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【熊本旅4日間】TSMC視察とインバウンド、水と食の豊かさ。

先日熊本県にTSMC工場視察を兼ねて3泊4日旅行に行きました。
4日間の熊本旅、熊本グルメも含めて旅行日記を綴ります。  


◯さて初日は大阪から昼過ぎに阿蘇熊本空港に到着、さっそく空港内のレストラン、【和食りんどう】 さんにて本場熊本の馬刺し、からし蓮根、だご汁のセットと球磨焼酎、阿蘇ビールで腹ごしらえ☺🐴🍺

熊本セット。馬刺し寿司付き🍣
熊本クラフトビールと馬刺し

その後空港バスで熊本市内へ約45分移動しました。バスターミナルから【熊本城】は徒歩圏内。天守閣の最上階まではかなりあるのでお城コースは2時間は必要。ソメイヨシノが咲く直前で少し残念でしたが、山桜が咲いていて雰囲気は良かったです🌸 風格ある立派なお城でした🏯

山桜とお城、震災で石垣は一部補修中。

夜は熊本駅近く、【熊本ラーメン黒亭 本店】で焦がしにんにく豚骨。意外とあっさりスープで美味でした🍜🍜🍜

大盛りセット。

◯2日目。
いよいよレンタカーでTSMCへ🚘
平日朝の渋滞風景を見ようと早めに出発しましたが、意外と空いていて熊本市内から約40分位。多分マスコミや県内で耳にする交通渋滞問題は工場眼前のローカルな通り中心で、熊本市内からの大動脈の道路は混雑していないと感じました。

とりあえず付近の無人駅、JR原水駅や隣駅で先日ニュースで地価が日本一上昇中のJR肥後大津駅を見つつ、電車が単線3両である事にびっくり。ローカル線の雰囲気が良かったです🚃🚃🚃 どちらの駅からもTSMCへ車やバスで15分程の距離感。

最寄りの無人、JR原水駅

JR肥後大津駅からは、熊本空港へ2034年に延伸されるとの事で空港からの交通網、利便性向上にインフラ投資への前向きさを感じました。空港は熊本市や菊陽町の隣町、益城町に所在しておりJR沿線から車で20分程度の距離でした。
また、JR元水駅と熊本市寄りの隣駅である三里木駅の間に、新駅を2027年春完成させる予定です。これもTSMCによるエンジニア流入、人口増に対応して新駅を核にした市街地整備となります。

さてTSMC工場のあるセミコンパーク一帯には、東京エレクトロン、SONYセミコンダクター、ローツェ等の工場がひときわ目につきました。中小の半導体関連企業も集積しており、完成済みのTSMCのみならず、半導体国内企業が工場建設中の風景も印象的でした。https://semi-connect.net/semi-fab-kumamoto/ 

セミコンテクノパーク入口。
東京エレクトロン熊本工場。

TSMC工場は子会社のJASM(TSMC、ソニー、デンソーが中心に出資)が運営していますが、想像通り巨大、近代的です。ここに最先端の露光装置やSCREENの洗浄装置、日経平均225株価指数を構成する大手企業、検査装置のアドバンテストやレーザーテック、ディスコ等の製造装置が搬入されていると想像すると投資家的にはワクワクします。

今年末には製品の量産体制に入るとの事なので、開所式が行われた2/23以降は急ピッチで準備作業や工場内の様々なテストが行われているのでしょう。

先日、報道で第2工場の建設計画が決定され2027年完成予定との事ですが、隣接する巨大駐車場や農地に広げるのかは分かりませんでした🏭🏭🏭
TSMC側は同じ菊陽町での建設を公言されているので同じセミコンパーク内での建設になりそうです。

正面入口
裏手の巨大駐車場と事務所棟、工場。

午後は阿蘇山へ行くか、【白川水源】かで迷いましたが、涵養された伏流水に興味があり南阿蘇へ向かいました。

途中で阿蘇牛ミルクのソフトクリームを食べて休憩。

リボンの形をしたなめらかソフトクリーム。
ランチはローソンで普通に売ってる
イチゴ🍓と、おにぎり🍙

 
【白川水源】は水が自由に汲めるのですがまろやかで雑味なし。この豊富で純度の高い水を求めて半導体企業が熊本に集積する理由が分かりました。

透明度が高い湧き水
日本名水100選に選ばれた。

夕食は熊本市内の熊本県産食材を使った自然派レストラン
【みのる食堂アミュプラザ熊本】さんで熊本豚の生姜焼き🐷
農協直営のレストランだそうで女性客で混雑していました。

家庭的で体に優しいほっこり料理
ジャム漬けいちごとお酢のサワー🍓

◯3日目。
天草市へドライブ。海沿いの波間を見ながら熊本市内から2時間半で天草に到着。地元の海鮮を頂きながら、イルカウォッチングが出来るか観光協会へ連絡するも、強風のため波があり船が出ないとの事🌊🌊🌊

長崎と熊本が挟む有明海はイルカが昔から有名でたくさんの観光船や漁船が出ています🐬🐬🐬
天草は野生のイルカが定住する世界的にも貴重な場所です。
【イルカウォッチング】
https://www.instagram.com/iruka_watching?igsh=Y2J1aW1waW96Yjdj

