【短歌】死にたい けど続く
ほぼ毎日坂をのぼっている(物理)
大学が山の上にあるがために、バイト以外は坂をのぼったり降りたりしかしていない。
(結構この生活すき)
どうにもならない帰り道が年末にまあ2回ほどは確実にあって、夜景見ながら、足とめて、わんわん泣きながら、おりていて、この坂の1番下まで転がっていったら、死ねるのかななどを結構本気で思ったりした。
そんなどうにもならない帰り道は、
ある人と会った帰り道だった。
詳しくは覚えてないけれど、私ははっきりと
「死にたい」
と言っていたと思う。
あなたと会うのを目標に生きてきたから、
この時間が終わったらどうやって生きよう、なんてことも言っていたと思う。
いつも通り、次会う日の約束を1ヶ月後くらいにして、帰り支度をしていた。
1ヶ月後なんて、今を生きるのを精一杯な私にとっては、果てしなく遠く、
この帰らなきゃという時間が1番嫌いだ。
その人がぽつりと言った。
一文字ずつ口から出るような感じがした。
重かった。強かった。
間違いなく何かが込められていた。
まるで呪いだった
その呪いが強すぎて、私を最終的には家に辿り着かせてくれた。あの言葉がなかったら、どうなっていたのだろう。
後日、また「最後には家に着くんだよ」と言われた。
「わ、呪いだ。」と私は言った。
「呪いじゃないよ、願いだよ、願い」とその人は言った。
そんなどうにもならない帰りの日の数時間後には、懲りずにまた坂をのぼっていたりする。
それはもう心も体も重くてしかたないのだけれども、すべてを引きずるようにのぼっている。
友達と会って、朝しんどいね!でも、朝から授業出る私たち偉くない?!と息を切らしながら
話したりして。
それがおかしくて、馬鹿らしくて、一方で私意外と偉いのかも!と思った。
こうやって、
今日が終わって、
明日が来て、
今までだってそうして生きてきたよね。
そして、きっとまた明日も明後日と
そうして坂をのぼるのだろう。
読んでくださってありがとうございます。
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