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森保ジャパンCK戦術スペイン戦

スペイン相手に逆転勝利!!!
サムライブルー名物のジェットコースター!

本当に嬉しい勝利とグループリーグ突破ですが、「素晴らしい試合でした」とはなかなか言えません。それだけ苦しんだ試合でした。それは、

日本は17.7%のボール支配率でワールドカップ史上最低の数字で勝利を収めたチームに。また、700本以上のパスを回されながらワールドカップで勝利したのは、ドイツ戦の日本、そして今回のスペイン戦の日本のみとなっている。

Goal.com

というデータからも明らかです。スペインは本当に強敵でしたが、森保ジャパン、良く頑張ってくれました!

それでは普段通り、コーナーキック戦術から分析します。

日本の守備

この日は2ストーン+マンマークでした。ただし、アジア最終予選での形とは異なり、ニアに鎌田、真ん中に吉田です。ドイツ戦からニアのストーンを1つ減らした形、とも説明できます。

アジア最終予選では一度も見せることのなかった、吉田の真ん中ストーン。ワールドカップではこの形を継続してますね。本番に向けて用意してきた戦術なのでしょう。今のところコーナーキックから失点していませんし、ドイツ戦で耐え抜いたり、スペイン戦でも吉田が跳ね返してくれる場面があったり、好印象です。セットプレーコーチの貢献は攻撃面だけではない、という点は見落とされがちなので、強調しておきたいです。

スペインのキッカーとショートコーナー要員に対しては、伊藤・前田の2人で対応しました。3人目を使われれば、ストーンの鎌田も素早く前に出ました。スペインはショートコーナーを多用するので、良く準備されていたと感じました。

悪い対応を見せたのは、マンマークでした。

前半8分のスペイン1本目、前述のショートコーナーでした。ボールが下がると同時にラインを上げますが、その時モラタをフリーにしてしまいました。マークしていた谷口は、吉田に受け渡したつもりだったかもしれませんが、吉田の対応も遅れ、フリーでヘディングシュートを打たれました。少し危ない場面でした。

前半45+1分には、オルモがインスイングのボールを入れてきました。ストーン吉田がヘディングでクリアしてくれましたが、ニアでロドリ、ファーでブスケツがフリーになっていました。2人が交差して入れ替わる動きをしたことで、マークしていた板倉・守田は完全に見失っていました。難しい対応を迫られた場面で、スペインが上手だったとは思います。

スペインに許したコーナーキックは、これら2本のみでした。

日本の攻撃

日本は残念ながら、コーナーキックを1本も獲得できませんでした。それだけ劣勢でした。どのような戦術を用意してきたか、気になっていた身としては、残念です。

ただ、後半37分には、深い位置からのフリーキックがありましたね。堂安がアウトスイングのボールを蹴り、板倉がヘディングシュートを放ちました。直前に板倉と谷口が入れ替わるような動きで相手を撹乱し、フリーになっていました。前述したロドリ、ブスケツのプレーをやり返したような形で、非常に良かったと思います。

試合全体

最後に、試合全体総括です。

スペインは本当に強く、先制された時には「10分しか持たないのか。もうダメだ」と思いましたが、その後も粘ってくれました。5-4-1でブロックを作る時と、オールコートマンツーマンで捕まえに行く時と、守備戦術を使い分けていましたね。

前者の時は、アンカーのブスケツは前田が、ライン間の嫌らしい位置取りをするペドリとガビは田中と守田が、カバーシャドウでパスコースをうまく消していました。ビシバシ縦パスを差し込まれる場面は少なかったような気がします。

後者の時は、センターラインの選手が1列ずつ上がるような形で、田中がパウ・トーレス、守田がブスケツ、板倉がペドリ、谷口がガビを捕まえようとしていました。縦パスを迎撃しようとしたCB全員がイエローカードをもらった時は焦りました。モラタなんてほとんど蹴られてないのに、叫びながら大袈裟に倒れた・・・。スペインのずる賢さにやられていました。

後半は、施した戦術的変更を確認している間に、あっという間の逆転劇でした!

その後はハラハラドキドキ、裏のドイツ・コスタリカ戦では6点も入って勝ち抜け条件が目まぐるしく変わるので、ゆっくり見られませんでした。後でしっかり復習しようと思います(笑)。

ペドリが立ち位置を下げ、ライン間の受け手からビルドアップ隊に役割を変えたことには、逆に助けられたような印象がありました。

個人的には、守備陣が本当に頑張ってくれたと思いました!特に吉田。前述の前半最後のコーナーキック、絶対に耐えなければならない場面でしっかりクリアしてくれたり、アセンシオのシュートを権田が弾いた後、足を止めずにクリアしたり、素晴らしかったです。谷口も、ワールドカップ初出場であることはもちろん、これだけハイレベルなビッグマッチは人生初なのではないかと思うのですが、常に落ち着いて対応し、決定的なシュートブロックもあり、称賛されるべきです。冨安も抜け出したアルバ相手に圧倒的な対応を見せる等、頼もしかったです。怪我があるとはいえ、首位チームのプレミアリーガーを後半から出せる日本、感無量ですね。

権田も良かったです。ドイツ戦でのPK、あれは彼のせいではないと私は思っているのですが、批判されてもおかしくない中で、後半にシュートストップしまくりMVP獲得。コスタリカ戦後は批判されましたが、それについて、

「天気と同じでストレスに感じても仕方がない。自信を持って行きたい」

ゲキサカ

と言ってくれました。メンタル面の充実を感じます。試合後、GK3人での熱い抱擁も感動しました。

次はクロアチア戦です!

ベルギーにリベンジできなかった、首位通過したのにクロアチア、そんな気持ちもゼロではありませんが、そんなことを言っている場合ではありません!

新しい景色を見に行きましょう!
ジェットコースターはもうおしまい!
後は登って行くだけです!

では、また。


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