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5月3日 不眠と鬱

 眠れない。明日も仕事。1秒でも早く眠らなくてはならないのに、ぜんぜん眠れない。眠ろうとすればするほどに目が覚めてしまう。
 これまでにも書いてきたように、仕事は肉体労働。眠らないのと本気でつらいし、仕事中に倒れる可能性だって出てくる。
 でも眠れないものは眠れない。

 やっぱり薬買ったほうがいいのだろうか。睡眠薬ってお店で見かけるけど、気軽に買おうって思えないくらい高い。私みたいな貧乏人にはかなりきつめの値段設定。
 あれはなんだ……貧乏人は薬を買うなと……。
 でもそうは言っていられない。たった今、Amazonで購入した。

 眠れないと翌日の仕事がつらい。休日でも当然やらなくてはならないことがたくさんあり、その作業も滞ってしまう。集中力も続かなくなる。いいことなんて何一つない。

 不眠症との付き合いはかなり長い。学生時代にはすでに不眠症だった。眠りたくても眠れない。翌日眠い。それでも眠れない。
 ひどいときは一週間睡眠時間ゼロ。よく「運動すれば眠れる」なんて気軽なことを言う人がいるが、それはたいして悩んでない人の意見。何をやっても眠れないときはまったく眠れない。
 寝たつもりでももともと睡眠が浅いので、よくあくびをして意識が飛びかける。せめて普通の睡眠が取れたらな……とはいつも思うが、これが私にとって一番の贅沢だ。

 眠れないことのもう一つの危険は、鬱だ。眠れない時間、ひたすら鬱になる。死にたくなる。
 特に私のように人生を踏み間違え、終わりに真っ直ぐ向かっているタイプの人間は、眠れない空白の時間、ひたすら自分の人生そのものと向き合うことになる。
 思い起こしてみればいいことなんて何もない。ひどい人生だった。なんで生きているんだろう。これからいいことがあるとか思っているのだろうか。
 何もかも失敗した人生。アニメも駄目。小説も駄目。漫画も駄目。イラストも駄目。ああ、詰んだ。詰んだ。ぜんぶ詰んだ。
 私は生きている価値のない人間。なのになぜか生きている。意味がわからない。
 目を閉じているから視界が真っ暗だが、それ以上に精神は真っ暗闇に落ちていく。
 そろそろ死のうか。もう死のうか。楽になろうか。

 目を閉じていると死にたくなる。目を閉じている時間が長ければ長くなるほどに、死にたくなる。

 あと2時間ほどで仕事に行かなくてはならない時間になる。今もってまったく眠くならない。仕事中死ぬかもしれないが、いっそ死んだ方がいい。
 だって、どう考えても生きている意味がないんだもの。

 バイトが終わって絵描きを再開できるのだろうか。誰からも期待されていない絵描き。不毛だよね。1円の価値のないクソ絵を描いて、1円も儲からないだろうイラスト集を出すという酔狂な計画。私はバカだ。やめておけばいい、そんなもの。

 ということは、「死んだ方がいい」というのは正しい選択かも知れない。眠れないこの時間に考え付くことは、冷静な視点に立って正しく考えた結果かもしれない。だってどう考えても生きていることはごまかし、逃げでしかない状態になっているんだから。もう私の人生は終わっているはずなんだから。さっさと自分で総括しろよ、なぜ先延ばしにしているんだよ。

 そろそろパソコンを終わりにして頑張って寝ようとしてみよう。2時間しか眠る時間もないけど。寝る努力くらいはしてみようか。


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