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【出産】家族で赤ちゃんをむかえた日

午前5時頃に鈍い痛みがあることに気づいた。また、お腹壊したかな?(妊娠中はほんとによくお腹を壊していた…)と思ったけれど、お腹を下すときの痛みとは違う!前駆陣痛かもしれないなあ、と気づいた。

旦那さんを起こして、陣痛始まったかもしれないから、番茶と梅干しのおにぎりをお願いした。息子も起きてきて一緒に朝ごはんを食べて、私が「今日もしかしたら赤ちゃんに会えるかもしれないから、保育園お休みしてみんなで助産院にいってもいい?」と息子に聞いたら、「わかった!!!赤ちゃん楽しみだねえ。」と快く言ってくれた。

6時すぎには痛みの間隔が10分くらいになってきたので院長に電話して、まだ大丈夫そうなら様子みようか、となっていたけれど、感覚的にこれは助産院に行っといた方がいいと思ったので「今からいきます!」と伝えてタクシーを手配した。

家を出る前に息子が「エイエイオーしよう!」と素敵な提案をしてくれたので、3人の手を重ねてエイエイオー!して気合いを入れたよ。
みんなで赤ちゃんをむかえようとする意気込みが感じられるなあ、一致団結ってこういうことをいうのかなあ、と楽しくて嬉しくなった。

 タクシーに乗っている時には陣痛8分間隔になり、助産院に着いたのが午前0730くらい。

いつも健診で使っていた部屋に顔なじみの院長と助産士さんがいてくれてホッとした。もう、大丈夫だなと思えるほど安心できる人たち。
 

子宮口の開き具合を確認した後、バランスボールにもたれて四つん這いの体勢になったり、椅子に上半身をもたれかかった状態になったりと、自分のすきな体勢がどれかを探りながらお産を進めていった。

助産師さんが腰をさすってくれたり、指でマッサージしてくれたりするんだけど、それが的確で腰の痛みを和らげてくれた。なんで私の痛い部分がわかるんだろうと不思議に思った。気持ちよかったし、とても楽になった。

他にも、いすに座っている旦那さんの上に、上半身を預けるような体勢もしたのだけれど、私には合わなくてすぐにどいてもらった。笑

なんやかんや、お産が進む中、息子がお腹空いたといいだして、持参していたバナナや煎餅を食べても、まだお腹がすいているから買いに行きたいと言いだした。
旦那さんが「赤ちゃん産まれてから買いに行こう!」と説得するけれど、「今すぐ行こう!」と言う息子。(多分、暇でお腹すいたんだろうなあ)

でも、私のお産が順調に進んでいたから、ここで離れてしまうと立ち会えない可能性が高い。と助産士さんに言われて、旦那さんは「赤ちゃんが産まれてからの買い物はお菓子2個だよ!いつもならお菓子は1個だけれど、今日はお菓子2個はどう?」と提案をすると息子は納得してくれた。笑

陣痛の間隔が5分くらいになってきた。
助産士さんが腰、膣を支えてくれて、院長が手を握ってくれて、腰を支えてくれていた。「もうすぐあえるよ。」「順調だよ。」「赤ちゃんも頑張ってるよ。」と言葉をかけてくれてとても安心したのを覚えている。

お産が進んで痛みの波がくるたびに声がでるようになった。
息子は今まで見たことがない私の姿や声にびっくりして、「うるさい、こわい!」と半泣き状態。最終的には旦那さんに自分(息子)の耳を押さえてもらうほど。笑

私も大きな声を出しながらのお産になるとは思ってもいなかったよ。うるさくてごめんね。笑

それから、骨盤が痛くて(筋肉痛に近い痛み)横になりたいと助産士さんに伝えて方向転換。(方向転換する前にすでに赤ちゃんがだいぶ降りてきていた。)
体勢を変えてから最後の波がきていきんだり、緩んだりを2回ほどすると、又に頭があるのがわかった。

あと少しといったところで「力を抜いて、大きく息を吐いてみようね。」といつもの優しい院長の声がきこえて、ふぅーと息をはいたら産まれた。

「産まれたよー。手をお腹の方にだしてね。」と言われて膝がガクガクなっている中で産まれたばかりの赤ちゃん両手で受け止めた。 

月並みの言葉だけれど、その瞬間はやっと会えたね。ありがとう。と声にだして泣いていたよ。

赤ちゃんは温かくてしっとりしていた。

今回のお産では、いろんなことを赤ちゃんが教えてくれたと思っている。

まず〈痛み〉

お産のときの陣痛は確かに痛い。けれど、痛みで苦しい、辛い感じが全然しなかった。やってくる痛みに耐えるでもない。気持ちのよい痛み。

痛みは、いきむときや緩むときを教えてくれるし、赤ちゃんが行くよ!通るよ!と教えてくれる合図のようなものだと感じた。だから、嫌な痛み(もう無理!解放されたい!と感じるような)とは違うので、これならもう1回経験したいなあ、と思えるほど気持ちよく、心地よい感覚だった。

それから〈色〉

リラックスするときは、自分を包む色を思い浮かべることがあって、私はだいたい緑や青色をイメージしていた。

お産のときにも同じように色を思い浮かべると今まで出てこなかった黄色(白光に近い黄色)が身体の内側から外側に向かって放っているイメージが頭の中に浮かんだ。赤ちゃんが産道を通っているときだったから、いつもと違う色のイメージがでてきたのかなあ、と後になって思ったよ。

最後に〈ありがとう〉

赤ちゃん、私たち家族を選んできてくれてこと。

産まれようと出てきてくれたこと。

ありがとう、ありがとう。

妊娠中では、こんなことで喜んだり泣いたり、怒ったりする私がいたのが新たな発見だった。新たな感情を知ったことで自分の内側と向き合う、旦那さんと向き合うことができたよ。

ありがとう。

赤ちゃんが産まれてすぐに、おっぱいをあげたり、一緒に寝たり同じように過ごして、お産ってこんなにも身体や心を幸せで満たしてくれるんだなあ、と思った。

妊娠前は"幸せなお産"って何だろう?どういうことだろう?とよくわかっていなかった。

今回のお産を経験して、妊娠中やもっと前の妊娠する前から私は独りではなかった、いろんな人と関わって支えてもらっているのだと気づいた。

旦那さんや息子は私が辛い時に優しい言葉をたくさん伝えてくれたし、私が過ごしやすいように協力してくれた。助産士さんたちは妊娠期間、お産や産後に必要な知識をたっぷりと教えてくれたし、お産のときには心の拠り所になるほど信頼できる存在になっていたから不安もなく安心してお産に挑めた。他にも、私は大地の恵の恩英を受けている(呼吸ができること、毎日の食事)、宇宙に生かされていると思った。

もちろん、私のお腹の中で10ヶ月一緒にいて、やっと会える瞬間はとっても幸せ。だけれど、幸せなお産とは赤ちゃんを産むだけじゃなかった。妊娠期間も含めて幸せは私のすぐそばにある、もうすでに"ある"ことを教えてくれたようなきがする。今ある幸せを日々大切にして生きていこうと改めて思ったよ。

ここまでに何かひとつでも欠けていたら、こんな幸せなお産を経験できなかったと思う。(例えば、助産院に出会えなかったり、お産を断られたり)

赤ちゃんがきてくれたこと、助産院に出会わせてくれたこと、赤ちゃんが産まれてきてくれたこと、全ては繋がっている。本当に有り難い。全ての事柄に感謝です。

改めて!赤ちゃん、地球へようこそ!

これから私たち家族と幸せになるために生きていこうね。




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