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精神疾患の入浴がなぜ大変か、当事者で作業療法士ある私が考えてみる

こんにちは。この記事はひなまつりに書いています。
男兄弟で育ったので、あまり縁がないというか、印象もうすい・・・。
しかし、祖母が作るちらし寿司を楽しみにしていました(笑)

さて、最近X上で双極性障害の方々と仲良くさせて頂いています。
その中で、
「お風呂めんどくさいんだよね」
「入るの大変だ」

といった声が9割ほどみられました。
入浴に対する対策も人それぞれ。
私はなるほど・・・と聞いていました。

当の本人である私は、重いうつでも湯舟に浸かっていました。
お風呂大好き人間なので、重いうつで寝込んでいても、
「お風呂楽しみだなぁ」と唯一の楽しみにしていたほど
です。
体力がないので、また寝込むことになるのですが・・・。

作業療法士として働いていた私は、
身体障害の方の入浴評価・分析を計100件以上してきました。
精神疾患の入浴にも通じるものがあると思うので、
私のリハビリもかねて、考えてみようと思います。

入浴は日常生活動作(ADL)で一番難しい

作業療法士は日常生活動作のスペシャリスト。
ADLの難易度(右に行くほど難しい)の順番は
食事→整容→トイレ→更衣→入浴
となります。
着替えるのも大変だ・・・となると
入浴はさらに難易度が高いので難しくなります。

精神疾患の入浴問題

気分が乗らない、入るのめんどくさい、出てからがめんどくさいなど
色々理由はあると思います。
あとは入浴自体が悪い刺激になるとも言えますね。
私が考えて一番多そうな理由は
「入浴に耐えうる体力がない」。
もちろん、めちゃくちゃしんどい時には
無理せず入る必要はないと思っています。

入るメリットもありますよ

  • ストレス解消、気分転換

  • 水圧による刺激、体力回復

  • 清潔保持、気持ちいい

入浴に関する動作は山ほどある

みなさん、お風呂に入るとするとどれぐらい動作がありますか?
ぜひ、想像してみてください。
シャワー、湯舟に浸かる人では動作の数に違いはありますが・・・。

湯舟に入る場合には・・・
(羅列するので最後の個数だけみてください)

風呂場掃除、着替えの準備、服を脱ぐ、シャワーやおけでお湯準備、
頭洗って流す(シャンプー・リンスつける)、
身体洗って流す(タオル使う、泡立てるetc)
お湯に浸かる・出る、身体を拭く、お湯をぬく、
服を着る、ドライヤー・スキンケアなどなど・・・
ざっと書きましたが、
作業療法士目線で細かく分けると40~50動作以上はあるはずです。
そりゃ疲れますよね・・・。

しんどい時は無理しなくていい

入浴はとても体力がいる、難しい動作です。
うつが重いときは脳が働きにくい状態なので、
入れなくて当たり前、入れるケースは特殊だと思います。

入れなくて何かが変わるわけでもないですし・・・。
長くなってしまったので、いったんここで切ろうと思います。
次は私が考える問題への対処・解決策を考えてみます。
あくまでも私目線なので、参考にならないかもしれません・・・。



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