さいきん劇場/霊麺道士キョンシーキッド
子供の頃。即席ラーメンの袋麺を調理しないでそのまま食べる事を「ボリボリ」と呼んでいたという、ピン芸人のしゃばぞう。
さらに、東京ペールワンのユンボ安藤はその食べ方のコツを教えてくれます。
「スープの粉を袋に全部入れるとクソしょっぺ〜」
このように非常に教養に満ちたトークをお届けするポッドキャストが「拝啓、関東平野」です。
申し遅れましたが、その美声で黒ギャルをメロメロにする。
錦鯉の渡辺隆も、もちろん出演しております。
Castboxで拝啓、関東平野を聴いています。ぜひ聴いてみてください!
まいばすけっとに入店し、お気に入りのトルティアチップスを手に取り、何かもう1品をと物色する小生。
ふと見ると。
隣の即席ラーメンの棚で袋麺を手に取り、袋の中身を指の感触でさぐっている、いかにも馬鹿っぽい中坊二人組。
「オマケのカードでもサーチしてるのか、、、?」
やがて納得したのか、レジに向かう馬鹿中坊たち。
どうにも気になるので、棚のかげから監視モードの小生。
会計し、それぞれ箸をもらい袋を開封。
「おっ!ボリボリだな」
子供の頃のボリボリの思い出がよぎる。
2人はそれぞれ、スープの粉を袋に全部投入。
「コイツら、ボリボリ初心者かよ。クソしょっぺ〜洗礼を受けるがよい、ククク」
「しょっぺ〜!」のひと言が聞きたい、ブラック小生。
息をひそめて見ていると、、、
ビ〜〜〜。
なんと!1人が袋麺の開けた口をキョンシーのように突き出し、もう一人が電気ポットのお湯ボタンを押し、袋にお湯を注いでいるではありませんか!
「なんじゃコリャ!」
ジーパンデカ殉職以来の、渾身のなんじゃコリャがほどばしる小生。
攻守交代でもう一人の袋麺にお湯を注ぐ馬鹿中坊。
袋麺を持ったまま小指で器用にお湯ボタンを押しています。
そうか、、、
さっきサーチしていたのは、袋に破れが無いかの確認だったのだ。
コイツら本気だ!
その時、先程からこの奇行をガン見していた、店員のおばちゃんが動いた。
「ボク、大丈夫?」
男はつらいよの、寅のおばちゃんのように心配そうに尋ねるおばちゃん。
「大丈夫です」
とてつもなく冷静に答える馬鹿中坊。
「コッチはハテナマークが渦巻いて大丈夫じゃないんだよ」
ダブルキョンシーポーズで袋麺を掲げ、箸をくわえて店外へ。
心配そうに見送る、おばちゃん。
「どうやって食べんのかねェ?」
謎解きミステリーの神様。
エラリー・クイーンのように「読者への挑戦状」を叩きつけ、商店街に消えて行くダブルキョンシーでございました。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。(*´∀`*)
鳥裸族
なつかし劇場集|torirazoku|note(ノート)
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