対岸は長崎県の普賢岳

天草へ来た目的は、新鮮な地魚を食べること。
【天草地魚料理 いけすやまもと】さんでランチ。

生牡蠣600円
刺身定食2420円


美味いに決まってるやつです🐟🐚𓆡
鯵一匹、鯛、鮭、帆立、蛸、ほか不明。全部コリコリ弾力あって、食べ応えあり、サクッとたいらげました。


その後ローカルな【天草空港】を見学して天草を後にしました。日本一小さな航空会社として有名な天草エアラインのかわいいイルカの飛行機が1日数便、福岡空港、熊本空港の往復便が出ています。この日は強風のため欠航が多い様でした。

ローカル空港、山あいの景色に和む
どこにでも出くわす、🐻くまモン🐻


天草からの帰りに、くまモンファンには堪らない、くまモンポート八千代へ向かいます。

途中【天草四郎ミュージアム】で天草の歴史を社会科見学。

神童、天草四郎時貞、隠れキリシタンの歴史


夕方、目的の【くまモンポート八代】に到着。
ここは国際クルーズ船の拠点で、くまモンをテーマとした公園が併設されています。 全長6mのビッグくまモンや54体が並んだくまモン合唱隊など、ここだけのくまモンに出会えます
(・(ェ)・)くまモンファンには堪らない聖地になっていました 🐻🐻🐻

よく見ると目の形や表情が皆違う。
くまモンとツーショット。


夜は熊本駅隣のアミュプラザ熊本にある【レストラン ハル】さんで
熊本赤肉チーズハンバーグ。柔らかくて美味しい。

スープ・サラダ食べ放題。
ホテルのバーで、くまモンのモヒート

◯4日目最終日
夜の便まで時間があるのでチェックアウト後、ホテルに荷物を預かってもらいました。
【Hotel The Gate 熊本】 3泊した熊本駅直結のホテル、コンパクトでミニマリストが好みそうな仕様でした。共同シャワーやトイレ、洗面所、コインランドリーなど小綺麗でした。接客も良く部屋でのWiFiも問題なし。客層も良く、インフレでアパホテルや東横INNなどのビジネスホテル価格が上昇している中、5000円以下で割り切ったビジネスモデル(高級カプセルホテルの個室版)は好立地もあり好感しました。

一泊4000円。清潔なホテル、熊本駅直結。

10:00にチェクアウト後は、熊本市街中心を流れる白川河川敷をゆっくり散歩しながら熊本市内繁華街へ。 

ランチは地鶏の刺し身や、鶏生レバーを食べたくて焼き鳥屋を探しました。Googleマップや食べログを調べても埒が明かず、近くにある星野リゾートOMOのスタッフの方に尋ねましたが、昼時はやってる店がないとの事。 

案の定、朝どれ鳥刺しは夜の居酒屋だそう、次の機会になりそうです。
新鮮な鶏生レバーなんぞ食べたらやばいみたい!

ぶらぶら散歩して熊本名物の路面電車を眺めながらホテルに戻り、
帰りは空港まで、JRと無料バスで早めに到着。

朝夕の市内渋滞を避けるレトロ交通。


空港内の【あか牛食堂 よかよか 熊本空港店】さんで辛子大根をアテに生ビール、あか牛ステーキ丼と焼酎ソーダを喰らい、お土産を物色して無事に羽田空港へ最終便で帰宅しました。

からし蓮根、辛子効き過ぎ(汗)
厚めのローストビーフなのに柔らかい食感。
癖になる美味しさ。
お土産の球磨米焼酎、アイガモ農法のお米

◯最後に。

今回の旅は投資先のある熊本を直に感じたいという動機から始まりました。

世界中半導体ブームに湧く昨今。
日本は政府主導で補助金を出し工場誘致に躍起です。

熊本はもともと高度成長時代にシリコンアイランド九州の中心でした。その名残りも感じつつTSMCが来る事でブースト掛かっている感じです。

おそらく第2工場ができる3年後に向けて更に盛り上がるのだろうなと感じました。

ただ、半導体が地方に来る事で一部周辺地域は盛り上がりますが、実際には隣接する熊本市内のパート時給や中小企業の月給が眼を見張るほど高いという印象はありませんでした。(熊本半導体バブルで熊本が変わった的なマスコミの切り取り誇張報道でしょう)

ただTSMCの所在する菊陽町役場の地元向け求人パンフレットを見ると、国内半導体中堅企業の求人件数は多く、今後給与水準は上がる可能性はあるのかなと感じました。

実際目で見た感じでは、TSMC工場付近にマンションが乱立したり、農地が高騰したり、賃料が驚く程高いという事象は限定的な話なのかなとも感じました。

ちなみにTSMC効果もあって台湾人のインバウンドは増えている様で、熊本城は台湾人ツアー客だらけでした🇹🇼
JR熊本駅構内も台湾人比率は多めでした。

熊本直行便が台湾を中心に、香港、中国へ増便させている事も影響している様です。

熊本は韓国からも近いので、半導体先進国との親和性、地政学的なメリットは高そうです。

熊本のTSMC誘致は、地方創生の一つのあり方として、日本の潜在成長率やGDPの押し上げ、国内直接投資、経済安全保障の観点など、今後期待される地方創生のあり方の一つであり、他の半導体立地(広島のマイクロン、宮城のPSMC、千歳のラピダスなど)のモデルケースになると強く感じます。

東京から日本を強くする事と同時に、地方から日本をプッシュしていく流れの好例になるといいなと思います。

半導体という産業が生み出す地域への影響や付加価値は日本において今までになかったエポックメイキングな事象であると思います。

◯熊本は食もお酒も魅力的、肉や魚、野菜、果物、全部ありました。
人も優しくおおらかで、観光としての可能性や移住する場所としても魅力的なのだなと改めて感じました。

最後までお読み戴きありがとうございました。

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