私たち人間は完璧ではありません。自分のことを思い浮かべたとき、「もう少しここが違えばな…」と感じる部分が一つや二つあることでしょう。そんな自分の中の「イヤな部分」に目を向けるとき、少し胸が痛くなることもあります。しかし、大切なのはその全てを受け入れ、それでも自分を認め、自信を持つことです。

「イヤな部分」があることで、実は「イイ部分」が際立つのです。たとえば、人前で緊張しやすいあなたは、人の気持ちに敏感で優しい心を持っているかもしれません。また、細かいことにこだわりすぎると感じる時も、それは物事を丁寧に考え、行動できる力の裏返しとも言えます。

周りの人たちを見てみましょう。あなたが苦手だと感じる部分を、他の誰かは魅力的だと思っているかもしれません。自分では気づかない良さを、他人は見てくれているのです。だから、自分に自信を持ってください。「これが私の性（さが）だ！」と胸を張って言えるようになれば、自分も周りももっと幸せになれるはずです。

誰にでも「イヤな部分」はあります。しかし、それを恥じる必要はありません。お笑い芸人は、それをネタにして観客を笑わせています。「イヤな部分」があなたの個性や魅力を作り上げているのです。自分自身をありのままに受け入れ、自信を持って生きていくこと。それが、自分だけでなく周りの人たちにも良い影響を与えることに繋がります。

そして、自分の「イヤな部分」を受け入れることは、他人を受け入れることへと繋がります。人はそれぞれ異なる個性を持っているからこそ、この世界は豊かで魅力的なのです。

金子みすゞさんの詩に「みんな違ってみんないい」という言葉があります。互いの違いを認め合い、支え合うことで、もっと素晴らしい関係を築くことができるでしょう。

★ワンポイント

「イヤな部分」があるからこそ、「イイ部分」があります。自分の全てを受け入れ、自信を持つことで、自分も周りももっと幸せになれるのです。