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日常とラジオ

ラジオにはとても不思議な力がある

と私は信じている。

今年のはじめ。

日常を変えた大きな地震。
衝撃的な映像。
このひとつひとつに人生があって、生活があって、その後ろに大切な人がいて、なんて考えたら、やりきれない。


思わずすがったTOKYO FM
いつもと同じ時間に、いつもと同じ、やしろさんの声。安心して泣きそうだった。


不安なまま迎えた 1月2日
星野源さんが急遽生放送をしてくれるという知らせ。

こんなときこそラジオだよな、そんな想いがずっとぐるぐるしていた。



いつも通りの1時の時報。
いつもと違う地震のニュース。
いつも通りの「こんばんは。星野源です」


「いつも通りやってください」
そんなメールがたくさん来ていたらしい。
いつもと違う、は怖いことである。
いつもと違うときに、いつも通りにしようとすること、とても必要で大切なのだと思った。


「今日はいっぱいメールを読みます。きっと聴いていて、不安になると思います。
でも、それでいいと思います。
一緒に不安になりましょう」」


文字通り、一緒に不安になった2時間。
源さんの声の先に、どれだけの人がどんな状況でどんな思いでいるのか計り知れないけれど、
一緒の時間」を過ごしたことは紛れもない事実で、私はそれにとても救われた。


いつも通り、「くだらねぇな」とくだらないメールを読んで、源さんのカラッとした笑い声を聴く2時間。

最後にかかった「くだらないの中に」


こんなときこそラジオ なのである。




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小学5年生のとき、
入院のお供に父にラジオを渡された。
これがラジオとの出会いだった。


手術前日、ひとりぼっちの病室でこっそりダイヤルを80.0に合わせた


悪いことを盗み聞きしているかのような夜10時からの時間。

熱い校長と教頭と愉快な先生たちに出会えたもう1つの夜の学校 「SCHOOL  OF  LOCK !」

私の人生を変えた乃木坂46にも
Mrs.GREEN APPLEにも出会わせてくれた
学校。


死にたい誰かの言葉に、校長の泣きながらの語りに、ひっそりと、一生懸命耳を傾ける夜もあった。

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今はもうすっかりなくなった、あっちかな、こっちかな、とアンテナを向ける時間もとても好きだったな。


なんだこの音楽はと眠れなくなるくらい心震える出会いが本当にたくさんあった。




中学受験も、高校受験も、大学受験も寄り添ってくれた、たくさんの番組たち。


シャキッとスイッチが入るような13時のオープニング。


等身大の言葉を、ありのままの言葉を届けてくれる
「山﨑怜奈の誰かに話したかったこと」
彼女の言葉に何度も救われた。
どんな日にも寄り添ってくれる心地よさ。



私の言葉が読まれる瞬間はやはり恥ずかしかった。

ダレハナステッカーは大事すぎて使えない。

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源さんの、菅田将輝の、ああこれ後に伝説と言われるんだ、という結婚報告。


菅田将輝ANNリスナーはバカにしまくる、おもしろい。


来週ここで会えるまで生きようと思える
「ほな!」



ずっとクレイジーだったcreepy nuts ANN


すべてが伝説で幻だった、井口理ANN0の1年間、そしてaiko との「カブトムシ」


本当にこんな番組あったのかと少し信じられないくらい、ちょっと変で、でもあそこにしかない空気感が好きで、1回でいいからまた聞きたいと思う「大倉くんと高橋くん」


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祈りがこもった弾き語り。    



オールナイトニッポン内の縦や横の電波を通した謎のやりとり、楽曲が生まれてしまうオールナイトニッポンドリーム。




佐久間さんのガハハの笑い声、大好き。笑

佐久間さんの選曲がなぜか1番ハマる、大好き。



スタッフさんの名前を全員覚えてしまう、いつもグダグダな星野ブロードウェイ。

スタッフさんたちの箱番組なんて、なかなかない。どれも大好きだなぁ。


「Friend ship」のエンディングはなぜか毎週泣きそうになる。


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メールも、音楽も、コーナーもない、ただ2人が2時間しゃべる変な時間。

意味のない、贅沢な土曜日の夜。

東京ドームイベントのとき、こんなにリトルトゥースが、同じ夜を過ごした人がいたのだと、震えた。

これからも2人がただ土曜日の夜にしゃべってくれるなら、それだけで生きていける気がする。

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あのANN0は、あのちゃんの秘密をこっそり教えてもらったような気持ちで嬉しい。


にぎやかすぎて睡眠には適さないフワちゃんANN0

人がしゃべる時間じゃない深夜3時。


寝られない夜の途方もない苦しさに寄り添ってくれる、くだらない時間。


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午前4時半に「おはようございます」
とあさぼらけに言われるちょっとした絶望。

諦めて上柳さんの声ともに、早めに1日をはじめる朝もある。


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話し出したらキリがない。
ぜんぶぜんぶ大好き。



私の生活を彩るラジオ。

どこかの誰かの生活の中のラジオ。

ラジオは誰もの生活にそっと寄り添い、
そして彩る。



眠れずにラジオを聴き続けたら
朝になってしまった日の月

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