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地方創生の鍵は、施設ではなく人!【#2】

抱いていた地方創生のイメージ

地方創生の概要を知ったといっても、実際に現場の職員がどのような思いを持ってどのような施策を行っているのかはわかりません。

・人口を増やすこと?
・遊園地やライブ会場,百貨店のような豪華な施設を造ること?

今となってははっきりとは覚えていませんが、単純なイメージを持っていた気がします。

職員の考える地方創生

しかし、話はそう単純ではありません。
現場の職員の人は実に様々なことを考えて施策に取り組まれていました。
体験学習を通じて伝わってきた職員の人の地方創生の考え方は次のようなものでした。

人の魅力すなわち「人間力」が関係人口の拡大に繋がり、定住し続ける人々が増え、ひいては移住人口増加にもつながるというものであると。

これは私がなんとなく考えていた地方創生のイメージとは異なるものでした。
地方の魅力を高めるのは施設ではなく”人”なのです。

実際に、町内の人口を増やすために、町内の空き家を新たな住まいとして低価格で売るシステムがあります。
しかし、外からの移住者が地域になじめるとは限りません。
そこで希望者にあらかじめお話を聞くことを行っています。
このことから人に焦点を当てられていることがよくわかりました。

積極的な住民参加

体験学習では、大山町に移住をして積極的にまちおこしや地域活動に取り組んでいる実践家の人々ともお会いし、話を伺いました。

ある人は、空き家を地域の人々のコミュニティースペースとして活用していました。
またある人は、地域資源の発掘と活用を目的とした団体を形成していました。
住民同士の対話が少ないため、日々の楽しみがなく生活に張りがないという問題に着目してこのような取り組みを始めたそうです。

理想の地域像

地域の理想の姿としては、住民同士が仲良くなることで、町を出ていきたくないという思いに至ることや、かつて出ていかれた人が町での楽しい生活を思い出して戻ってくるというものだと思いました。
関係人口の増加が、最終的に人口増加にも繋がることがイメージできたと同時に、まずは地域に元々ある資源を活かして施策を考えていくべきであることが分かりました。

次回予告

体験学習を通じて、町の職員の人が何を考えて地方創生に携わっているのか、その際に人とのつながりが鍵を握っていることを理解した私。
しかし、これはあくまでも職員の人が考える地方創生でもあります。
すると気になってくるのは、住民の人が思う地方創生とは何なのかである。
体験学習から2年後、私は別の町である琴浦町で実施されたワークショップに参加し、住民の人の意見を聞くことができた。
果たして住民の人はどのような思いを持っていたのか…

次回の投稿をお楽しみに!


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