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土用の丑とバレンタインとジュンブライド〜マーケティングからのブームからの文化

今日は土用の丑の日!
「なんで今日は鰻なの?」
「栄養価が高いから、夏バテ防止に昔から食べるんだよ」
「ふ〜ん…」
と何となく納得はしているが、実は最初は根拠もないマーケティングだった…ということをご存知だろうか?

確かにウナギは栄養価が高いので、この時期に食べると元気になる気がする。しかし実は鰻の旬は冬であることも現代人にはあまり知られていない(笑)

土用の丑がはじまったのは江戸時代。
今年も猛暑だが、夏のこの土用の時期は夏バテでみんな食欲が落ちてしまい、江戸の街の飲食店も閑古鳥だった。
特に「暑いのに熱い鰻屋なんて…」「旬でもないし…」と誰もお客さんがいない状態だったという。

そこで登場するのが平賀源内!
旬ではないとはいえ『栄養価も高いんだから「夏バテ防止に土用の丑の日は鰻!」って書いて貼っちゃいなよ』とお店の人に言うと、貼り紙を見た民衆は「そうなんだ!」ということで、瞬く間に『土用の丑のウナギ』が江戸の町に浸透し数年後には夏の鰻、土用の丑の日の鰻は大繁盛、大ブームとなり、そのまま定着し、文化へと達してきたわけだ。

ブームが100年以上続くと文化になる、という良い例ですね。

似た話はバレンタインデーw
常温で運搬する菓子類の中、夏場のチョコレートは溶けてしまい扱いにくいが、冬はチョコレートが大量に流通しやすい。
それを利用して2月14日に好きな人にチョコレートを贈る(国によって違う)という風習を企業努力によって進める。
今は「あんなのお菓子会社が仕組んだことやん」と思っている人も多いが、もしこのままこの習慣が100年続けば、元がなんだったかよくわからない『文化』になっているかもしれませんね。

また通常だと梅雨時で雨が多いから避ける、閑散期のはずの結婚式業界を『ジュンブライド』という(ヨーロッパの神話から無理やり引っ張ってきた)日本独自の風習も同様ですね。

まぁ、なにはともあれ年に4回ある土用の期間で一番暑い今日、土用の丑の日ですから、平賀源内さんを想いながら鰻を食べるとでもしましょう…人の世は面白いですね!
身体のこと健康のこと不調のこと、お気軽にご相談ください!

(株)ニューログリア脳神経科学研究所
代表取締役 小林昌彦
オーストラリア王立メルボルン理科大学医学部卒業
スリランカ国立アンパーラ病院にて神経内科医として勤務
MENSAジャパン会員
現在自然医学の治療院として、古代インド医学アーユルヴェーダ、東洋医学、古代インディアン医学などを研究統合して実践しています。
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