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【嘉年华】救われない少女達の行方

 来週でいいやとモタモタしていたらあっという間に放映期間が終了して見逃してしまった文晏監督の 『嘉年华』、优酷で独占放送していたので鑑賞。 中国の映画館は何日まで放映とか書いていないので、とても不便。  この作品は台湾の金馬賞で監督賞を受賞しています。児童のレイプ問題を扱っているのですが、今までそういった中国映画を見たことがなかったので、こういうのも放映許可下りるんだ、と興味を持ちました。  安い海辺のホテルの一室、党幹部職員にレイプされた2人の12歳の少女。唯一の目

    • 芳华 -youth-

       1か月ほど前になりますが「芳华 -youth-」を見ました。 とてもしっとりして良い映画だったので、感想を書いてみます。  舞台は70年代~80年代(文化大革命~改革開放の時代)に、日本でいう自衛隊の吹奏楽隊のような、軍のPR部隊「軍隊文工団」に青春を注いだ人達の物語です。 在充满理想和激情的军队文工团,一群正值芳华的青春少年,经历着成长中的爱情萌发与充斥变数的人生命运。(理想と情熱にあふれた軍隊文工団、まさに青春真っ只中の少年達が、愛情の萌芽と運命に翻弄されながら成長

      • 見えない世界を視る。「ブラインド・マッサージ(推拿)」

        施術師が全員盲人のマッサージ店で繰り広げられる人間模様を、障害者を扱う作品にありがちな感動フィルターを通さず生々しく伝える群像劇『推拿』。 てっきりソフトな内容だと思って見に行ったらものすごい質量で叩きのめされました。2つの点でとても引き込まれ、映画の後も延々と考えてしまうくらい余韻の残る作品でした。 ”見えない”ということを見る作品である映画で表現すること ”見えない人”のリアルな生活や考えに迫っていること 見えない人たちの生き方から、”見える”ことは”分

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