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読書感想文 まだGHQの洗脳に縛られている日本人

この記事はノートから書き起こされたものです。詳しい事情は→この8か月間に起きたこと。

 日本とアメリカが戦った「大東亜戦争」はアメリカの勝利に終わったが、日本人の驚異的な戦闘能力に連合軍指導者や兵士たちは恐怖心を抱いた。日本人は強すぎだった。だからGHQは戦後占領期に「WGIP(ウォーギルドインフォメーションプログラム)」というマインドコントロールを施すことにした。これによって、日本人の強さの根本と考えられていた武士道、滅私奉公の精神、皇室への誇り、そしてそれを支えた道徳を徹底的に破壊した。
 GHQによる占領は7年で終了し、日本はサンフランシスコ条約の締結で独立国としての主権を取り戻す。

 が、GHQによる洗脳は、今でもほとんど解けていない。

 終戦直後の昭和20年(1954)。GHQは正式名称「日本に与える新聞遵則」、通称「プレスコード」を実施した。その内容は次のとおりである。

1・SCAP(連合軍最高司令官もしくは総司令部)に対する批判
2・極東国際軍事裁判批判
3・GHQが日本国憲法を起草したことに対する批判
4・検閲制度への言及
5・アメリカ合衆国への批判
6・ロシア(ソ連邦)への批判
7・英国への批判
8・朝鮮人への批判
9・中国への批判
10・その他連合国への批判
11・連合国一般への批判(国を特定しなくても)
12・満州における日本人の取り扱いについての批判
13・連合国の戦前の政策に対する批判
14・第3次世界大戦への言及
15・冷戦に対する言及
16・戦争擁護の宣伝
17・神国日本の宣伝
18・軍国主義の宣伝
19・ナショナリズムの宣伝
20・大東亜共栄圏の宣伝
21・その他の宣伝
22・戦争犯罪人の正当化および擁護
23・占領軍兵士と日本女性との交渉
24・闇市の状況
25・占領軍軍隊に対する批判
26・飢餓の誇張
27・暴力と不穏の行動の扇動
28・虚偽の報道
29・GHQまたは地方軍政部に対する不適切な言及
30・解禁されていない報道の公表
24ページ


 これに違反すると、新聞などは発禁処分をうけることになっていた。
 とはいえ、70年前の決まり事、これが今の時代に……と、思われるかもしれないが、プレスコードは現在も現役だ。
 例えば森喜朗元首相は、「日本は神の国」と発言し、これは「失言」と切り取られ、マスコミが大騒ぎした。何が問題だったのか? プレスコード17「神国日本の宣言」に抵触したからだ。
 プレスコードがあることによって、マスコミは日本を肯定したり、褒めたりすることができない。日本の過去について正しく描いてはならない。一方、マスコミが実にどーでもいいことで政権批判するのは、プレスコードに「自国の政権批判の禁止」がないからだ。

 こうやってプレスコードをざっと見ると、明らかに得をしているのは韓国と中国だ。
8・朝鮮人への批判。
9・中国への批判。
 これがあるから、マスコミは中国と韓国の問題について、正面から取り上げようとしない。ごく最近は一般マスコミも韓国問題は少しは取り上げるようになったが、ごく軽いものだし、話が進んでいくと結局は「日本が悪い」という方向に持っていきたがる。今もプレスコードはマスコミの精神世界に根付くよくのこっていることがわかる。

