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バカリズム脚本の映画『ウェディング•ハイ』で夫が寝る。

夫が寝ない映画を知りたい。

ミステリーは好きじゃないのはわかった。
でもコメディならいいんじゃないのかい?

『岸辺露伴、ルーヴルへ行く』
『沈黙のパレード』
『宇宙人のあいつ』
『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』
そして今回の『ウェディング•ハイ』
夫は全て途中で離脱しております。


すみません、夫が最後まで起きていられるような面白い映画を教えてもらっていいですか?


独り身の時は映画館で映画観るのが好きだったのでよく映画を見に行っていたのですが、今は子供が小さいので中々映画館に行くのも難しく、もっぱら配信で楽しんでます。
平日は難しいので、仕事が休みの土曜日の夜に夫と映画を観るのを私はすごく楽しみにしてるんですけど、最近夫が必ず途中で寝ちゃうんですよ!


最近は同じ空間(例えば家のリビング)にいるとしても、それぞれYouTubeを見たり配信で映画を見たりと同じ番組を見ないことも多いらしいですね。
でも私は誰かと一緒に観たいんです!夫と一緒に観て、面白いにしろ、つまらないにしろ、随時感動したり突っ込んだりなんなりしたいんです!


ということで今回は夫の意見を尊重し、夫の好きなコメディということで映画『ウェディング•ハイ』(2022)を選びました。
脚本はバカリズムの 完全オリジナルストーリー。
これなら寝ないで最後まで観れそうだと思いません?

結婚式、それは新郎新婦にとって人生最大のイベント! プランナーの中越(篠原涼子)に支えられ、 新郎・彰人(中村倫也)と新婦・遥(関水渚)も 幸せな式を迎えるはずだった・・・・ しかし、スピーチに命を懸けるリーダー・財津(高橋克実)をはじめ、 アクセル全開の参加者達の熱すぎる想いが大暴走! 式は果てない方向へ・・・!? 中越は披露宴スタッフとともに数々の問題を解決しようと奔走するが、 さらに新婦の元カレ・裕也(岩田剛典)や、謎の男・澤田(向井理)も現れて・・・ 。プランナーは 全ての難題をクリアし、 2人に最高の結婚式を贈ることが出来るのか――!

『ウェディング•ハイ』公式サイトより


うん、あらすじもおもしろそう!しかもバカリズムなら安心!これならきっと最後までいける!

と思ったんですけどね、


夫、寝ました。


ぬぅおぉぉおーーーーーーーーーーい!!!!!
寝るんかい!!!!!!
コメディでも寝るんかい!!!!

確かにバカリズムに期待しすぎてた面はありました。
あらすじ見て、私はなんか三谷幸喜の『THE有頂天ホテル』みたいなの想像しちゃったんですよ。
『ウェディング•ハイ』と『THE有頂天ホテル』ってタイトルもなんか通じるところありません?

都内の高級ホテル「ホテルアバンティ」。新年のカウントダウンパーティーまであと2時間が迫る。その成否はホテルの威信に関わり、これを無事終えることが副支配人の新堂平吉(役所広司)に課せられた責務だった。ところが、そんな新堂をあざ笑うかのように、思いも掛けないトラブルが次々と発生する。

『THE有頂天ホテル』あらすじ

これ↑、有頂天ホテルです。
有頂天ホテル、めちゃくちゃ好きなんですよ!面白かったですよね〜。当時、両親にも観に行くように猛プッシュしました。
ちょうど映画館でバイトしてる時期だったので、バイト中に「おすすめのある?」とお客さんに聞かれたら自信を持って『THE有頂天ホテル』をお勧めしていました!(←時々聞いてくる人います)


さて、『ウェディング•ハイ』の1番の問題は、あのポスターデザインじゃないでしょうか?(※ここからネタバレ含みます)

篠原涼子がどどん!!!とセンターにいるもんで、篠原涼子は『THE有頂天ホテル』の役所広司みたいな感じかと思って見始めたんですけど、まぁこれが中々篠原涼子が出てこない!

初っ端登場したのは篠原涼子がいる式場で結婚式をあげる中村倫也と関水渚。中村倫也好きなんですけど、結婚式当日までの流れの説明が長すぎません?

で、中村倫也たちの話がようやく終わったと思ったら関水渚の大学時代の元カレ•岩田剛典が登場。こっちの話も長い。岩田くんは確かにかっこいいけど長い。
他の登場人物の話もごりごり続く。長い。
いろいろ長い。

いや、わかるんですよ!いろんな人のいろんな事情が合わさって、最後に向かって話がどんどん繋がっていってどんどん盛り上がっていくやつですよね。わかってます、わかってます。最初はやや我慢の時間なんですよね。
わかってるんですけど、その我慢の時間を我慢の時間だと感じさせない脚本をバカリズムには期待してました。


けどやっぱり長かった!長く感じた!


もちろん笑える小ネタも、あるあるネタも沢山あります。その瞬間瞬間は笑えます。

でも、中村くんたちの話も岩田くんの話も、中村くんの後輩でバラエティ番組のディレクターとして働く中尾明慶の話も、主賓スピーチに人生をかける高橋克実の話も、みんな長い!

わざわざあんな長い個別の話入れなくても、みんなが置かれてる現状がわかるシーンをちょっと入れて、あとは誰かとの会話で式に向かう意気込みみたいなのをちょっと入れてくれたらもうそれで良かった気がします。(※超素人の個人的な意見です)

そしてラストの解決方法?が汚いというか、ウェディングをメインの題材にするのであればちょっとイメージが……(よくない笑)!!!
いいんですけどね、運が付いていいのかもしれませんけどね。
私は深夜に自宅で観たからいいですけど、映画館でポップコーン食べながら見てたら残念な気持ちになった気がします。


そんな『ウェディング•ハイ』。
prime videoの評価は⭐︎4.0でした。※2024年3月13日時点
結構評価高いですね。
好きな人が多いのかも(うーん、となった私が少数派かも)しれないので、気になる方はぜひ!

でもこれ2022年公開の作品なので、今バカリズムに同じ題材書かせたらもっと面白いもの書いてくれる気がします。最近バカリズム乗ってますよね!

昨年末紅白の審査員にまで出てきたので、絶対NHKはバカリズムにドラマの脚本書いてほしいんだなと思いました。
まだNHKで書いてないですよね?(既に書いてたらすみません)
単発か短めの連ドラ一本書いてもらってからの朝ドラか……他局で実力は証明されてるからいきなりでかい朝ドラか……

どんどんよくなる気がしてるので、これからもバカリズム脚本の作品が楽しみです!



そして皆さま、私の夫が寝ないでいられるようなオススメ邦画(私が邦画好きなので)があれば教えてください!!!


おしまい。


ちなみに夫の好きな映画は『東京ゴッドファーザーズ』です。

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