泣いてお別れした日。
命とは、
イモリさんから考える時間を頂いた。
イモリの小さな心臓は子供の手の微妙な力加減では潰されてしまう程の威力となった。
イモリを購入した時、定員さんから、
「微弱な毒があるから、手を濡らしてから触わりましょう」
と触り方を教えてもらった。
その言葉を聞き、小1長女は、毎回手を濡らし手のひらに乗せては「可愛い!」と言っていた。
時より、オモチャの車に乗せてドライブさせていたけど、生き物をオモチャ扱いするのにはさすがに親はキレました。
今日は、大きな入れ物に水をいれて、「泳がそう!」と長女。
大きめのボックスに水をいれて泳がす姉妹。
ふとみると、一匹が浮いたまま泳がない。
長女が「寝た!」と言い元の水槽に戻した。
僕は、気になり戻した水槽をみてみるとイモリがビクともせずに浮いているので、手ですくいあげると心臓が止まって動かない。
「生きものやぞ! オモチャじゃない!」かなりキレた親。
説教的な形で色々と言ってしまったが、もうイモリの心臓は動かない。
小1長女は、逃げ込むようにベットへ行き、連れ戻しティッシュの上に寝かせて線香をあげた。
線香をあげている最中にママと動かなくなったことをどう思っているか一緒に考えていたけど、
長女は答えれなかった。
横で聞いている5歳の次女。
冷静になってきた僕は、長女を見て話かけた。
「一緒に遊びたかったんやね。友達として一緒に遊びたかったんやと思うけど、イモリは、小さいさん(赤ちゃん)より、小さい体で、小さい小さい心臓なの、大きな大きな手で掴むと潰れてしまう。もっと優しく持たなあかんかったな。友達は友達でも体の小さな友達はもっと、もっと優しく持たなあかんね」
線香を終えて、嫌がる長女にティッシュに包んだイモリを持たせた。
22時半過ぎていたけど、スコップを持ち玄関へ。
玄関へ行くと今まで泣いていなかった長女が泣き出した。
近くの公園に行き長女がスコップを持ち土を掘りみんなで手を合わせて土に埋めた。
「イモリさんごめんね」と手を合わせた長女。
この一連の出来事で長女と次女は何を感じ、どう心に残ったのか分からない。
けど、泣いてほしがったイモリが、泣いてお別れをしたのは事実。
その短い時間は、笑顔がいっぱいで一緒に戯れたことも事実。
二匹いたイモリは一匹になり、長女はこの一匹とどう触れ合うのだろか。
次女も含めどう向き合っていくのか、様子を見て行くことにしたい。
[下記は、イモリと出会った日のことです]
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