 …………よし、一瞬だけ吉田清治と朝日新聞の主張を信じてみよう。

 日本軍は朝鮮人20万人を連れ去らい、慰安婦にした。当時の朝鮮半島は人口2300万人。人口の半分が女性だとすると1000万人(朝鮮半島は伝統的に女児より男児の出産を重んじることもあり、また計算しやすくするために少なめにした)。当時の朝鮮半島の平均寿命は45歳くらい。同世代を生きる女性は各年齢で22万人ほど。吉田清治によると、14~20歳の女性が拉致されたとあるから、22万人×6年で、慰安婦として働ける女性は朝鮮半島内で132万人。そのうち20万人が拉致されたということは、6~7人に1人が日本軍に拉致されたことになる。
 ……ふむ。なぜ朝鮮の男たちはその時、何も抵抗しなかったのだろう?
 次の問題に移ろう。当時の中国本土には100万人の日本兵がいた。朝鮮人慰安婦は20万人。それで、慰安婦たちは毎日20~30人を相手にしていた、と語る(引っ掛かるのは一人当たりの時間だが……?)。1日20人で計算すると、毎日400万回セックスしていたことになる。日本兵が100万人だから、割り算すると日本兵は毎日1人4回セックスしていたことになる。
 どうやら日本兵はみんな絶倫だったようだ。
 本書に書いていない話だが、個人的に気になったので、少し調べてみた。
 慰安婦は高給で、一般兵士は15~20円、東条英機首相は800円の時代に、1000円から2000円稼いでいた、という話は前回紹介した。1940年代のレートを現代に換算すると、1000円は74万3761円になるそうだ。これを20万人分で掛けると……1487億5220万円となる。年間でおよそ1兆7850億円(計算していないが、兵士の給料とも合わないのではないだろうか。誰が慰安婦にお金を払っていたのだろう?)。
 慰安婦へのお給料だけでも毎日これだけのお金が必要だ。もちろんこの上に、寝る場所、食費、光熱費に、そららを管理する人たちと考えていくと、とんでもないお金が必要になってくる。日本兵は毎日4回以上セックスしていたというらしいし、どうやら日本軍はセックスするための団体であったようだ。

 ……んなワケあるかー!!

 マジメに考えてみると、そんなわけがないことくらい、すぐに気付く話だ。
 韓国は今でも「慰安婦問題」を「国策」として外交カードの一つとして使っている。最近ではこれに「徴用工問題」も加わった。韓国は慰安婦をテーマにした「戦争と女性の人権博物館」なんかを作り、世界に広めようと熱心な宣伝活動をしている。
 アメリカはまだ「慰安婦問題」を信じている。2007年アメリカは「慰安婦問題に対する対日非難決議」を出した、とは前回紹介したとおりだ。国連は議長が韓国人ということもあり、同様に日本を非難している。世界のフェミニストたちももちろん、韓国の味方だ。
 しかしウソはいつまでも付き続けるわけにはいかない。いつかはバレることだ。その時、どうなることか……。

 韓国人を大人しくさせる良い方法がある。それは日本が強くなることだ。弱いから付け込まれる。なにしろ騒げばいくらでも謝罪してお金を出してくれるし、言うとおりに歴史教科書も書き直してくれる(要するに国の過去の記憶を書き換えてくれる)。こんなチョロい国、そうそうあるものではない。お隣が韓国や中国でなくても、こんなチョロい国があったら、どんな国でもたかりに来るはずだ。
(強請のネタは何でもいい。ウソでもデマでもでっち上げでも。とにかく「かつて日本軍の被害に遭った」そう告白すれば、いくらでも謝罪してお金を出してくれる。こんなチョロくてアホな国、日本くらいなものだ)
 それに、韓国は今も昔も事大主義だ。強い者にしっぽを振る。日本が強くなったら慰安婦問題も徴用工問題も取り上げ、かつてのように「日本人になりたい」と言ってくるだろう。韓国とはそういう国だ。
 だから変わらなければならないのは、韓国ではなく日本の方だ。日本が強さを示せば、韓国は何も言ってくなくなる。そうならなくてはならない。

 アメリカは1929年の大恐慌の後、ずっと経済は停滞したままだった。こうした経済停滞の一番の特効薬は戦争だ。戦争が始まれば、石油、鉱物資源、食料などが一気に消費される。時の大統領であるルーズベルトはどうしても大戦に参加したかった。
 しかしルーズベルトは「攻撃を加えられた場合を除いて」海外での戦争には参加しないことを公約に掲げていた。
 アメリカ経済を復活させるには、戦争が必要……しかし戦争はしないという約束……いや、待て。攻撃を加えられた場合を除いて? そうだ、日本に攻撃をさせればいいのだ。
 こうしてルーズベルトによる対日戦の策謀が始まった。

