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そろそろコトバと心と「検索ちゃん」のメンテナンス。多分に軽妙な「宇宙開発」の生みの親の一人を偲びつつ本題はこの本のメモワールから少しづつ考察。井上真琴『図書館に訊け!』。

なかなか睡眠のバランスが取れてない。一旦午前10時に起き
られたけれど、なんとなく眠いのには変わりなく、結局また
更に午後場で4時間ほど寝こけることに。

 まあそれでも一つは訃報がキャッチ出来ましたので、まずはそちらから。

サッカー殿堂入りしたときのカナロコがこれか。

んで、ソースがキャッチ出来たのはこれだったか。

まだ「ダイヤモンド・サッカー」の御偉光は霊験あらたか
な時代を知っているからこそ、当然の語り部で知られる金子勝彦氏が
亡くなられたそうで、には反応する。

まあ一説によると「QBK(急にボールが来たので)」や
「ワロス(笑っちゃうくらいどっかに行ったクロス)」と
並ぶガッカリプレーの一つ「宇宙開発」の生みの親の一人、
とも云われてはいるのですが。


まあ言うまでもなくQBKといえば最期はサンフレッチェ広島
に13回(背番号の分だけ)胴上げされて引退した柳沢敦の
迷言として刷り込まれているものですが。

まあ日本の球蹴り不毛の沃野にある一程度の布石を敷いた
だけでも功績は大きいかなと思います。

謹んで御冥福をお祈り致します。


ではサーチも何も思い浮かぶ事柄がなかったので、こういう
時は写経ノートから、自分にメンテナンスをかけるか。
 今日取り上げるのはこちらの本で。

電書もあるようですが。

こちらの本をノート写経した際に齎(もたら)されたフレーズから、
逐一メンテナンスをコトバと心と「検索ちゃん」
する上での心構えを含めた部分でメンテナンスするのもまた
元図書館司書の「#私の仕事」かと。


がっぷり「相四つ」に組めるまでには、それ相応の慣れと
努力の期間がいるのだ。

一気にやろうとせず、少しずつ利用の機会を増やし、利用法
を上達させていけばそれでよい。

井上真琴『図書館に訊け!』
(ちくま新書486,2004.08,015/イ)p012

NDCの区分で図書館学の領域(010系列)の中でも015の
図書区分は。

015図書館奉仕. 図書館活動

となります。

これは岡山の用例・活用例、になるかな。

 ま、あわてなさんな、ひと休みひと休みで行けば別に
おっかなびっくりすることもない、って姿勢づくりから
スタートをかけるのがひとまずの心構え。


探索作業を行うときに取る方法は、二つに分けられるとする
のが一般的である。

 一つはイモヅル法(手繰って、その情報の「重要」性を
推し量り、たどっていく方法)、

もう一つは索引法(レファレンスブックメモを頼りに、
調べていく方法)と呼ばれるものである。

井上真琴『図書館に訊け!』
(ちくま新書486,2004.08,015/イ)p124

上の岡山の用例・活用例、に至るまではどちらかといえば
索引法ですね。検索エンジン(一応ベースはダクダクにする
ことが多い)に「ndc 015」と検索したら、ひとまず理解
しやすいページの一つに岡山県立図書館の具体的な用例が
出てきた次第。

 イモヅル法はレファレンスするとき結構多用します。
連想ゲームができればしめたもの。
 私の過去記事からいくとこのあたりが代表例でしょうか。


じゃあひとまずラストは起承転結風に並べてみますか。


よい古書店では、棚を眺めているだけで発見がある。

井上真琴『図書館に訊け!』
(ちくま新書486,2004.08,015/イ)p031

本の並べ方、というのはなんでもないように見えるかもしれないが、
実は利用者にはかりしれない影響を与えることになる。

井上真琴『図書館に訊け!』
(ちくま新書486,2004.08,015/イ)p115

これを突き詰めると「棚を作れ!」で一時躍進したリブロの
陳列法がまず括弧としてあり、また神田の古書店街に網羅
される知識の蔵本はやはりどう見ても素晴らしい。
(10年以上経年したなりに知識も蓄えている「綺麗に捨ててある黄色い
護美捨て場」にすらそれを感じることもある)


逆の悪例が尼の奴隷になってる最近のコーチャンフォーや
「綺麗に捨ててある黄色い護美捨て場」にはびこっている
著者別、タイトル別で五十音順に並んでいるあのミジメ
配列だなと。
 あれは美しくないし(出版社毎ではないからかなりみっともなく
見えてしまう辺鄙な倉庫のミジメ配列てしかない)、
折角書かれた漫画家の過去や未来にすぐ飛べないもどかしさを感じて、
アレの配列で本を探索するのがものすごく嫌いだ。


 プロセスでの実践と苦労は、単なる探索技術向上にとどまらず、
あなたの勘や感性を育てる。

井上真琴『図書館に訊け!』
(ちくま新書486,2004.08,015/イ)p170

 おかしな話に聞こえるかもしれないが、利用者自身にとっても
本当に自分が探したい対象は曖昧なのだ。

井上真琴『図書館に訊け!』
(ちくま新書486,2004.08,015/イ)p178

転結の転は、アポーツ(書籍探索能力の引き寄せ)への
第一歩。


 そして結はそのように油断しているユーザーがよくも
まあ「あなたの脳内に入れと?」な質問をカマしてくる
そんな油断の根本要因。

 そんなものだから、といった心の持ちようが最終的には
かつての「みどりの窓口」みたいな打開手段を見出す
「みちしるべ」にもなったりするので。



#私の仕事
#新書がすき

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