見出し画像

コロナデトックス

コロナになって高熱でうなされている時、たくさんの夢を見た。

全部嫌な夢だった。
ほとんどが夫と義母に関する夢で毎回うなされて起きた。

次から次に記憶の引き出しが開いて押し寄せてくるような感覚で、「あの時嫌だった!!」という思いとか「ああ、そうか!」と思うこととかあったはずなんだけど、なんにも覚えてない。

でもたくさんの記憶の引き出しが開いて眠っていた記憶が押し寄せては消えていき、高熱で苦しみながら「怒り」とか「恨み」とか「憎しみ」が体の中に溢れていっぱいになっていた。

熱が引いた時ちょうど予約していたカウンセリングの日で、その思いを一気に吐き出した。

熱の間にずっと考えていたことが一つの結論に辿り着いていて、考えがスーッとまとまった感覚だった。

高熱によって私の記憶はデトックスされた。

なんだかスッキリとして、今までモヤモヤしていたものが消滅した。

とても不思議な気分。

周りの状況は一切変わっていない。
義母と話し合ったわけでもわかり合ったわけでもないし夫はもう死んでいる。
でも私はもうどうでも良くなってしまった。

なぜか。
ずっと自分を責め続けてきた「思い込み」が消えたのだ。

私は「私が悪い」とずっと思っていて、
夫や義母に「私が悪いんだ」と言われると、頭ではおかしいと分かっていても深い部分でそれを受け入れて自分を責めてきた。

なぜ「自分が悪い」と思ってきたかと言えば
父親から私が悪いと小さい頃からいつも強く怒られてきたから。母親も助けてくれなかったしいつも冷たくされていたから「やはり私が悪いのだろう」と思い込んだ。

でも自分が子育てをしてみて分かった。
小さな子はそんなに悪いことをしない。
怒るのは親が未熟だから、はたまた虫の居所が悪くて八つ当たりした、ただそれだけ。

私は運悪く未熟な親に育てられてしまっただけだった。

それなのに「自分が悪い」という思い込みを43年間大切に持ち続けてきた。

この思い込みが私の人生を作ってきたと言っても過言ではない。


この強固な思い込みがあったから私は夫と結婚してモラハラを受けても、義母に執着されても逃げ出さなかった。

そんな私の真ん中にある思い込みがコロナで外れた。

理屈ではずっと分かっていた。でも腹に落ちてなかった。
腑に落ちたのがなぜかコロナだった。

今は私の中核を担っていた思い込みが外れてとっても変な感じ。

結婚生活を振り返ると変なことばかりで、なんでそれが変だと分からなかったのか今では分からないけど、当時は本当に本当に分からなかったのだ。

どんなに理不尽でおかしなことをされても
「私のせいだ」という言葉を素直に受け取って右往左往してきた。

ほんとに変な結婚生活だったな。
そして終わったんだ。
その終焉をしみじみと味わおう。

よくがんばったね。
わたし本当にお疲れ様!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?