 1939年、日本は蒋介石率いる中国(中華民国※)の正規軍である国民党軍と戦っていた。国民党軍の背後には、欧米諸国が付いており、欧米諸国は中国に大量の武器弾薬を供給していた。アメリカなどはひそかにアメリカ人パイロットを送り込むなどをしていた。
 米英ソの物資輸送ルートは「援蒋ルート」と呼ばれており、支援する国によっていくつかのルートがあった。現在のベトナムに陸揚げされたものを中越国境から運び込まれる仏印ルート。イギリスの植民地であったビルマから山岳地帯を抜けて入ってくるビルマルート。
 日本からしてみれば、この第三国からの物資輸送を止めてしまえば蒋介石との戦争を終わらせることができる。それで日本は1940年に軍を進駐させ、仏印ルートを制圧していた。
 もちろん、この進軍は国際法を順守した合法的な作戦行動だ。が、アメリカは日本軍の合法的な作戦にも文句を付けて、日本に対する鉄の輸出を禁止にした。
 日本はアメリカとの和平交渉を行うために大使2人を送り込む。しかしアメリカ側は日本が何を言っても全て「NO」。最初からそういうシナリオだったからだ。大使が何を言ってきても全て「NO」。日本は1941年1月から11月まで粘り強く交渉を続けるが、アメリカは全て「NO」。それどころか、対日石油禁輸措置を取る。
 こうした様々な挑発によって、アメリカは日本に自分たちを攻撃するように仕向けてきた。そしてとうとう、1941年12月、真珠湾攻撃へと至るが……アメリカは全て把握していた。なぜならアメリカ側は日本軍の暗号をすべて解読していたからだ。その日、アメリカは日本が真珠湾攻撃すると知っていた。知っていたがアメリカ国民を焚き付けるためにもあえて攻撃させたのだ。

 ※ 中華民国……現在の「中華人民共和国」とは別の国。ちなみに日本が戦争したのは「中華民国」であって、1949年に建国した「中華人民共和国」とは戦っていない。

 アメリカは日本と戦争することになったが、当初、アメリカは日本を舐めていた。なにしろ石油を止めているのだから、日本には物資に限りがある。戦闘員の数も、アメリカの方が数倍いる。どう考えてもアメリカ側の勝ち。楽に戦争を終えられて、すぐに帰れると思っていた。
 が、しかし……。
 ペリリュー島では日本兵1万人、米兵5万人の戦いになるが、アメリカ側は全滅。アメリカがこの島を攻略するのに2か月を要した。硫黄島の戦いでは日本兵2万、米兵11万の戦いだが、アメリカ側の損害は戦死・戦傷合わせて2万8000人。日本の参加兵以上に損害を受けることとなった。

 日本を舐めていたアメリカは、戦いの中で日本の強さ、賢さ、高潔さを知ることになり、降伏宣言後も安心していなかった。だからこそのWGIPだ。WGIPによって日本を無力に、無能に、無気力にさせる作戦を展開した。
 しかしその後、朝鮮戦争が始まってアメリカは大慌て。時すでに遅し、日本は左翼まみれになり、WGIPはその後も左翼たちに引き継がれることになってしまった。これにより日本は、政治、教育、歴史、文化……なにもかもが左翼思想を根底するものとなった。もはや日本であって日本にあらず。奇妙な国となってしまった。
 過去の日本ではあたかも恐ろしい「帝国主義」がはびこり、アウシュビッツのような虐殺があったと多くの人が思い込んでるし、実際学校やテレビでそう教わる。しかし全部嘘だ。日本が行った戦闘行為のほとんどが国際法に準じていた。違反していたのは日本以外のほぼ全ての国。あの戦争でもっともルールに則って正々堂々と戦っていたのは日本だった。
 あの戦いからすでに70年。そろそろWGIPを過去のものにしてもいい頃合いではないだろうか。といっても、日本人がかつてのような強さを取り戻すのは、ほとんど不可能……(特に教育。教師の劣化がすさまじい。教師間のイジメなど、大人のすることではない)。でも洗脳を受けていた事実を知り、自覚するだけでも意味があるのではないだろうか。


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