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【ビジネスマナー】人は見た目が9割 〜見た目よければ全てよし⁉︎〜

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突然ですが、あなたは人を見た目で判断しますか?

おそらく、ほとんどの方は"NO"と答えると思います。

しかし、見た目や服装、喋り方で「あの人恐そうだな…」「この営業マンは頼りなさそう…」など、外見で判断した経験は少なからずあると思います。

実際に見た目が与える心理的影響は大きく、アメリカの大統領選挙においては、まばたきの回数も重要なポイントとされています。

この"まばたきの回数"の法則は『人は見た目が9割』で紹介されており、公開討論において、まばたきの回数が選挙結果に影響するとされています。



この記事のタイトル『人は見た目が9割』は少し過激な表現ですが、この表現は、2005年に発売された上記の本がミリオンセラーとなったことで広く知られるようになりました。

書籍を知らない方は、外見が重要視されているかのように感じられるかもしれませんが、この言葉は『メラビアンの法則』と呼ばれる心理学の法則に基づいています。

次項からは、メラビアンの法則に基づき、言葉以外に私たちの外見がどれほど重要な影響を持つのか迫ってみましょう。

結局、人は何も聞いていない

メラビアンの法則

上記の円グラフは、1971年に心理学者のアルバート・メラビアンが提唱したコミュニケーションの法則『メラビアンの法則』です。

この法則は、非言語コミュニケーションの重要性を強調しており、人間関係や印象形成において言葉だけでなく、仕草や表情、声のトーンなどが重要な役割を果たしているとされています。

具体的な数値としては
- 言語情報 7%(言葉の内容)
- 聴覚情報 38%(トーン、音声の質、速さなど)
- 視覚情報 55%(ジェスチャーや表情など)
となります。

このように、コミュニケーションは93%を言葉以外の要素で占めており、言葉の内容はたったの7%に過ぎません。

まさに"人は見た目が9割"と言っても過言ではないでしょう。

優秀な営業マンほど見た目に気を遣う

私は、前職はB to Cの飛び込み営業をしていたのですが、優秀な営業マンほど、自分という人間を印象付けるために様々な工夫をしていました。

例えば、
真夏でもスリーピーススタイルで飛び込み営業
365日、赤色のネクタイで接客
目は悪くないが、あえて丸メガネを着用 など

これらのスタイルがビジネス的に合っているかは別にして、人と違った演出をすることで、顧客に"自分=〇〇"と印象付けることができます。

また、赤色のネクタイのように、色が与える心理的印象も大きいので、興味がある方は調べまでみてはいかがでしょうか。

色が与える印象の例

このように、我々が日常的に行っているコミュニケーションでは、見た目が印象形成に大きな影響を与えます

逆に、嫌悪感や不信感を与えてしまう可能性もあるので、メラビアンの法則や色彩心理を知ることで、より良いコミュニケーションや人間関係の構築ができるでしょう。

信頼できる動作の7箇条

モリスの格付け

上記の図は『モリスの格付け』です。
動物行動学者のデズモンド・モリスは人間の信頼できる動作を格付けしました。

レベルが上がるごとにコントロールは難しくなりますが、レベル7まで全てをコントロールすることができれば、相手に信頼できる人と認識してもらえる確率が高くなります。

それでは、各レベルがどのような内容か見ていきましょう。

 レベル1:言語

つまり言葉です。
例えば、よく知らない人に「私を信じてください!」と言われて、すぐに信じる人はいないと思います。
「口先だけなら何とでも言える」と言うように言葉なら嘘も簡単に言うことができるからです。
そのため、モリスの格付けでは信頼度は低く、レベル1となっています。

 レベル2:表情

表情は言葉よりも本心が表れます。
たまに口では「楽しい」と言いながら目は笑っていないという人がいますが、これは表情をコントロールできていない例です。
しかし、ほとんどの人は愛想笑いや作り笑顔でコミニケーションを円滑に進めようとします。
よって、表情も嘘を付くことが容易なのでレベル2となります。

 レベル3:見分けられるジェスチャー

ジェスチャーは表情よりもさらに本心が出ます。
例えば、腕組みや足組みなど。
緊張している時や相手を拒否している時は、人は腕組みや足組みをしますが、逆に、カップルが2人とも腕組みをしながら会話をするケースは少ないと思います。
このように、ジェスチャーにはある程度の本心が現れ、無意識に腕組みや足組みが拒絶や境界のサインということを人は知っています。
しかし、これらも日頃から意識をしてコントロールすることが可能なのでレベル3となります。

 レベル4:見分けられない身振り

腕組みや足組みなどは、誰が見ても分かる身振りですが、よく観察しないと分からない身振りもあります。これがレベル4です。
例えば、 映画監督が腕組みをしながら役者の演技を見ているとします。
一見、腕組みをしているだけかと思いきや、手に注目すると指をトントンと動かしています。
役者の演技に不安を抱えているのか、または別に心配事があるのかは分かりませんが、平常心ではないことは確かです。
このように、本人でさえ意識していない部分の身振りには本心がかなり現れます

 レベル5:体幹信号

身体全体の動きです。
例えば、相手に興味や関心を持っている場合、体はその人の方向を向き、体勢は前のめりになります。
逆に興味がない時には、体を後ろに引くでしょう。
ここまでだと、体の向きや体勢を操るのは簡単だと思うかもしれませんが、下記のケースを想像してください。

ケース)
あなたの隣には、片思いしている大好きな人が座っています。体を片思いしている人の方向に傾けて近づいてください。

おそらく片思いの段階では難しいと思います。
逆に恐怖を乗り越えて体を傾けたとしても、相手が嫌がっていれば反射的に体を逆方向に傾けるでしょう。
これは体感信号が発する警告に逆らうのは難しく、咄嗟の本音が出やすいということです。

 レベル6:下肢信号

下肢とは下半身のことで、下肢信号は足の動きとなります。
例えば、緊張したり、恐怖を感じたりすると足が震えます。
リーダーがどれだけ「大丈夫だ!俺に着いて来い!」と言っていても足がガクガク震えていたら信用できないし、不安なのかな?と思うでしょう。
ここまでくると、心の状態は見た目に現れやすく、『人は見た目が9割』という考え方も理解できると思います。

 レベル7:自律神経信号

自律神経信号とは、汗が出たり、脈拍が速くなったりする現象です。
例えば、緊張していないと言いながら、腋汗をかいている場合、実は緊張しているという心の状態が外見に現れています
そして、この緊張が大きくなると、これまでコントロールできていた要素もコントロールできなくなり、分かっていても腕組みをしてしまったり、体を引いてしまったり、瞬きが増えてしまったりします。

レベル7の自律神経信号までコントロールできる人は滅多にいないと思いますが、ここまで操作できて初めて、どんな時でも自分の外見を完全にコントロールできるようになります。

最後に

営業や接客業では、伝えるということに意識が向きがちですが、適切な声のトーンやリズム、服装や身だしなみに気を遣い、清潔感を保つことで自らの印象を演出しましょう。
また、コミュニケーションでは、意識的にボディランゲージや表情を取り入れ、相手に対して興味を示す姿勢を表現することで、より効果的なコミュニケーションが可能となります。

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