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私が付箋を貼るとき

本に付箋を貼る行為に対して、自分の読書スタイルとは無縁のように思っていた。
好きな言葉を見つけても、敢えて貼らない。
再びその文字を探すときページをめくったらその時感じてなかった文字との新たな出会いがあるかもしれない。と思って付箋は貼らないスタイルでいたが、
そうすると最初に好きになった文字すら見つけられないことに後々気づく。
左のページに書いてあった気がした文字が右のページにあったり、記憶にも思い込みがあることに気づく。

じゃあ付箋を貼ろう。
付箋を置いた。本を開いた。

なにかがいつもと違う。付箋を用意すると文字の見え方が変わって見える。
わたしの目がカメラレンズだったら画角が変わった感覚である。

付箋を用意することで「文字を留めて置こう」という心理が働くのか、文字がその文字の意味までしか受け取れない率が上がる。

要するに、感覚が来ない。
わたしは文字の形やら、音や、色をイメージして読書を楽しむ傾向がある。文字と遊んでいる感覚だ。
内容を脳内で映像化するのと、ちょっと違う。

‘流れ星’って文字があると、その文字を星の流れるようなスピードで目で追う。
夜の煌めく星のイメージってより、目の動きが文字と連動する。

付箋を貼る時「ここ重要」と考えるフィルターが入る。それがわたしの文字の画角を変える。
どうしたもんか、付箋も貼りたいし、文字遊びもしたい。
わたしの読書スタイルの定着は長い旅になりそうだ。
決めない方が楽しいから、気ままに読みます。

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