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誰かの「偏り」を愛し続けたい。CITENというサービスをつくったわけ。

思想・哲学が力になる世の中へーCIALのCIをリニューアルしました

CIALは、6月に「CITEN(シテン)」というサービスを世に出したと共に、CIALのCI(コーポレートアイデンティティ)を刷新しました。

今、なぜこのタイミングでCIを刷新し、CITENをつくったのか。

新型コロナウイルスにより社会の動きが大きく変わっていく中で、自分たちのやれることについて、考えていました。

今、事業や、そもそも会社自体の方針を大きく変革することが迫られている中で、全ての人たちが「そもそも自分たちは何がやりたかったんだっけ?」ということに立ち返る必要があると考えました。

そんな「あたらしい始まりの点」を打つことに、並走したいと考えました。それこそが、ぼくたちの根本的に一番やりたかったこと、やるべきことでもある、と。

そんな思いをもとに、自分たちにとっての大切なシーンを記憶から振り返り、その意味を一度咀嚼し理解しながら、CIALのCIを全面的につくりかえました。

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https://cial.jp/


CIのリニューアルをメインで担当してくれたデザイナーは、cocochiという個人でも活動をしている、神岡真拓 (@cam_i_poipoi)くん。(通称まひろん)

彼のつくったものをTwitterでみかけて、これはCIALがつくっていきたいことだ...と強烈に共感したことを今でも覚えています。

その中で、ぼくの方から神岡くんに猛烈にアタックして、今回のCIALのCIを一緒につくっていってもらえることになりました。

タイトなスケジュールの中、Vision/Missionの策定からロゴのデザインまで本当にいいものを一緒につくれたと感じています。本当に有り難う。


CITEN(シテン)というサービスについて

「CITEN(シテン)」というサービスを始めました。

CITENは、月額定額で企業のアイデンティティデザインをサポートするサービスです。

会社の「思想・哲学」を言語化し、それに基づいたクリエイティブとコミュニケーションの指針をデザインします。

プレスリリースも出しました。

今回のプレスリリースの記事の編集・執筆は、イノウくん (@ino22u
) が担当してくれました。

また、この期間にイノウくん、そしてCIALのBrand Editorをしてくれている大雅くん (@tigerafa315) を中心にnoteも始めました。予想していたよりも本当にたくさんの方に読んで頂けて、ぼくたち自身もびっくりしました。

誰にお願いするのがよいのか、ものすごーーーく悩んだ中で、イノウくんにお願いできることになって、今回晴れて一緒に仕事をすることができました。(PRに関して相談に乗って頂いたみなさん、本当にありがとうございました...!!)

イノウくんは、パワフルでコミュニケーションによってチームの空気を変えることができる人だと感じています。イノウくんがプロジェクトに入ってくれたことにより、CIALのチームも一気に変わったと感じています。(いつも有り難う。)


「偏り」を愛すること ー なぜアイデンティティデザインなのか?

この社会では誰もが何かの「偏り」を抱えていると思います。

...

生まれながらに、髪の色が明るい。

人と深く関わるのが苦手だ。

嫌いな食べ物が多い。

人前で話すことに極度に緊張する。

...

ひとりひとり、その人にしか抱えることのできない「偏り」を、誰しもが持っています。

そして、その「偏り」を抱えたままこの社会を生きていくのは、本当に困難なことだと感じる。

社会や経済が持つ客観性は、常にひとりひとりの「偏り」を均質化しようとしてきます。

日本では「金髪」が偏りとして、黒髪にさせられたり。

有名な人の言うことの方が、より正しいことだと信じられてしまったり。

人と話すことが苦手な人を括って「コミュ障」という言葉がつくられたり。

...

こういった、誰かの「偏り」がフラットになってしまうことに対して、自分はこれまでどうしても許せなさ、生きづらさを感じ続けてきました。

そして、自分は、その「偏り」こそが、その人の生きるためにすがれる最後の支柱だと考えていることに気付きました。それが、その人にしか放てない魅力になるはずだ、と思っているんだ。

ぼくはそんなひとりひとりの「偏り」を自分自身がまず愛し、それを会社にしたり、事業にしたり、商品にしたりする人たちの、その「偏り」を保ち続けることの手伝いをしたいと思いました。

デザインのしごとを続ける中で、「偏り」を思想・哲学として育て、企業やブランドなどのテキストやビジュアルに落とし込むことが「偏り」自体を保ち続けることだと考え始める中で、「アイデンティティデザイン」という領域と出会い、CIALの核を成す活動となっていきました。


CIALの目指したいことと、これからの企業やブランドに求められること

CIALは「思想・哲学が力になる世の中」にしていくことを目指していきます。

誰もが、自分たち自身の「偏り」を愛し、それを自分たち自身のユニークさとして携え続けることができる社会。

そして、今、その「偏り」と、そこから生まれる「思想」こそが会社やブランドの根本的かつ一番大きな要因となる差別化になると感じています。

誰かの「偏り」を愛し、その人自身がまず深い愛着を持てるようになり、そしてその先に届ける人たちにも愛してもらえるような存在をつくっていく「アイデンティティデザイン」という分野をCIALは突き詰めていきます。

これからも、自分たちを含めたいろいろな方の「偏り」からはじまる、手触りあるものづくりを続けていきますので、みなさん何卒よろしくお願いいたします。

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最後になりますが、今回のCI刷新、そしてCITENのリニューアルに際してコメントをくださったACES Inc.の田村さん、Unito, Inc.の近藤くん(こんちゃん)、そしてサービスのフィードバックなどにご協力くださった先輩や皆さん、本当にありがとうございました。

そして、何よりも、期間も限られている中でものすごい推進力でプロジェクトをやりきって進めてくれたメンバーのみんな、純貴、大雅くん、まひろん、悠太、イノウくん、すーさん、涼くんに深く感謝しています。いつも本当に有り難う。



▽ CITENのサービスサイトはこちら

▽ CIALのサイトはこちら

▽ あかしさんの記事

CIのリニューアル、CITENのリニューアルの中であかしさんと出会い、記事にしてもらいました。自分のコンプレックスについても新しい発見をくれた、とてもとても大切な記事。この期間にあかしさんに出会えたのは、何かの巡り合わせだったのかもしれないなと振り返って思う。

▽ Twitterでは、デザインのことやものづくりのことについてつぶやいています

Twitter : @totzyuta


▽ つくってきたもの

・「カカオの"形"を再発見する」カカオブランド『CROKKA』(BI:ブランドコンセプト/ネーム/ロゴ/パッケージ)

・東大松尾研究室発のAIベンチャー『ACES, Inc.』さん(CI:VALUE/ロゴ/VI設計)

・長野の農家さんと一緒につくったりんごグラノーラ『RINO』(BI:ブランドコンセプト/ネーム/ロゴ/パッケージ)

・はたらくをワクワクさせるコーヒーの福利厚生サービス『WORC』(BI:ブランドコンセプト/ネーム/ロゴ)

など。

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