見出し画像

差異愛

君といると孤独を感じた
それを弱虫だと世間は隠した
ほんとうは気づいていたのに
強くないと愛は生まれない
それが正しいこととしないと
自分、自分たちが消えそうだったから

だから君が羨ましくて
君の目線を真似したけれど
いつの間にか足元を見てしまうから

繋いだ手の先が
私にとっては手でも
君にとっては腕だったかもしれない
そう感じたのは
1歩先に君を見つけたから
並ぶことの無い足を見つめた
私は孤独を共有したかった

あまりにも違うことに
発展が生まれてきた歴史ならば
もっと長くいられたかもしれない
だけどそうではないから
あまりにも違う、ということは
別れを生んできたのだろう

私はいつか君になりたい
だけど、君とはもう出会いたくない
たぶん孤独の日々を取り戻そうとしてしまうから
この思いは
誰も入れない寝室の中で
静かに溶かしたい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?