり、障害者があんなに頑張ってるから自分たちも頑張ろうという逆の優越感に浸るのだ。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。