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欧米のワインの方が美味しいというポジショントークに騙されるな

今日は、京都にある丹波ワイナリーさんを訪れた。京都にワイナリー?と思う人も多いと思うが、それもそのはず京都にはワイナリーが2つしかないのでほとんどの人が京都のワインを知らない。私も正直どうかな?と思っていたのだが実際うかがってみると、驚いた。

このワイナリーは今から40年ほど前に作られた。創業者さんは欧州での事業が長く欧州のワインを毎日飲んでいたと言う、そこから日本でも和食に合う形であのようなワインが飲みたいと言うことで始められたと言う。その言葉の通り、欧米の品種をとことん和食にあうかたちでアレンジされている。和食にはすっきりさっぱりとしたミネラル感がよく合うため、搾取の工程をもう1段階変えたり、日本にはまだ少ないタンニンの強いワインも味をすっきりさせていると言う。

そんな丹波ワイナリーで今あるワインほとんどテイスティングさせてもらったが、まぁ日本ワインのレベルは確実に上がっている。少し前、なんなら2〜3年前なんかは日本ワインはラベルはダサい上、私はタンニンがとことん効いた重いワインが好みなのだが、日本ワインのタンニンはもう話にならないほどだった。しかし、今はもう欧米レベルのタンニンをクリアし、もう一歩1段階行っている気がしている。ここのタナの赤ワインは特にもうもつ鍋のようなドロドロ感をクリアしながら魚料理に合うようなミネラル感も備えている。タナに関してだけで言うと欧米を、抜いていると思う。実際にボルドーのワインコンペで今年金賞を受賞しただけある。

ただ単にタンニンを効かせるだけではなく、脂の少ないヘルシーな和食に合うようにまた違った方向で味のポジションがとられているのだ。本当に飲んでいて面白かった。ボルドーの古いビンテージワインも美味しいのだが、やはり日本ワインは美味しいだけではなく成長も感じられるのでかなり良い。

欧米ワインの方が美味しいというのは、もう今は欧米系ワインの輸入事業をしている人たちのポジショントークでしかない。だいたい、欧米のワインが美味しいくらい誰でも知ってるし、今更PRをしなくても良いわけだ。
日本人なのに欧米のワインをPRしてる事業者はなんなんだろう。飲んだりして楽しむ分には全然よいのだが、そんな欧米ワインが好きであれば欧州に住めば良い。そんなわざわざこの国いる必要はないのでは?と私は思ってしまう。

しかもそういう人たちのポジショントークはひどいものだ。日本のワイナリーも回ったことがないのにも関わらず、日本ワインは質が悪い、大体日本の土壌で良い葡萄が育たないなどとほざく。そういうあなたたちが1番日本の害なんだよ。
しっかり、スマホで調べてからものを言ってほしいものだ。本を読まなくても今やスマホで勉強ができるし、ちょっと足を運べば日本にも数多くのワイナリーがある。

欧米ワインも美味しいがそれと同等かそれ以上に日本ワインも成長を遂げ美味しいのは今後言うまでもなくなるだろう。


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