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筆者のものの見方や考え方

無料開放された授業動画を見ている。

学校でオンライン授業を行う場合もこうなるのだろうか。いや、もっと双方向性を持ったものにしないといけないか。しかし、人数がかなりいる中での双方向性ってどうするんだろう。例えば、授業内の子供の発言を展開に生かす場合もあると思うけれど、やっていけるのだろうか。…などと考えてしまう。

見ていた授業は随筆だった。

随筆(エッセイ)は、筆者が形式にとらわれず思うままに書いたものだという。

だから、内容は筆者の幼少期の思い出、体験したことで印象深かったこと、人から聞いた話、研究していることなどさまざまある。

国語の読解問題としては、話題をつかみ、比喩や巧みな文章表現をおさえ、事実と筆者の考えを分けて読み取ることなどが求められる。

そして、随筆の中心となるのが筆者のものの見方や考え方をとらえることだ。

超個人的な好みとしては、筆者が何かを経験し、それによって新たなものの見方を得る、という随筆パターンがいい。

以前、随筆の作問をするために素材文探しをしたことがあったが、この型だと問題を作りやすいのである(単なる作問者側の思いですね…)。

東京書籍の中学国語の教科書で掲載されている、加賀美幸子「メッセージをどう聞くか」は上記パターンだと思う。筆者が訪ねた農家の様子や言葉を聞いて、筆者がどう感じたり考えたりした(=変化した)のかが綴られている。

随筆はむずかしい。

随筆を読むたびに、自分は、自分の経験した何かからものの見方や考え方が変化したと伝えることができるのかと突きつけられる気持ちになる。

伝えなくていいのかもしれないけれど、ずっと引っかかっていた。

常に随筆への思いがあったからこそ、私はいま書き始めているのかもしれない。

明日、東京などでは新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言が出されるそうだ。

これからの経験で、私のものの見方や考え方はどのように変化するのだろう。優れた随筆家のように的確に表現することはできないだろうけれど、可能な限り記していきたい。

あんまり難しく考えないようにしながら。

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